見出し画像

文章塾〜意識すべきは「必然」「本質」「人間味」NewsPicks for Business 編集長・林亜季さん

地域に眠っている情報の原石。それらを磨いて世の中に発信するためにはどうすればいいのか? そのために大事なことはなにか? 「共感を生む文章のつくりかた」をテーマに NewsPicks for Business 編集長・林亜季さんをお迎えし、そのヒントをお話しいただきました。

ゲスト講師:林 亜季 氏(NewsPicks for Business 編集長)
モデレーター:齋藤潤一(こゆ財団 代表理事)、高橋邦男(こゆ財団 執行理事)

これからのビジネスには「編集力」が必要

当たり前に感じていたあらゆる事柄がコロナ禍で変化する中、今までと同じ打ち出し方ではビジネスも成り立たなくなっています。
そんな状況下でビジネスを再開させようと頑張ってはいるものの、伝え方に苦労している人が多く見受けられると話す林さん。林さんは、これからのビジネスで必要となるのは「伝えたいことが伝わる文脈づくり」であると考えています。

なぜ人は共感するのか

「共感(エンパシー)」とは、他者と喜怒哀楽の感情を共有すること。
自分が「美しい」と感じたことをそのまま「美しい」と表現しただけでは、受け手がそれを「美しい」と感じることはありません。
そこにいろいろなファクト(事実)を散りばめることによって、相手にも「美しい」と感じさせることができるのです。そのために大切なのはしっかりと取材すること。
これは、林さんが編集者時代に何度も怒られながら身に着けていった力なのだそうです。

いま、人の心を動かすコンテクスト(文脈)とは

上の表は、コロナによって消費者の価値観がどれだけ変わっているかということをまとめたものです。
これらのことから林さんは、これからの時代において何かメッセージを伝えたい時には「必然」「本質」「人間味」、この3つを意識して伝えていきたいと考えています。

ここから先は

1,491字
この記事のみ ¥ 300
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

サポートいただいたお金は、ペイ・フォワードの精神で、地方の若者の活動支援や取材資金として活用させていただきます。