伊藤 潤

米国 コロンビア大学 建築大学院 留学中 Columbia University GS…

伊藤 潤

米国 コロンビア大学 建築大学院 留学中 Columbia University GSAPP, Master of Architecture 日本のゼネコンで10年設計者として働いた後、社名留学で3年間ニューヨークで建築を学ぶ。

最近の記事

Mid Term Review

Mid Term Review という、中間講評会みたいな学期中間の一番大きなイベントを先週終えた。外部のゲスト含めて審査員7人に囲まれて発表し講評を受ける。 まず、日本人の感覚からすると、M1年生のしかも中間講評なのにかなりちゃんと人を集めて講評してくれる。僕ら10人のセクションの為だけに7人、2日間で総勢約70人の審査員が忙しい実務の合間をぬって大学まで足を運び4時間以上付き合ってくれることに驚いた。 そして、とてもポジティブな意見が多く、学生の士気も上がる会だった。僕

    • Drawingの幅

      説明的にならずに、自分の解釈・デザインを効果的に伝えるか。建築プログラムが始まって約1ヶ月半で最も悩んだところだ。 ここではどれだけ自分のデザインを削ぎ落とせるか、どれだけそれを美しくアウトプットできるかが問われている。誰が見ても分かるようなプレゼンテーションではなくても良く、フォーカスしているポイントの鋭さ、そのストーリーの強さが求められる。 その点、こっちの学生(留学生もかなり多いが)は柔軟でポジティブな人間が多い。Drawingという概念の幅がとても広い。所謂図面と

      • 否定することで本質を掴む

        日米の教育の差は色々あると思うがこの6週間で最も強く感じたのは、「徹底的に否定することでそのテーマの本質を得ようとする」のがアメリカの教育姿勢だ。 ここでは肯定することは全く評価されない。ほぼ賛成だとしても何か違うと思う点を掘り下げることを求められる。ペーパーでもディスカッションでも基本的には同じスタンス。確かに否定するには十分な理由とそれを説明しうる論理性が求められる。否定することは、同時に別の何かを肯定することであり、自分の深い思考を整理するには最も効果的だと思った。

        • 初心

          人生初、ブログを始めることにした。 誰の為というよりかは、多分自分の記録の為に定期的に書いていこうと思う。その時感じたこと、考えたことはとても貴重なのに、意外とすぐ忘れてしまうから。 まず、この年になって現業から離れて3年間も大学院生をするということは物凄いチャレンジだということを改めて自覚しなければならない。会社も相当の覚悟で送り出しているし、家族を連れて海外で生活するのは大きな責任を伴う。自分自身のポテンシャルを信じて飛躍的にステップアップしなければ何の意味もない。 

        Mid Term Review