見出し画像

四次元砂時計から始まる時空間戦争 【果しなき流れの果に/小松左京】

一つの摩訶不思議な四次元砂時計から始まる時空間戦争



小松左京さんの作品は、「復活の日」を読んだのが初めてで、どハマりしてしまい、気になって次はこの本を読みました。


復活の日の感覚で読み始めましたが、いやーーーこれは難しい。

とにかくスケールがデカすぎる。最初は、現実世界に舞い降りた一つのオーパーツとの出会いから始まり、過去に未来に、恐竜時代から30世紀・40世紀まで、行ったり来たりする。
地球現代が終わると、今度は火星に移住している時代になり、火星滅亡の直前に、UFOと宇宙人が登場して、攫われて、気づいたら地球そっくりの場所に置き去りにされ、そこは大昔の地球で。。。

とにかく、スケールが大きいが、それでいて非常に細かいところまで作り込まれている圧がすごい。(後半ほとんど訳分からんかったが、小松左京さんの知識量には脱帽)

全体として、時間旅行が可能になった未来において、未来から過去にテクノロジーや情報を送り続け、何万年とかけて発展してきた技術を、数百年で達成させようと試みる。それによって進化を促進していく壮大な企み。

技術の進化は、果たして、その時代の人間の手にのみによって成し遂げられたものなのか?という常識を覆そうとする、面白い問いかけでした。
現実世界でも、例えば、サンタフェの支柱のない螺旋階段や、ストーンヘンジや、ナスカの地上絵など、当時の技術ではどうやって作られたのか分からないようなものは数多くありますね。

技術爆発は本当は未来人による進化の促進の結果だったのかもしれない。。。三体では、未来人ではなく地球外知的生命体による技術爆発がありましたね。


今の地球は、地球人によって過去から未来へ一方向に積み上げられたものだとは限らない・・・かも?

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?