見出し画像

やりがいって必要でしょうか?

「やりがいって必要でしょうか?」

これは、キャリア相談の事前アンケートで具体的な相談内容の欄に書かれた相談者からの問いです。
多くはありませんが、20代30代の若い世代からこのような相談がちらほら見受けられます。みなさんはこの問いにどう答えられますか?

そもそも「やりがい」ってなんでしょうか?ググってみました。

やりがいとは、「物事をする価値」および「それにともなう気持ちの張り」を意味する言葉です。 また、「やりがいがある」という表現は、充足感や手応えを感じられる事柄に対して使われます。 やりがいを感じやすいシチュエーションとしては、「能力を十分に発揮できる場所にいる」「かけた労力に対して成果が見える」といったときでしょう。

Google検索より

とGoogle先生が教えてくれました(笑)
検索結果を見てみますと下記のようなタイトルのホームページが出てきました。

  • 仕事のやりがいとは?やりがいが感じられない時の対処法

  • 仕事にやりがいを見つけて充実した毎日を過ごそう

  • 仕事にやりがいは必要?やりがいが感じられない理由と見つけ方

  • 仕事のやりがいとは?意味・例・やりがいのある仕事を見つけるヒントを紹介

  • 仕事のやりがいとは?仕事のやりがいを得るための具体的な方法

これらのタイトルを見ていると、なんだかやりがいの無いことはネガティブに捉えられているような感覚になってしまうのは私だけでしょうか。「やりがいがなかったら対処しなければならないし、やりがいがなければ充実した毎日を過ごせない。だから、やりがいを見つける方法を教えてあげる!」と迫られているような…(苦笑)

少し自分の事をふり返ってみました。「自分は常にやりがいを持って仕事をしてきただろうか?」

うーん…そんなことは無いですね(笑)
最初の就職活動でもやりがいを求めて入社する会社を決めたわけではありませんし、出産子育てを経てこのj.unionに就職する時も自分のやりがいを求めていたわけでもありません。
ただ、40年近く社会人として仕事をしていく中で「面白いな」とか「嬉しいな」と思うことはありました。

そんなことをつらつら考えている時にタイミングよくキャリアの本の読書会に参加しました。そこで、みなさんに「やりがいって必要なんでしょうか?」「やりがいってなんだろう?」という問いを投げてみたところ、下記のような答えが返ってきました。

  • やることがあるから頑張れる

  • やったことに対する満足感「よかったなぁ」と思えたらいいんじゃないか

  • 持ってる特質と合う仕事に出会う、それだけでもいいんじゃない?

  • これで自分の人生が前に進んでいるからいいよねと思えたらいい

  • 「やりがい」の定義が大きなことに偏ってる(つまり、もっとささやかな「やってよかったな」と思えることでもいいんじゃないか)

みなさんの意見を聞きながら、やりがいって必ずしも必要なものでも探すものでもなく、「この仕事をやろうかな」と心が動くものなのかなと思いました。これは私の意見であって、人によってとらえ方は違うでしょうから、この問いに正解は無いような気がします。

「あなたを動かすものはなんですか?」

本岩美香
国家検定 キャリアコンサルティング技能士2級

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?