明日香村の春その②&私の職場その⑥
私が住む明日香村は、今まさに桜が見ごろとなっています。
最近は海外からのお客様も増えてきているようです。
有名なスポットだけでなく、ちょっとした穴場を探し当てるのが、今のトレンドなんだとか。
数日前、私が勤務する”とある資料館”にも、アメリカからの客人が3人やってきました。
「ヘ、ヘロー」「ウェルカム トゥ アワ ミュージアム」
と、アワアワしながら話しかけた私でした。
「〇×▽!ペラペーラ!」すごい早口で何を言っているのかさっぱりわかりません。
「ア、アイムソリー、ヒゲソーリー、アイキャント スピーク イングリッシュ ウェル 」と私(「ヒゲソーリー」は言ってません・・・)。
「なんだよ、しゃべれるじゃん」と思ったかもしれませんが、その後彼ら(若い男性2人と女性1人)は、まるで子供にでも話して聞かせるかのように、ゆっくりとお話ししてくれるようになりました。
以下は私と彼らのヘンテコ会話です。
「ここは薬の博物館でござる。わが社のSANKOGANなる薬は700年の歴史を誇る万能薬なるぞよ。す、すごいでござるだろ?」
「グレイト!バイザウェイ、ソレハ何ノ薬デスカー?」
「え?・・・フォ、フォア・・・ ストマック エイク、かな?」
「オウ、アイ アンダスタンド ガソリンスタンド!」(ガソリンスタンドとは言ってません・・・)
とまあ、こんな感じで会話は弾み(?)、あっという間に1時間ほど経ってしまいました。彼らは私のヘッポコ英語よりも、展示物の解説文にスマホをあてて翻訳分を読み取り、充分理解してくれたようでした。
見学の後、事務所の受付まで彼らを案内して、資料館見学のお土産を渡しました。当館は入館無料。しかもちょっとしたお土産もつくのです。
「スモール プレゼンツ フォア ユー」
たいそう喜んでくれた彼らを見送り、事務所に戻った私は、一躍皆の尊敬を集めたのでした。
「〇〇さん、英語ペラペラなんですね。す、すごいです!」
「フフフフフ。」
冷や汗をかいたけれど、楽しいひと時でした。そして、なんだか少しだけ、英会話に自信がついたのでした。
ではまた。 「シー ユー アゲイン!」
終わり
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?