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野球界はこのままでは危険?

若年層の競技人口が激減!!野球界へジャンクが想うこと

〜ジャンク野球団の自己紹介〜

 子ども達が野球をしなくなっている「野球離れ」は現在進行中であり、野球界の課題であることはまぎれもない事実である。

 そこには、様々な要因が複雑に絡み合っているだろう。

 メディア各所でも、ここ数年叫ばれ続けている。

私たち、ジャンクベースボールクラブは野球に育てらてた者ばかりです。

いてもたってもいられず、法人化する運びとなりました。

以下、当団体の自己紹介をチームに所属するプロライターの取材記(これをきっかけに入団)を記します。

元楽天トレーナー陣が支える

「JUNK Baseball Club」に迫る

 近年、野球における競技人口の減少が各所メディアにて盛んに叫ばれている。いわゆる「野球離れ」について、小学生では、2009年307053人存在した野球少年達は2016年では174343人にまで減ってしまった。減少率にして、約43%である(スポーツ少年団HPより)。
 この問題は,日本における少子化のスピードをはるかに凌駕しており、野球界全体が一致団結して取り組まなければならない課題であろう。

 しかし、一概に、日本の野球における競技人口が減少中であるとは言い切ることはできない。現在、大学生が行う「サークル野球」や「草野球」又は「還暦野球」などの“大人の野球“が大いに盛り上がっている。
 

 20年前には大規模な統括団体が1つしかなかった大学生のサークル野球大会は、様々な統括団体が立ちたがったことにより、大会数が増加し、競技者も激増していると関係者は語る。

 草野球においても、西武メットライフドームやナゴヤドーム、京セラドームなどプロ野球球団が使用するスタジアムを決勝戦の場所に設定する、など様々な工夫が見られ、草野球大会を実施する団体が増えている。大会が増えたことによって競技人口は増加したと大会関係者は述べる。
今回は、そんな“大人の野球”代表格である「草野球」において、楽天球団を支えた男たちが運営するチーム「JUNK Baseball Club」(以下:ジャンク)に焦点を当てた。

監督は元楽天トレーナーにして,現在は大学教員

「楽天球団関係者ばかりの草野球チームがある」
 

 風の噂を聞きつけ、現在、桜美林大学で筋肉や骨に関する研究を進めている若松健太氏の元へ取材を敢行した。

 若松氏は2009年の沖縄キャンプにて、東北楽天ゴールデンイーグルスのトレーナーを務めていた。当時、臨床医学の現場で働いていた若松氏は一念発起し、夢であったプロ球団に関わるべく、キャンプ限定公募の楽天トレーナーに一般応募をし、合格した。最初は、自分が本当にできるのか?と断ったが、思い直し、正式に楽天の一員となった。現在、岩隈久志選手の専属トレーナーを務める東田孝昭氏もトレーナーとして“同期入団”していた。

 キャンプが始まると長年の医療現場での現場経験や持ち前の人間性が存分に生かし、問題なくキャンプをトレーナーとして過ごした。その働きぶりから、楽天球団上層部より「シーズンを通して契約したい」と夢のような打診を受けたが研究の世界に進むべく断念した。

しかし、この楽天球団での経験と得た人脈が、楽天球団が生んだ草野球チームと言われるジャンクが躍進するきっかけとなる。

聖澤諒選手との出会い.例をみない草野球チームの誕生

 若松氏の研究室は、野球に関する本がずらりと並び、楽天のグッズが多数並んでいる。その中でも、現東北楽天ゴールデンイーグルスの聖澤諒選手に関するグッズがずらりと並ぶ。

 「働いていたキャンプ中は『選手とトレーナーの関係』だったからそんなに仲良しという感じはなかったけど、キャンプ後もコンディショニングを含め見て欲しいという選手の声が多数あり、定期的に食事会を開いていた。そこで、聖澤選手と野球に対する価値観がマッチし、意気投合した。」

 聖澤選手と若松氏の関係は、現在でもシーズン中、オフと時間が合えば、話を交えるという。

 2009年に楽天トレーナーを終えた後、生涯を通じて野球に関わることを目標に掲げていた若松氏は、自らを監督に据え、草野球チームを結成した。結成メンバーはたったの4名、突然人数が増えることもなく、年間の活動が決起会の飲み会だけの年もあったという。

 オフの食事会にて、聖澤選手に現状を相談したところ、選手を自身で見極め、現在の主軸となるメンバーを聖澤選手が紹介した。

 さらに、若松監督の楽天トレーナーの縁をきっかけに、岩隈久志選手の専属トレーナーを務める東田孝昭氏、元東北楽天ゴールデンイーグルスリハビリコーディネーター、ストレングス&コンディショニングコーチ兼通訳の永井裕樹氏をチームトレーナーに据え、東北楽天ゴールデンイーグルスのドクターを務める山田慎氏(亀田クリニックスポーツ医学科部長代理)をチームドクターに迎える。

 草野球には珍しくウォーミングアップから“楽天トレーナー陣”による精密なメニューを実施することに成功した。結果、2016年には、毎年「西武メットライフドーム」で行われる関東草野球リーグにて、優勝を果たした。
過去に属した「ジャンク」のメンバーには、今話題のお笑い芸人”おばたのお兄さん”やもう中学生”や全国軟式野球大会常連の明徳義塾中学野球部前監督”神谷洋隆氏”などユニークな名前が並ぶ。

2011年より続く、聖澤諒選手&ジャンク年始“野球始め”

 2018年1月7日場所は明治神宮外苑軟式グラウンド。ここでは、毎年恒例の“野球始め”が行われる。聖澤選手をはじめ、ジャンクのメンバー、元楽天スタッフ陣の東田孝昭氏、永井裕樹氏、現楽天のチームドクター山田慎氏が集結。練習内容は、元楽天スタッフ陣が構成した2018年度のウォーミングアップの発表及び実践、フットサル、紅白戦を聖澤選手とともに、こなす。

 この“贅沢なウォーミングアップ”は過去にも話題を呼び、英和出版社が発売する「DVDで実践 科学するピッチング」「DVDで実践 科学するバッティング」では、ジャンクのメンバー達がモデルを務めている。

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 今後、私たち一般社団法人ジャンク野球団は現在の野球界に対して、現場経験豊富なスタッフ陣を中心に批判覚悟で切り込んでいきたいと思います。

 何卒、よろしくお願いします。





若年層の競技人口減少に、危機を覚え 2018年より、草野球チームを法人化。 若造ですが野球へ「恩返し」を込め、語ります。 ※トップ画「ジャンクくん」 HP:https://www.junk-bbc.com/ FB&Twitter:@一般社団法人ジャンク野球団