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文句が言えないこんな社会

僕がよく知っている人で、世の中や今の境遇に文句を言う人がいます。僕はその人の文句をいつも「そうだね」と言いながら聞いています。

しかし、僕は知っています。

その文句は、言えば言うだけ、言っている人の価値とか、尊敬ポイントを消費してしまうということを。

なぜなら、文句を言わずとも、その状況は努力次第で解決できる、もしくは解決する可能性を高めることができることを僕は知っているからです。

それをしないで、文句を言うということは「自分をとりまく環境を変えるほど努力はしたくないけれど、文句は言いたい」という、一種の情けない姿を見せていることにほかならないのです。

僕はその人のことが好きなので、文句を言っていようが何をしていようが嫌いになったりすることはありません。そして、上に書いたようなことを言うこともしません。

こういう、正論的な考え方って、誰かに言われなくても分かっていることなんです。きっと。そんなことをドヤ顔で助言してくる人って、正直鬱陶しいはずなのです。

今って、ほとんどのことが誰でも簡単にできてしまいすぎると思うんです。SNS、クラファン、勉強素材、仕事、趣味、なんでもベストな答えを簡単に得ることができてしまいます。

ということは、文句を言う余地がないわけです。

「え? それなら●●すりゃいいやん」

でだいたい解決してしまいます。

でも、人間とは文句を言いたい生き物なのです。多分。だから僕は文句を言いたい人には言わせてあげたいと思います。それで、求められない限り最適解を示さない。

「本当にその人のことを思っているならばきちんと言ってあげるべき」

と思う人もいるでしょう。僕も最初はそう思っていました。でも、この考えは友だちを減らしてしまうことに気が付いたのです。正論は他人を嫌な気分にさせることがあるのです。これは、理屈ではありません。

言いたくても言えないところで文句を溜めて、コップが一杯になったときに吐き出す場所さえないなんて、辛いですよね。

そんな存在に僕はなりたい。

サークルを開設したので、いつもよりいい人度合いが3割増しの記事でした。


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