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24歳、鬱病になる。ー<51>通知

私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。

鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。

自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。


前回の記事では、退職が決まってから高校時代の友人と連絡をとり、久々にリラックスして人と会話ができたことを書きました。今回は、その後のことを書き記していきたいと思います。

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退職が決まってからしばらくは、現実味がなくソワソワした気持ちがしましたが、とりあえず昼寝をした後は、大分気持ちも落ち着きました。

そうやって少し気持ちに整理がついた頃合いで、私は社用スマホの電源を点けてみることにしました。会社からの連絡は断絶するつもりではいましたが、万が一何か緊急な連絡があってはいけないと思ってのことでした。

電源を点けてLINEを開いてみると、会社職員の全体LINEグループには私に関することは一切触れられていませんでした。時刻はすでに出勤時間を過ぎていましたので、朝礼や何かで伝えられていたのだろうなと思いました。

というのも、私の退職が周知されている証拠として、いくつかあるクラス担当者だけのLINEグループの1つから、私は退会させられていました。当然と言えば当然の処置ですが、その手際の速さになんだか虚しさを感じました。

LINEの通知は、会社のグループLINEだけではありませんでした。社用LINEを交換している1人の生徒から、勉強に関する質問が1つきていたのです。

さすがに退職したからと言って、それを無下にするわけにもいかなかったので、私は普通にその質問に答えました。少し経ってからその生徒から「ありがとうございます!」と返ってきました。その子とは今後会うことがない…と思うと、やはり罪悪感が湧き上がってきました。

そんなスマホの通知のなかでも、特段私が気になったものがありました。それは、ある先輩社員からの電話でした。その人は、2日前に残業のため立ち寄った校舎で話をした先輩でした。私はその時、その先輩に「(忙しすぎて最近)死にそうです」と告げていました。

その先輩から、出勤時間を過ぎてから3度電話が掛かってきていたのです。しかし、私は掛け直そうとはしませんでした。退職した身である以上、会社と関わりのある人とはもう連絡を取りたくなかったし、なにより何を言われるか怖かったからです。なので、その先輩が私に何を伝えようとしたのかは、今となってはわからないままです。

そうやって一通りの通知を確認して、私は再びスマホの電源を落としました。そしてそれから、そのスマホの電源を点けることはありませんでした。


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