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チーム選び ※環境 に関して

お子様がサッカーチームに入りたい‼︎
となれば、誰もが悩むテーマかと思います。

なにげなく始めたサッカー、近所のチームへ。という方もいれば、幼少期から様々な習い事を経てサッカースクール等へ週何回も通い、既に巷では有名なサッカー少年がチームを選択する場合。J下部のセレクションを毎年受けてトライする低学年など。

色々な形でチームへの入団をするわけですが、皆さんはどのような意図や情報からチームを選択されましたか?

これまで、サッカースクールの指導者として幼稚園年代・低学年年代の保護者の方々から数百??数千??チーム選びやチームの移籍、チーム状況に関して、ご質問・ご相談を承りました🙇‍♂️

自分の子供もこの冬にU12のクラブチームを卒団します。春からは新たなサッカー環境の始まりです🙂

1人の親として。同じ悩みを通ってきた人間として。これからサッカーチームへ入団をする新しい世代達の保護者の方々へ。
何か一つでもお役に立てる情報があれば幸いです😌


子供の熱量✖︎大人の熱量

チームを選択する上で、まず絶対に外してはいけない要素として、サッカーに対する子供・保護者・チームの温度を測る事。
これがズレると必ず選手と親またはチームとの間に軋轢が生じます。
まずは選手の意思と熱量が最優先。
お住まいの地域で有名なチームだから、強い、実績があるから、保護者の自己満足。これはマズいです。こういう選手、そこそこ居ます。そして伸びずに埋もれます。
チームに入団してプレーするのは選手で、サッカーがどれだけ好きか。プロを目指すレベルの熱量を持っているか、楽しみたいのか、様々な習い事のうちの一つなのか。子供本人の取組みたい温度をまず親が正確に測る事が重要です。

入団したチームが合わず続かず退団してしまったケースをご紹介します

例1)J下部▶️街クラブへ
→熱のベクトルがズレたケース
ドリブルが得意なテクニシャンがセレクションに合格しJ下部に入団しました。ドリブルが大好きでボールが友達でした。
ただ、その選手は1年、2年と時間が経つにつれパスしか選択しなくなり、サッカーを楽しめなくなりました。選手が魅力を感じていたドリブルをチームではトライさせてもらえなかったようです。
チームで与えられたポジションやカラーが合わなかった部分もありました。
組織の一駒としてチームが求める役割と本人が大好きな要素が乖離し続けた結果、街クラブへ移籍し、その後10番を背負ってその選手は日々伸び伸びとサッカーを続けています
例2)クラブチーム▶️少年団へ
→保護者は熱が凄い。選手は楽しみたいケース
お住まいの地域の強豪チームへ、体験の際に熱心に指導者から誘われた保護者はそこを気に入り子供を入団させました。ただ、選手の技術やモチベーションはそのチームの選手達と大きく差があり、入団後トレーニングや試合を通して上手くいかない日が続きました。また選手本人も、熱く向上心を持って日々切磋琢磨するライバル達に圧倒されてしまいます。そこまでの熱を持っていなかった選手はサッカーが重荷になり始め、取り繕って頑張りはしますが、コアの部分ではサッカーが辛いものに変わってしまっていました。その結果、チームを退団し少年団へ、進級後も部活でサッカーを続けています。
後日談で本人へインタビューしてみると、クラブチーム時代はサッカーが辛かったそうです😢
例3)クラブチーム▶️クラブチームへ
→本人は熱々だが、保護者がそれを汲み取れない
とにかくサッカーが大好きで自主練も努力も苦にしないサッカー小僧がいました。最初に所属したチームでは、練習態度の怠慢な選手や指導者が不在の平日練習も多く、強度や質の高い練習は望めない環境でした。この選手は強豪チーム、J下部U15.18とステップアップし今もプロを目指して頑張っています
※例3に関しては良い移籍と言えますが、最初の環境からもう一つレベルがあっても全く問題なかったケースです

このように、選手本人の熱量と取り巻く環境の熱量に差があると時間の経過と共にサッカーがストレスとなり、せっかく入団したチーム環境をリセットしなければならなくなります。
移籍が悪い事ではないですし、環境を変える事に関してケースバイケースではありますが僕は肯定派です。日本サッカー界だけではなく、育成環境の現場に蔓延る最初にプレーした環境で卒業までプレーする事が正義と礼儀という風潮に関しては疑問です。
ただ、せっかく入団するチームですから、選手を安心して預けられるチームに越した事はないですね。

チームを選ぶ上で基準として″熱量を測る″を持っておいてください🙂


チーム環境を見極める

選手本人の熱量、プレーレベルの狙いが見えたら、それに応じたチーム選びを始めましょう

身近な少年団にしても町クラブにしても、J下部も含め、体験や練習参加の際に、その日のプレーの出来や指導者のお誘いに対してなんとなく入団を決めるべきではありません。

入団するか否か、多角的に見る必要があります。

本人がどう感じるか
まずはチームを体験してみた感想を、練習終了後すぐではなくゆっくり落ち着いたタイミングで聞いてみましょう。子供はその場の空気や気分に左右されやすいですから、体験した時間を振り返ってみて自分が続けられそうか・指導者だけではなく同学年のライバルや一つ年上の選手達がどうだったか。勢いで将来を決めず、冷静に考えられる時間の中で決断するのが良いと思います。

指導がどうか

強く実績のあるチームでも、走り勝っている・蹴って蹴って事故のようなゴールを量産しているだけ・1人のスーパーエースだけにボールを集めているだけ、など。子供達が伸びるチームなのか、チームの名前だけが独り歩きしていてある程度出来る子が集まっているだけで上手くならないチームという場合もあります。
トレーニングやプレーに対して何もコーチングがない、いつも同じ練習ばかりしている、公式戦を見にいくと怒鳴り散らしていたり、戦い方の意図が薄く、同じ子だけを重宝して使い続けて運と勢いに任せて試合をしている。このようなチームは絶対入団してはなりません。
事前のリサーチは保護者の方にしかできないので、この点に関しては保護者の方が観察して判断しましょう。

チームに所属している子供達のプレー
はどうか
普段の取組みが、チームに居る選手の立ち居振る舞い、サッカーに対する取組み姿勢、ゲームやトレーニングのプレーに絶対出ます。
よく子供達同士で声を掛け合い活気のある練習をしているのか、その声の内容はサッカーをコーチングし合っているのか、文句や言い訳か。
強度が高く、切磋琢磨しているか。緩く、なんとなくプレーしているのか。
これから長く過ごす事になるチームです。数ヶ月後には完全にお子さんはそのチームの風潮に染まります。
チームの選手達の様子から、チームの色々な部分を読み解く事ができるので、体験に参加している自分の子供だけではなく広い視野でチームを見てみてください。

実際に入団した後の担当指導者は誰か
よくよくある話ですが、体験の際・チームが用意した体験会では監督やスタッフ数をしっかりと揃えて入団者を確保しておきながら、実際の平日練習は大学生のアルバイトやライセンスも無く自身の経験をなんとなく伝えているだけのパパコーチ、監督やキャリアのあるコーチは高学年しか見ずに不在。なんてチームはざらにあります。
これは危険です。体験した際に、子供の学年の担当コーチが誰なのか質問し、確認しておくと良いと思います。

平日の練習回数や場所
会場をお持ちのチームや、通年安定した運営ができているベースがあるチームは良いです。
毎週コロコロと会場や時間帯が変わり私生活の面でサッカーに振り回されるような場合はお勧めできません。子供のオフや遊び、塾、レジャー、身体のケアやメンテナンスの都合が付けにくく、選手本人もいつどこでなにがあるか把握できないままスケジュールに振り回される事になります。
サッカーチームの活動の前に、健全な学校生活や健康な身体、発育発達をサポートできる生活環境を維持してあげる事が最前提。
チームの強さや有名な選手が居るから、など華やかな理由に引っ張られず、チームとしての運営形態も気にしてみてください。

アクセス
ご自宅から練習会場までのアクセスは意外に重要です。親の送迎や自分で通うにしても、そこにかかる時間を通年で足し算してみてください。
行き帰りで2時間かかるとしたら。。1日分のトレーニング時間相当を移動に費やしている事になります。また、夜の帰宅時刻が遅くなり子供の生活リズムが崩れてしまう・睡眠時間が取れないなど発育発達に対する影響も否めません。
あまり遠すぎるチームに入団するのはお勧めできないです。
※お住まいの環境から、やむを得なくアクセスの悪いチームへ入団する場合もあると思います。この場合は、移動時間を移動時間だけに捉えず学習や軽食など有効に活用すべきです

月会費、年会費
少年団やクラブチーム単位でこれに関してはあまり相違ないと思いますので参考までに。

少年団であれば、月3,000-5,000円程度+保護者の方々の運営協力ありき。というチームが多い。クラブチームであれば、月7,000-10,000円程度。
運営等はチームスタッフが全般行う。
そこに加え、時期に応じて合宿や遠征が年間数回は出費があるという感じになります。
各ご家族の習い事出費予算と照らし合わせて考慮して頂ければと思います。
※双子や年子、兄弟揃ってチーム所属をするケースも多いですが勿論出費も倍かかります


まとめ

今回は最初のチーム選びに関して記事にしてみました。
チーム選びにも、実力の問題やチーム・指導者と合わず移籍する場合、進学でカテゴリーが変わる、引っ越して地域が変わる際など、様々なケースでチームを選ぶタイミングがあると思います。
※それは機会があればまた後日

チームを選びに困っている方や、何を基準に考えたら良いのか迷っている方々のお役にたてれば幸いです😉

〜未来のサッカー選手達、サッカーの世界へようこそ〜

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