読書感想 #2 自分の居場所をつくる働き方 中里桃子

読書感想#2は、コミュニティに関する本です。先日の大学院卒業で「7社ではなく、7つのコミュニティに貢献することはできるのではないか」と記載したので、こちらを取り上げることにしました。

なぜ本書を読むことにしたか?

書店ぶらついていた時に背表紙に小さく「コミュニティ・ワーカー」と記載されており、言葉に惹かれ購入しました。居場所や働き方という言葉はあまり関係なかったです。

著者プロフィール

中里 桃子
株式会社 女子マネ代表取締役
オンラインサロンの立ち上げ&運営パートナー。
コミュニティマネージャー。

本書の概要

本書でご提案したいコミュニティ・ワーカーは、働き方の「第3の道」といえます。第1の道は、会社員として出世を目指す道。第2の道は、スキル・経験・情熱を武器にしたスペシャリストの道(専門家や起業など)。
・・・(中略)・・・
会社員であれば社内政治や出世競争、スペシャリスト思考であれば終わりなきスキルアップ競争。・・・(中略)・・・勝ち続けるのはとても難しいことです。・・・(中略)・・・
自分らしくいながら、仲間とともに成果を出せる「居場所」を自分でつくり出していく。それが、本書でご提案したい「コミュニティ・ワーカー」という働き方です。

本書から学んだことは何か?

自分の居場所を7つの軸で10段階評価し、見える化する。その後、なぜ高いのか/低いのか、自分にとってその居場所は意味があるのか考え、新しい居場所を追加したり、時には捨てることを決断する。そうすることで、好きな自分でいられる時間を知り、増やすとよい。
a)金銭的報酬、b)心の報酬、c)スキルアップ、d)新しい能力、e)人のつながり、f)心の成長、g)ビジョン
※引用ではなく要約してます。

「自分ってどんな人か?」を知ることって難しいですよね。だから人は占いとか性格診断とか大好きなんだろうなと思っています。私にとって本書の中で一番の気づきは自分らしくいながらを知るためのコミュニティの評価軸でした。現在私には3つのコミュニティしかありません。今後どのコミュニティを追加するかの一つの評価軸に使っていきます。

すべての人には、「照らすべき一隅」があって、「私は照らす光をもっている」という確信を持ち、「私にはその一隅を照らす責任がある」と自覚することが人を強くする。・・・(中略)・・・「今の私が照らせる暗がりはないだろうか?」

私は照らすべき一隅には2種類あると考えています。本書では、自分を知り、自分らしく心地よくいられる場所を自分で見つけることについてかかれていますが、「一隅を照らす」の基本は「自分を照らす」だと考えます。

そして、2つ目は「自分の身近な人を照らす」です。コミュニティに限らず、人との関係性の中から切磋琢磨でき、相手にgive & giveできる関係を作る。お互いgive & giveするつもりになっていれば、自然とgive & takeになりますね。

どんな人に読んでほしい本か?

・自分の今後の働き方に悩みがある人
(・自分の今の働き方に悩みのない人)

本書はタイトルに“居場所”や“コミュニティ”をつけることでキャッチーにはなりつつも、読者対象者を限定してしまっていますが、自己を見つめなおし、仲間とともに切磋琢磨しよう、そのためには一つの場所に限らず、自分で外にでようという本であり、誰が読んでも何か気づきが得られる良書です。ただ、悩みのない人は本書には触れないでしょうから、やはり悩みのある人向けの本ですかね。



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