【#010】東武鉄道 SLポスター
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【#010】東武鉄道 SLポスター

JUNJI NAITO PHOTOGRAPHS

東武鉄道様とご縁があり、駅貼り大型B0ポスターに私が撮影したSL写真を使って頂きました。
「えっ、なんで内藤さんが、SL???」と思われる方が沢山いらっしゃると思います。実は私にとっては、新しい被写体ではなく、むしろ原点回帰であるのです。
これまでもSNSや写真集のプロフィール等などで触れてきましたが、親父はSLの機関士でした。私が親父から最初にカメラを渡されたのは小学4年生の時(1970年)。親父が勤める広島機関区へ遊びに行った際にフジペットというオモチャのようなカメラでしたが、全ての設定がマニュアル(手動)であったため、露光や距離などの撮影に必要な感覚をそのカメラから学んだように思います。

いい機会なので、人生で初めて撮った写真をお見せしますね。

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フジペットというカメラはシャッタースピードも絞りもピント合わせもすべて手動。
このカメラで基本的な光の感覚と被写体との距離感を野生の感覚で習得しました。
今でもその感覚は活かされています。

サッカー少年だった私は、試合中に骨折し、当時キャプテンだったためにリハビリを中途半端にした結果、骨折箇所が痛み小学生でサッカーを引退。その後中学生時代には音楽への関心と同時に、退職間近となった親父と一緒にSL撮影で日本全国を旅しました。撮影そのものより、撮影地点へ重たい機材を持って何十キロも歩いた夏の匂いや四季の感覚、風の感触などの野生の感性が私の写真表現のベースになっているのだと感じています。
プロフォトグラファーになって43年、今でも役に立っているひとつがロケでのお天気の状況。これからどんな天気になるという予測がわかるのです。10代の時に培われた自分の感覚が今でも宿っています。
高校生になりどっぷりとロック音楽に浸り、今日までロック音楽の中をカメラをたずさえて生きてきました。
その間にも折に触れ機材テストを兼ねて、時には幼い子どもを連れてSL撮影を行っていました。束の間の息抜きなのでこれまで表に出すことはしてきませんでした。

昨年の冬、降雪の日に東武鉄道のSL撮影を行ったのをきっかけに久しぶりに私のSLへの想いの灯が点りました。以降、機材テストとウォーキングを兼ねてコンスタントに撮影を重ねて、かなりのSL写真がストックされています。

これまでのロック写真や人道支援の写真を中心に撮影を続けていくことに加え、SLの写真も撮り重ねていき、ひとつの形にしていければと思っています。

現在、東武鉄道さんの協力を得て、日光・鬼怒川エリアで運行中のSL大樹の車両基地、下今市機関区での撮影を進めています。
時代はますますネット社会が進みます。このような時代だからこそ私は人の肉体を使った労働というものを表現したいのです。
ロックミュージシャンの、生のライブでの肉体と心の美しさを感じ捉え続けてきました。スーダンやアジアに出向き医師や織職人を撮影するのも、肉体を使い精神表現を行う彼らを捉えるという同じ姿勢です。
そして機関区での機関士や整備士さんたちが汗を流し労働している姿には今の時代への何らかの大切な指標があると思うのです。撮影ストックの中から今回特別に1枚だけ公開します。

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報告が遅くなりましたが2月中旬から東武鉄道日光駅、下今市駅、鬼怒川温泉駅でポスターが掲示されています。今後、東武鉄道各駅に掲示されるそうです。(一部駅を除く)

日光や鬼怒川温泉にお出かけの際は是非チェックしてみてください。

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最後に短い動画を公開します。蒸気機関車の煙、ドラフト音をお楽しみにください。写真を撮りながらiPhoneを固定で撮影しているためシャッター音が聞こえますがご容赦ください。
SLは驚くことに毎日運行されています。東武鉄道のやる気を感じる運行体制になっています。

大迫力のSL大樹とともに、日光、鬼怒川へ旅に出よう!




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JUNJI NAITO PHOTOGRAPHS
◆写真集 2010年 ロシナンテス『もうひとつのスーダン』/2012年 スピッツ『言葉ははかない』/2015年 カンボジアIKTT『いのちの樹』/ 2019年 ジャパンハート『ONE SKY』□基本は42年間音楽フォトグラファー・・浜田省吾、スピッツほか多くのミュージシャンを撮影