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2023年をふりかえる

2023年、やっとnoteを始めました。詩を巡りどんな一年を送れたのか、ふりかえってみたいと思います。

投稿

詩誌『びーぐる』

詩誌『びーぐる』がとても好きでした。特集のひとつひとつが魅力的でした。特に、海外詩が息づいていると感じました。「びーぐるの新人」に選ばれた佐野豊さんの詩も大好きでした。

詩誌投稿は苦手でしたが、『びーぐる』には詩を送りたいと思いました。思い切って送り、そして掲載されたのが「ぞうさんのまち」です。小川三郎さん選、2022年4月発行の55号です。「ぞうさん」が、自分を泉に導いてくれたように感じました。何度も何度も見返しました。

その後、「夕暮れは今日も美しく」で56号選外佳作、「かなしみ」で58号入選、「羽根の葬送」で59号入選と、ご縁をいただきました。小川三郎さんと坂多瑩子さんの講評は本当に刺激的でした。
59号「びーぐるの新人」の選評で、小川三郎さんに触れていただけたことは嬉しい驚きでした。厳しい指摘もありましたが、むしろありがたく感じました。その時の「びーぐるの新人」は木葉揺さんです。

その59号を最後に、『びーぐる』は終刊してしまいました。2023年4月号でした。
編集同人のお一人、山田兼士さんが亡くなられたためです。ぽっかりと、穴があいたような感覚でした。59号には多くの方が作品やエッセイを寄せていました。15年続いた『びーぐる』の大きさを改めて感じました。


投稿をお休みする

『びーぐる』が終わって、これからどこに詩を送ろう、と考えました。投稿や公募への気持ちが薄れているのを感じました。
そこで、しばらくは詩の教室や勉強会に専念しようと考えました。折しも新型コロナウイルスが5類に以降、制限のあった「県外への移動」も個人の判断に任せられるようになっていました。

詩の教室・詩話会・勉強会などのこと

そういうわけで、2023年は途中からほぼ勉強会にしか詩を出しませんでした。これは私にとって、むしろ貴重な時間でした。
投稿や公募はどうしても、掲載や採用不採用に一喜一憂してしまいます。けれども勉強会では、他の方の作品もフラットに「ここがいい」と考えることができます。自分の作品についても、純粋に深めていこうと思えたからです。
参加した勉強会は以下です。

松下育男さんの詩の教室

コロナ禍で2021年に参加するようになったのが、松下育男さんの詩の教室です。毎月の詩の通信教室の他に、不定期でzoom教室が行われていました。両方に参加し、愚直に愚直に詩を出し続けました。zoom教室では他の方の作品を読んだり、様々なゲストの方のお話を聞く機会もいたけました。

松下育男さんには「朝を出力するために」と「子どもの作文」を「同時代の詩を読む」として取り上げていただきました。ご一緒した他の方の作品も好きなものばかりです。よろしければぜひ。


2023年秋には、対面の横浜教室にも参加できました。対面は4年ぶりとのことでしたが、私は初めての参加でした。
佐野豊さん、雪柳あうこさん、清水笹次(ロカ)さん、南田偵一さん、佐山由紀さん… 。zoom教室はもちろん、『びーぐる』でご一緒した方たちに初めてお会いできました。
その日のゲストは『びーぐる』編集同人のお一人、高階杞一さんでした。高階さんの『キリンの洗濯』『早く家へ帰りたい』などの詩集が大好きでした。高階さんからは『びーぐる』のお話も聞きました。ひとつの詩誌を15年続けるということ。そのことの大変さ、そして何故自分が『びーぐる』が好きだったのかということを、再確認できた気がしました。


詩話会・合評会・勉強会

コロナが5類になってから、県外の2つの詩話会にお邪魔しました。遠方でなかなか参加できませんが、どちらも刺激的で大好きな場になりました。
その他にもオンライン教室にも申し込んだり、通信制の合評会に参加したり、単発の詩の講座を追いかけたりしてきました。
私は今は地方に住んでいます。地方にいてできることを、自分なりにやっていこうと思います。

新しい活動

詩の座談会

2023年9月に詩の座談会に参加するご縁をいただきました。松下育男さんの「zoomによる詩の教室」です。他の方の前で詩についてお話するのは初めての経験でした。松下さんの司会で、竹井紫乙さん、清水ロカさんとお話しました。竹井さんや清水さんも詩への向き合い方がとても誠実で、大切な経験となりました。
この座談会については以下にも書いています。

noteを始める

詩の座談会に参加したのがきっかけで、思い切ってこのnoteを始めました。2023年9月です。
これからどういう方向に向かっていくかは、まだ考えているところです。まずは一つずつていねいに、ポチポチ続けていこうと思います。

2023年の終わりに思うこと

こんな一年でした。基本的にはコツコツ働きながら淡々と生活し、コツコツ詩を書く日々でした。けれどもふりかえってみれば、たくさんの転機がありました。『びーぐる』に思い切って投稿しようと思ったこと、県外の詩話会や横浜教室に足を運ぼうと思ったこと、座談会にお誘いいただいた時に戸惑いながらも引き受けたこと。全てが思い切って「一歩踏み出す」ことから始まったのだと思います。
 
これからどんな日々を送っていくのか。どのように詩と関わるのか。
まずはていねいに詩に向かいつつ、必要な時には思い切って「一方踏み出す」。そのことをたいせつに過ごしていきたいと思います。

※写真は「横浜 詩の教室」に参加した時に撮りました。横浜の朝焼けです。

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