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24歳、鬱病になる。ー〔166〕カウンセリング

私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。

鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。

自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。


前回の記事では、鬱病が軽症レベルになったと診察されたことを書きました。今回は、その後の翻訳学校について書き記していこうと思いました。

・・・

2月上旬に翻訳学校の授業はすべて終わりました。そして2月下旬に、進級などのためのカウンセリングがありました。私はその場で、来期は一旦進級を見送ることを告げようと思っていました。

カウンセリングは、オンライン上で行われました。相手は、初めて会う女性の講師の方であり、プロの翻訳家でした。

最初は成績表が渡されました。私の成績は、概ね良好でした。

「これなら、進級も問題なさそうですね」と、講師の方は言ってくれました。

それから進級に向けてのいくつかのアドバイスをもらった後に、「何か現時点で気になることはありますか?」と質問されました。

私は思い切ってずっと疑問に思っていたことを聞いてみました。

「あの…授業とは関係ないことなのですが…。プロの翻訳家として独り立ちする、つまりそれ一本で生活で出来るようになるにはどのくらいの期間が必要ですかね?」

「なるほど…。それはなかなか難しい問題ですね」と、講師の方ははにかみながら言いました。

「というのも、人それぞれなんですよね。自分のことを話すとすれば、あたしはまず会社員で副業としてこの仕事を始めました。それから、派遣の仕事に移行して、それから最後の方にはアルバイトにして、そして独り立ちに踏み切りました」

私は相槌を打ちながら、熱心に耳を傾けていました。

「あたしはかなり慎重に移行していった方だと思います。もっと早い人もいると思いますし、逆に会社員に戻って副業として続けている人もいますよ」

その話を聴いて、私は心が楽なった気がしました。それまでは、すぐに翻訳家として独り立ちしなければいけないと思っていました。しかし講師の方の話には「そこまで切羽詰まる必要はない」というメッセージが隠されているように思えました。

一通りその話が終わると、「時間になりましたので、カウンセリングをそろそろ終わりたいと思います。また、来期にお会いしましょう」と、講師の方は言われました。


記事のバックナンバーなどは、こちらのマガジンでまとめていきます。