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寅と翼 尊属殺人は憲法違反!

法の下の平等とは何か!

広告のために、出版している本の一部を上げます!

法の下の平等 憲法第14条
 
 憲法第14条「すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」
 
先生「有名ですね。法の下の平等・・・。」
 
学生A「これはどういう意味なんでしょうか。法律は私たちを平等に扱うってこと?そのままですけど。」
 
先生「まあそうですね。例えば憲法11条で、国籍法について話しました。よくある差別の例として男女差別がありますが、あなたは男なので国籍変更してもいいよ。あなたは女なのでだめですよ。とか、あなたはお金持ちなのでしていいですよ。あなたは金持ってないからいけません。ということにはならないということですね。(お金持ちが国外に逃げるのはやめてほしいのが本当のところかもしれませんけど。)」
 
学生A「なるほど。」
 
先生「だけどね、男と女を常に平等に扱うと支障が出ますよね。例えば、女は赤ん坊を産むことができますが、男はできません。ですから、男に自己堕胎罪を適用する、なんていうこともできませんから。『妊娠中の女子が』と書かれています。そうした区別はつけてもいいのです。差別と区別は違います。」
 
学生B「そうですね。」
 
先生「江戸時代は、親藩、譜代、外様大名とか、そうやって同じ国の人でも、徳川家に近いか、関ヶ原の戦いで味方だったかどうかで、扱いを分けたりしていました。そういうのはやっちゃいけないんですよね。明治時代は、華族制度というのもありました。」
 
学生A「華族って、でも、いいなぁ~。煌びやかな感じで。」
 
先生「まぁ、想像の上ではいいかもしれませんが、それだと法の下の平等は達成されません。平安時代の貴族に興味を持つ人もいますね。
 私の考えを言いますと、法の下の平等を理解するために、最も重要なことは、「差別」とは何かを明らかにすることですね。」
 
学生B「差別・・・。よく『差別するな!』っていう言葉聞きますけど、差別ってそもそも何なのかって言われると、答えられませんね。で、先生のことだからまた、何か極端なことを言われるのでは?」
 
先生「はい。私の考えだと、差別とは、「表面的な情報によって扱いを異にすること」を言います。例えば黒人差別がありますね。肌が黒いからダメ。というわけです。肌の色も表面的な情報ですよね。ぱっと見てわかる情報ですね。」
 
学生B「なるほど。確かに。それを言うならば、僕たちも日本人で、アジア人ですけど、アジア人は西洋の人から差別されていましたね。」
 
先生「そういう歴史はありますね。確かに、見た目は違います。彼らと比べると、目が細い人が多かったり、頬骨が浮き出ている人が多かったりしますね。モンゴロイドなので。ところがね、差別をする国というと、私の中では、イギリスがイメージとしてはよく持ち上がるのですが、同じ国のスコットランド人や、アイルランド人までも差別している歴史があるんですよ。じゃ、結局何なんだ…って思いますよね。イギリス人じゃなきゃダメ。っていう意味で、国籍によって扱いをわけているのでしょうか。」
 
学生B「国籍によってわける・・・か。確かに、国籍を肌に置き換えると、あなたの国籍は黒いからダメって言っているのと同じですね。」
 
先生「その通り。本当のところはどうなのかわかりませんが、イギリス人であるかどうかによって差別をしていた歴史があるのは確かでしょうね。差別とはこのように、表面的な情報によって扱いを分けることなのです。では、どうして差別っていう心が生まれてくるのか・・・なぜ人間は差別意識を持つのか・・・というのは、心理学、精神分析学とかに譲ります。
 私たちも、差別される側に立ったことがあるわけですが、人のことは言えないんです。実際、わたしたちだって、日頃から差別しまくっているんですからね。」
 
学生A「なるほど・・・。え?私たちも差別しまくってる?」

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(続きはこの本で!)

今日の『虎と翼』のお話は、憲法違反とされ、削除された『尊属殺人』のお話でした。全ての人は法の下の平等なのに、あなたは尊属だから殺された場合はその殺人者に対して、より重い罰を与える!というのは、私は間違いなく表面的な情報に基づいて扱いを分けていることだと思います。これは差別ですね!

もちろん、『尊属』をそのように扱わなければならない何らかの理由があれば別です。その理由は争点になるでしょう・・・。

実際のケースは、寅と翼では親子の諍いが原因 暴力が原因でした。(まだこの物語では違憲とまではいわれていませんが。)

実際に違憲判決が下された事件は、父親が娘に妻と同じ関係を強要していたためだった・・・となります。(私が持っている判例書ではこうです。)これは許せませんね!


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