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24歳、鬱病になる。ー<70>イライラ古建築巡り

私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。

鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。

自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。


前回の記事では、24回目の誕生日を迎えたことを書きました。今回は、8月の終わりに、友人に会いに大阪へと行ったことを書き記していきたいと思います。

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7月の終わりに大学時代の友人が地元に来たことをきっかけに、彼ともう1人の大学の時に仲の良かった友達を交えて、「夏の間に会いたいな」という話をしていました。そして8月の終わりに、彼らの住む関西で会うことになりました。

私は新幹線に乗り、大阪へと向かいました。新大阪へと着くと、2人が私を迎えてくれました。

合流したのは、昼過ぎでした。私たちはまず、昼食をとるために洋食屋へ入りました。食べている間は、他愛のない話をしました。2人とも映画好きであるため、映画の話で終始盛り上がりました。私はその時『博士と彼女のセオリー』(2014)にハマっていたので、その話を夢中でしていました。

洋食屋を後にすると、友人の2人は示しを合したかのように、私の前を歩いていき、古い建物を巡っていきました。どうやら2人は古建築にハマっているらしかったのでした。

私は大阪に来て、特にやりたいことはなく、目的としては彼らに会うことだけであったので、別に彼らが散策したいのであれば、それに黙ってついていきました。ただ事前に何も聞かされていなかったので、何か一言断ってほしかったな、と心の中で思っていました。

大阪 中之島の古い建造物を2時間近く廻っていきました。2人は興味津々で建築を眺めていましたが、正直私はあまり興味がありませんでした。それよりかは、喫茶店かどこかで、ゆっくりと映画の話や退職した話、最近の私の悩みなどを聴いてほしかったのでした。2人の後をついて行きながら、「なんで気遣ってくれないのか?」という気持ちが溢れていきました。

「せっかく関西まで出てきたのに、なんで私の気持ちを優先せずに、こんな風に連れ回すのだ」という想いが湧いてきました。大阪に到着した時は2人に会えることを楽しみにしていたのに、次第にイライラした気持ちが募ってきました。そして胸の内がざわざわとしてきて、気持ち悪くなってきました。

「この近くだと、あそこにも行きたいんだよな~」と、友人の1人が言いました。私は心のなかで勘弁してくれよ、と思いました。

「いや、ちょっと疲れたな。近くでお茶でも飲もうよ?」ともう1人の友人が言いました。それで私は助かりました。あと少しその言葉が遅れていたら、私は彼らに癇癪かんしゃくを起すところでした。

そうして、私たちは近くにあったカフェへと入り、テラス席に座りました。1人はケーキとオレンジジュースを頼み、1人はハイボールを頼みました。私は、ハイネケンを頼みました。


記事のバックナンバーなどは、こちらのマガジンでまとめていきます。