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読書感想 #7 会社を辞めないという選択 会社員として戦略的に生きていく 奥田浩美

"能動的に選択"するということは常に自分が最大限できることを洗い出し、その瞬間に一番良い自分を選んでいる

なぜ本書を読むことにしたか?

本書が発売されたタイミング(2015年)に書店でたまたま見つけて。新卒5年目なのでキャリアに悩み始めたころでしたね。

著者プロフィール

奥田浩美
株式会社ウィズグループ、株式会社たからのやま代表取締役 詳細はこちらを参照ください。

本書の概要

そのとき置かれている自分が"能動的に選択"したものであれば、・・・"人生にとって正しいものになる"ということです。"能動的に選択"するということは常に自分が最大限できることを洗い出し、その瞬間に一番良い自分を選んでいるはずだからです。・・・他に選択することがないから動かないのではなく、なぜ自分がそこにいるのか、なぜ自分が今の仕事をしているのか、同じ場で仕事を続けることも"能動的な選択"であると捉えるべきなのです。(P192,193)

本書のタイトルは「会社を辞めないという選択」となっていますが、著者が一番言いたいことは上記です。

本書から学んだことは何か?

自分の過去とリンクしてるところで3点あげたいと思います。

あなたの会社は、社会に対してどんな価値のあることをしていますか?あなた自身も、会社を通して社会に貢献しているでしょうか?(P.37)
あなたの会社のビジョンは何ですか?あなた自身のビジョンは、それにどう関わっていますか?(P.38)

会社のビジョンと提供価値、その中で、自分が何をしており、自分のビジョンと一致しているかってのは働くモチベーションを維持する上ではかなり重要だと思います。共感採用という言葉はありますが、共感関係維持って感じでしょうか。
自分もいつからか会社のビジョンとかCEOメッセージとかよく読むようになりました。特にGr会社出向中に社内報制作に携わった時は担当が役員メッセージだったこともあり、過去全ての役員メッセージを見返し、単語レベルで言葉を意識し、この言葉で伝わるのか、配置は問題ないか、直接メールや口頭で連絡させてもらったのもいい思い出です。もしかしたら社内報制作がきっかけでビジョンとか強く意識するようになったのかもしれません。

本当の幸せは自分の中に選択肢すらなく、「今やるべきことは1つ」という確信がある瞬間(P.87)

これは視野が狭いことがいいってことではなく、視野を拡げ色んな選択肢の中から「自分で1つに決めること」を表しています。これは本当に難しい。自分の場合は、ここ2年間志を問われ続け、それでやっと小志が見つかりました。志を達成するまで、もしくは、疑問を抱くまでは走れるので幸せなのでしょうね。

掌の空いた部分にしか、新しいものは乗らない。自分の選択肢でなかったものは、潔く手放す。・・・自分の掌をいつも見つめていますか?何かを手放す覚悟はできていますか?(P.91)

上記に加え、掌にぽんと新しい選択肢が乗ってきたがゆえに、従来のものが追い出されるってパターンもあると思います。全てがコントローラブルではないでしょうが、何を掴み、何を手放したのかは意識すべきでしょうね。

どんな人に読んでほしい本か?

・自分のキャリア、人生にモヤモヤしている人
・転職本しか読んでいない人

世の中転職に関する本は多いですが、逆のタイトルの本を読んでみるというのもありなのではないかと思いあげさせていただきました。辞めない選択ではなく、「能動的に選択する」って本だと思うので私はいい本だと思います。


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