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【英語×環境】Can sea water Desalination save the world?

こんにちは。新小樽少年です。
昨日に引き続きテーマは【環境】です。
これを読んでいる方は、
世界で水不足が起きていることを知っていますか?

水不足

引用:水の問題/池上彰と考える「国際貢献」

上の図を見てわかる通り、水のアクセスは国によって異なります。
特にアフリカ諸国はとても低いことが分かります。
このような問題を解決するために、
”Desalination”という技術が存在します。

”Desalination”とは

Desalination”とは海水から飲み水だけをくみ取る技術のことを言います。
濾過に近い言葉になるでしょうか。
Desalinationには2タイプ存在します。
1つが”thermal desalination”で、
もう1つは"reverse osmosis"という技術になります。

”thermal desalination”は水を沸騰させ、
塩分だけを飛ばし、飲み水を確保する手法のことを言います。
"reverse osmosis"は、特殊な物質で出来た層に、
水に圧力をかけ濾過する技術になります。

”Desalination”の技術自体はやはり北アフリカで多く利用されています。

”Desalination”の懸念

一見、利点ばかりの”Desalination”ですが、
その環境負荷は計り知れないものとなっています。
例えばエネルギー面。
もちろん海水を飲み水に換えるのですから、
そのエネルギーは多くを必要とします。
それゆえ、コストも高くなります。
ここから人工的にエネルギーを生み出すことには、
自然エネルギーよりもコストが大きいということが分かります。

副産物としての”Brine”

”Brine”とは”Desalination”過程における排水のこと指します。
具体的に言うと、”Desalination”で2ガロンの水を確保しようとすると、
1ガロンは飲み水、もう1ガロンの水は高濃度の塩分を含んだ水になります。
これが”Brine”になります。
現在、”Brine”は海に戻されており、
高濃度の塩分は生態系の破壊をもたらしかねません。
また上記で述べた通り、”Desalination”は多くのエネルギーを必要とします。
それゆえ”Desalination”が生み出す環境負荷は大きいのです。

このように”Desalination”は"double-edged sword"
諸刃の剣
ともいえます。

最後に

この記事はCNBCの動画を参考に書いています。
とても質のいい取材動画になっていますので、
ぜひ英語の学習や環境問題にご関心のある方はご覧ください。

取材にもありましたが、”Desalination”はあくまでも、
選択肢の1つに過ぎません。
世界の水不足は深刻ですが、
環境負荷を軽減すべく、技術のより更なる進化が求められています。

こうした問題に大量の水資源を享受している我々、
日本人には何ができるでしょうか。
この記事を読んでいる方がこのような問題に対して、
考えるきっかけになったとしたら、
それは小さな進化かもしれません。

新小樽少年

参考ページ

水資源に関する世界の現状、日本の現状/国土交通省(http://www.mlit.go.jp/common/001020285.pdf)

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