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UKラッパーSlowthai「push (feat. Deb Never)」は、彼にとっての新たな飛び道具的楽曲なのかもしれない

本日、自分のブログで、"Slowthai『TYRON』収録曲「CANCELLED feat.Skepta」は、UKベースを通過したUKラップ曲だ! という話"という記事を公開しましたが、本稿はそのこぼれ話的エントリーとなります。

その記事はタイトルどおり、今月リリースされたUKラッパーのSlowthaiの2ndアルバム『TYRON』収録曲に関するレビューなのですが、その枕になる部分として、同アルバム収録曲の「push (feat. Deb Never)」のレビューも用意していました。

しかしながら、それを含めると"枕が長すぎ、笑福亭鶴瓶"状態になるんじゃないかなと思い、泣く泣くカット。自分が書いたメディアへの寄稿やブログ記事を今年からnoteで書いていくことに決めていることもあって、そのカットした部分をこちらで公開することにしました。

さて、事情の説明も終わったので、ここで本題に。

Slowthai『TYRON』ですが、リリース元のUNIVERSAL MUSICの日本版サイトにある彼のバイオを見ていると"グライムやパンクロックの影響を受けたラフなサウンドと若者の葛藤や悩みに響く感情的かつ大胆不敵な歌詞で注目を集めるラッパー。"とありましたが、同作では、前作にしてデビューアルバム『Nothing Great About Britain』(2019)でアイコニック役割を果たした「Doorman」やMura Masaのアルバムに収録された「Deal Wiv It」のようなわかりやすいパンク、ロック調の曲は見当たりませんでした。

そのため、そういったある種のヒップホップ的には"飛び道具"な曲は今回は含まれていないのかなーと思いながら、聴いていたのですが、結論からするとパンク調ではないのですが、『TYRON』にも飛び道具的な曲、ありました。それが先述の「push (feat. Deb Never)」だったという話です。

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