見出し画像

【クリスマスシーズンのヨーロッパ】イタリアの世界最大クリスマスツリーがある街

クリスマスシーズンといえば、欠かせないのがクリスマスツリー。
通りやモールに大きなツリーが立っていると、思わず目を留めてしまいます。

よりきれいに、より個性的に見せようと、どこのツリーにも創意工夫が見られます。

今日は、イタリアに存在する世界最大のクリスマスツリーと、その所在地についてお話したいと思います。



イタリア・グッビオの世界最大クリスマスツリー

イタリア中部、ウンブリア州の小さな中世の街グッビオ。
山間部の自然に囲まれた、石畳の街です。

街の中心地グランデ広場からは、素晴らしい街の景色が一望できます。

グランデ広場
グランデ広場からの街の眺望
グッビオ旧市街のメイン通り

そんな中世都市グッビオに、毎年12初旬から1月初旬にかけて、世界最大のクリスマスツリーがお目見えします。

その大きさは高さ650m、幅350mで、ギネス認定されています。

一体、この小さな街のどこにそんな巨大ツリーが?

実はそのクリスマスツリー、「木」ではありません。

なんと、背後の山に電球を使って描かれたツリーなのです!


グッビオの山に描かれた世界最大のクリスマスツリー
全体像を写真に収めるには、かなり山から離れなければならない

私の拙い写真ではわかりにくい場合は、グッビオの公式ページ内のイメージ写真をご覧ください(笑)。

今年度の点灯期間は、2023/12/7~2024/1/7となっています。

このツリー、あまりにも巨大すぎて、山の近くに迫る旧市街からはただのキラキラする光にしか見えません(笑)。

しかしながら、その電飾に照らされたグッビオ旧市街はとても煌びやかです。
旧市街ではクリスマスマーケットも開催されていて、巨大ツリーを眺めながら物色するのはテンションが上がります。

クリスマスマーケット
トリュフを売っていた店

グッビオのクリブ

クリスマスシーズンになると、ヨーロッパ中の街中や教会で、キリスト生誕のシーンを再現したジオラマ模型が飾られます。
これを英語で「クリブ(イタリア語でプレゼピオ)」といいます。

これらは大変精巧にできていて、それぞれ個性があるので、いろいろと見比べてみると楽しいです。

グッビオには、そんなクリブの展示を見られる施設があります。

La Casa di Babbo Natale
Via Repubblica, 06024 Gubbio PG, イタリア


La Casa di Babbo Nataleとは、「サンタの家」の意味です。

中は文字通りサンタさんが棲む家のような造りになっていて、ホールには世界中のクリブが展示されています(入場料は一人2.5ユーロ)。

La Casa di Babbo Natale(サンタの家)の中
サンタは人形です
家の中には洗濯物が干してあって生活感があった(笑)
展示されていたクリブ
エジプトのクリブ
これはペルーのクリブ
人形の顔が精巧
これは南極のクリブか?

これだけバラエティーに富んだクリブを見られる場所は、なかなかありません。

キリストが誕生した瞬間が、クリスチャンにとっていかに貴いシーンなののかがわかります。

そしてなんとグッビオの街外れに、等身大の人形を使ってキリスト生誕当時のベツレヘムを再現したと思われる空間がありました。

ベツレヘムのコスプレをした人かと思ったら人形だった!
しかも精巧な人形
川で洗濯してるひともパンを焼いてる人もみんな人形
羊も人形

この辺はリアルすぎて、ひと気のない時に通るとちょっと怖かったです(汗)。

このような等身大の人形を利用してベツレヘムを再現したシーンは、他にポルトガルで見たことがあります。

グッビオへのアクセス

クリスマス散策に最適な素敵な街グッビオですが、一つ難点は、あまりアクセスがよくないことです。

近くに鉄道駅は通っておらず、ローマから出発する場合、Fossato Di Vico Gubbio駅で下車、そこからバスに乗り換え、30分程かけてグッビオまでたどり着きます。

ちなみに、バスのチケットは駅内のバーで購入できました。

イタリア中部のトスカーナ州やウンブリア州には魅力的な街が点在していますが、自然に囲まれ、中世の趣をそのまま残しているせいか、ややアクセスに難があるところが多いです。

が、その分都会の喧騒からは隔絶されている感があって、私はこれらの地方の中世都市が大好きです。

情緒ある街並みと巨大クリスマスツリー、それにおいしい料理も堪能できるイタリア・グッビオで過ごすホリデーシーズン、いかがでしょうか?



この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?