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僕らが今『SYNCHRONICITY』で考えていること

Voicyでもお話してます。

移動しながら、家事しながら、洗濯物干しながらでも、バックグラウンドで聞き流せていい感じです。ぜひアプリ入れて Voicy でも楽しんでみて下さい。

最終の第5弾ラインナップまで出揃いました!

はじめに

『SYNCHRONICITY'23』では、最終ラインナップの発表に合わせ、『SYNCHRONICITY』公式SNS(TwitterInstagram)、及び、公式アプリにてタイムテーブル作成等へ向けてのアンケートを実施します。その結果を反映させながら、タイムテーブルの作成や入場規制対策等の環境整備を行っていきます。アンケートは2/16(木)までとなりますので、来場検討中の方もぜひご参加下さい。今回はそのお話となります。

今年も『SYNCHRONICITY』らしい素晴らしいラインナップが揃いました。毎年最高を目指してやってきてるけど、本当今年が最高だと思う(毎年言ってる笑)。いつも信頼してアーティスト発表の前からチケットを買ってくれてる皆さん、いつも来てくれる皆さん、ありがとうございます。僕らは皆さんに支えられてこうして続けられています。そして、初めて足を運んでくれようとしている皆さん、興味を持ってくれている皆さん、ありがとうございます。皆さんが足を運んでくれるからこそ、フレッシュな風が吹きいつも新しいフェスを作れます。皆さんに楽しんでいただくために万全で準備を進めてますので、今年の『SYNCHRONICITY』をどうぞお楽しみにお待ち下さい。

さて、今僕らが「皆んながもっと楽しめる『SYNCHRONICITY』のために」取り組んでいることの中から、2つ大切なお話をしておきます。それは、シンプルに言うと、タイムテーブルへの取り組みと、より快適に楽しんでいただく環境作りです。この取り組みをSNS等でオープンにしてから、なんか面白いことやってるな、素敵な取り組みだなってポジティヴなご意見をいただくこと多いですが、この考えに至るには色んな経験と経緯があったので、ここで少しだけご説明しておきます。

タイムテーブルを皆んなで作っていくということ

タイムテーブルを作ることって本当に難しい

まず、タイムテーブル作成のために「被ってほしくないアーティスト」のアンケートを実施することについてお話します。

※アンケートはたくさんの方にご参加いただいただけ精度が上がります。ぜひSNSなどで今回のトライをお知らせいただき、来場を検討しているたくさんの方にご参加いただけたら嬉しいです。

フェスの規模にもよるだろうけど、一般的にステージ数が増えれば増えるほどタイムテーブルを作るのって難しくなります。今年の『SYNCHRONICITY'23』で言うと6会場6ステージ。様々な条件のもと、縦軸(流れ)も横軸(被り)も上手く調整して最適な答えを導き出していきます。最初は色んなストーリーや流れを意識して組んでいくんだけど(ここが本来タイムテーブル作成で一番ロマンがあって楽しいところ、2ステージくらいまでは)、調整していく中で、タイムテーブルは僕らのイメージの半分くらいになってしまいます(そのロマンが打ち砕かれるとき笑)。そんなふうにタイムテーブルって一筋縄に行かなくて、作っていくの本当に難しい。夢にうなされるくらい笑。

昨年のタイムテーブル

タイムテーブルってこうやって作っていく

次にそんな夢にうなされるくらいなタイムテーブルって、どうやって作れられていくのか少しご説明します。

まずざっくりアーティストからヒアリングした条件の中で、主催チームでイメージするタイムテーブルを組んでいきます。そして、そのタイムテーブルを元に、さらにアーティストへ確認を行いながら、当日のスケジュール(地方などからの移動時間、入り時間や退出時間など。ピンポイントでしか出演できない方もいます。)、サポートメンバーやPAさん、照明さんを始めとしたテクニカルスタッフの被りなど様々な詳細な調整を行っていきます。

『SYNCHRONICITY』で一番多いのは、実はサポートメンバーやテクニカルスタッフの被りで、その調整にもっとも時間がかかり、タイムテーブルが左右されます(被りは大体1枠以上は空けることが多いですね。ポジティヴに言えば、こうした被りがあるからこそのカルチャーとしての空気感が生まれてくるんだろうなって思ったり。同じ空気を持った人がその場を作ってるからね。)。そうして、ひとつひとつの調整ごとをクリアして、アーティストがベストなパフォーマンスができるようにスケジュールを組んでいきます。そうして、数週間をかけてタイムテーブルが出来上がっていきます。

スペアザのライブにソイルのタブくんがゲストに!

タイムテーブルを作るのに大切なこと

『SYNCHRONICITY』は今年で18年目を迎えます。まだ都市型フェスとかサーキットって言葉すらない2005年からやってきていて、徐々に拡大していくに連れ都市型フェスと呼ばれ、そしてサーキットフェスって呼ばれるようになってきました。僕らはそれらの言葉より先を走り続けてきたから、フェスの呼ばれ方が時代とともに移り変わっていくのは、不思議で面白いものだなって思ったりします(サーキットっていう言い方、いまだに慣れないんだけどね笑)。

そんな風に『SYNCHRONICITY』は徐々に拡大してきたからこそ、様々な経験をしてきていて、拡大していく毎にタイムテーブルへの取り組みも変わってきました(最初はライブフロアとDJフロアの2ステージでした)。そして今、様々な会場で同時多発的にフェスを進めていく上で、タイムテーブルを作るのに大切だなって思うことは、縦軸のストーリーや流れより、誰が被っているかという横軸を意識することです。もちろんバランスはとっても大切なんだけど、どんな流れで進行していくかというより、誰が被っているかという横軸の方がより重要性が高くなります。だからそこを基準にしながら、縦軸を含めてタイムテーブルを組んでいきます。

そのために、様々なデータを集め綿密なシミュレーションをして、アーティスト同士が醸し出す空気やカラー、相性なども考えてタイムテーブルを組んでいきます。皆さんが観たいアーティストがバッティングすることは避け、タイムテーブルはもちろん、会場までも組み替えたりして進めていきます。でもそれでもテクニカルな問題は避けられないから、やむなく被ってしまうこともあります。どうしようもないことなんだけど、公開するときにはドキドキするし、本当に申し訳ないなって気持ちになります。

皆んなにとってベターなタイムテーブルを作りたい

また、その中でもごく稀に皆んなと自分たちとのイメージにズレがあるときもあります。『SYNCHRONICITY』を続けていくうちに、いや、コロナ禍を経てと言ったほうが適切かもしれないけど、アーティスト、フェス、ファンなど人と人の関わりの大切さをより肌で感じ、その微妙で繊細なズレにもっとしっかり向き合いたいと思うようになりました。アーティストはもちろん、皆さんの意見を聞いて、そのズレを把握しながら最終的に僕らがプロデュースすることができれば、もっともっと皆んなの理想に近づくんじゃないか。それが昨年からのトライになります。(昨年からタイムテーブルのアンケートを導入してます。)結果やっぱり今までに比べて、タイムテーブルへのネガティヴな反応が少なかったと感じてます。

テクニカルな問題もあるし、色んな人の意見があるから、全員にとってはベストなものはできないだろう。だけど、よりベターなものはできるはず。今年はそれをより良い形でまとめたいと思ってます。

少し長くなったけど、それが「タイムテーブル作成のためにアンケートを行う理由」になります。その背景って実はとっても大切なことだったので、説明しておきたいと思いました。

奇妙くんサイコー!
今年は何色にしよう〜!

もっと快適に楽しめるようにしたい

タイムテーブルとともに考えなきゃいけないこと

タイムテーブルとともにもうひとつ同じくらい大切なことがあります。アーティストにどの会場に出演いただくかということです。いわゆる会場割りですね。先ほども書いたように僕らはアーティストの様々な条件とともに、最新のたくさんのデータを調べ、シミュレーションをして、会場割りなど会場整備を行っています。

それはタイムテーブルの作成とともに本当に途方もない作業で、会場の枠がひとつ変われば前後左右いくつも入れ替えたり、考え直したりします。そうして、会場割りというのは、タイムテーブルとともに作られ完成していきます。タイムテーブルの一部とも言えます。

『SYNCHRONICITY』って予想外なことが起こる

そうして様々な調整を経てタイムテーブルや会場割りを行っても、『SYNCHRONICITY』では予想外なところで入場規制が(その逆も)起きることがあります。僕らは最新の状況やデータを見てフェスを作ってますが、『SYNCHRONICITY』は今を移す鏡のようなフェスでもあり、アーティストを取り巻く環境も刻一刻と変わっていきます。また、個性的なラインナップでもあり、状況が把握しづらいこともあります。そういうのを改善したいとずっと思ってました。

そうだ、聞いちゃおう

その問題をどう解決していくか。その答えのひとつは、来場予定のお客さんが、" 今 "どのアーティストを観ようとしているのか、観たいと思っているのかを事前に把握することじゃないかって結論に至りました。

それをどうやって把握するか?

幸いなことに『SYNCHRONICITY』にはとても便利な公式アプリがあって、好きなアーティストをお気に入り登録するだけでマイタイムテーブルを組めたり、各会場の分かりやすいマップがあったり、会場毎の大まかな混雑状況を確認できたりします。とても便利が故に軽くないコストがかかるので、導入を見送ろうかと思っていました。でもちょっと待てよ、お客さんがマイタイムテーブルを組めるってことは、どのアーティストを観ようとしているのか、観たいと思っているのかを把握できるんじゃないか。そう思いアプリを作ってくれてるSpincoasterさんに問い合わせたところ、答えはビンゴでした。

ということで、今年はその公式アプリを使って『SYNCHRONICITY』にお越しになる皆さんの意見も加えながらタイムテーブル作成や会場割りを行い、会場キャパの適正化を図っていきたいと思います。そうして今年は皆さんの意見を一層取り入れながら、より快適で皆んなが楽しめるフェスを作りたいと思ってます。

こういうことを話すと、そこまでやる?って他のフェスのオーガナイザーに言われることもあります。正直これが正解かは分かりません。でもやってみなきゃ分かりません。目的は一つ。もっと皆んなが快適に楽しみ、愛される『SYNCHRONICITY』を作っていくこと。こんな風にトライ・アンド・エラーして、一歩ずつ進めていきたいなと思ってます。

なお、公式アプリのアンケートはとっても簡単です。『SYNCHRONICITY'23』公式アプリをダウンロードいただき、観たいアーティストに❤️マークを付けてもらうだけ。そのデータを僕らが集計し、会場割を行っていきます。初めてのトライですが、ぜひご参加いただけたら嬉しいです。

公式アプリは画像をクリック!スマホからDLできます!
やり方はこちらをチェック!

最後に

僕らはこんな事を考えて、日々取り組んでいます。SNSやテクノロジーが発達した今だからこそできることだなって思ってて、常に時代に合わせてホットになるような新しい試みを行っていきたいと思ってます。昔よりも皆さんとの距離が近いのも素敵だなって思う。その距離感を感じながら、いつも熱い『SYNCHRONICITY』を作っていきたいです。

※アンケートは、たくさんの方がご参加いただければご参加いただけるほど精度が上がっていきます。行こうかな〜って言ってる方にもぜひアンケートに参加してもらって下さい。最後は僕らが上手くまとめるので、皆んなで『SYNCHRONICITY』を作ってもらえたらと思います。

SYNCHRONICITY'23 最新概要

最後に最新の概要をまとめておきます!

【名称】
SYNCHRONICITY’23

【開催日時】
2023年4月1日(土) openstart 13:00(時間予定)
2023年4月2日(日) openstart 13:00(時間予定)

【開催場所】
Spotify O-EAST、Spotify O-WEST、Spotify O-nest、duo MUSIC EXCHANGE、clubasia、LOFT9 Shibuya

【出演アーティスト】
最終発表アーティスト:
SOIL&"PIMP"SESSIONS / w.o.d. / Homecomings / Mega Shinnosuke / 笹川真生 / 浦上想起・バンド・ソサエティ / 鋭児 / カメレオン・ライム・ウーピーパイ / JABBERLOOP / Khaki / えんぷてい / TOSH / Gravityfree(Live Painting)

4/1(土)出演アーティスト:
ZAZEN BOYS / SOIL&"PIMP"SESSIONS / THE NOVEMBERS / tricot / 羊文学 / リーガルリリー / cinema staff / w.o.d. / SPECIAL OTHERS / fox capture plan / LITE / Ryohu / ODD Foot Works / Cody・Lee(李) / Helsinki Lambda Club / TENDOUJI / Homecomings / kojikoji / ぜったくん / JYOCHO / JABBERLOOP / Doul / カメレオン・ライム・ウーピーパイ / ゆうらん船 / paranoid void / downt / a子 / Billyrrom / LAUSBUB / kurayamisaka / Deep Sea Diving Club / Khaki / kunmohile / Ko Umehara (-kikyu-) / DJ New Action! (星原喜一郎 / 遠藤孝行 / ゆーかり / hamakyo) / Gravityfree(Live Painting)

4/2(日)出演アーティスト:
渋さ知らズオーケストラ / Lucky Kilimanjaro / Dios / TENDRE / yonawo / BREIMEN / SHERBETS / ドミコ / 踊ってばかりの国 / 奇妙礼太郎(band set) / 小林私 / 水曜日のカンパネラ / chilldspot / Bialystocks / odol / downy / toconoma / Mega Shinnosuke / 笹川真生 / 浦上想起・バンド・ソサエティ / 鋭児 / NIKO NIKO TAN TAN / 新東京 / saccharin / Laura day romance / グソクムズ / THEティバ / Sugar House / dawgss / xiangyu / Group2 / えんぷてい / TOSH / Ko Umehara (-kikyu-) / DJ New Action! (星原喜一郎 / 遠藤孝行 / ゆーかり / hamakyo) / Gravityfree(Live Painting)

【チケット詳細】
チケット販売URL(イープラス):
https://eplus.jp/synchronicity23

チケット料金(各ドリンク別):
前売りチケット:8,800円
通し券:16,000円

公式WEB:
https://synchronicity.tv/festival/

お問い合わせ:
SYNCHRONICITY info@kikyu.net
Spotify O-EAST ☎03-5458-4681

各SNS:
Twitter
Instagram
Facebook
YouTube
Voicy
Spotify


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