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そろそろ失恋するか

皆さんいかがお過ごしでしょうか?
いつの間にか2月も終わろうとしていて、結局今年も短かったねって言いそうで怖いです。

突然ですが、きのこ帝国の「東京」という曲は聴いたことありますか?
東京で好きな男の子を思う女の子の話です。
この曲には前日譚のような曲があり、それが「桜が咲く前に」という曲です。
「東京」に出てくる男の子が上京する10年前に当時の好きだった人と別れを告げ、東京に行くことを決意するという曲です。そのため、「東京」の中には

まだあなたの心の中
他の誰かがいるのだとしても

という歌詞があります。この他の誰かは「桜が咲く前に」に出てくる女の子でしょう。
ここまでは結構有名な話なので知っている人も多いと思います。
しかし、この曲にはもう少しだけ続きがあって、それが「スピカ」という曲です。
「桜が咲く前に」は上京する側の歌だったことに対して、「スピカ」はそんな彼を見送る側の歌です。
そんな3曲で構成されているのが「東京」というストーリーです。
まあ正確には「ロンググッドバイ」という曲が後日譚としてあることにはあるのですが今回は知らないことにしてください。

なぜこの話を急にしたのかと思いますよね。
ちゃんと繋がるので安心してください。

時々、僕の記事の中に出てくる片思いの相手の話です。
9年片思いしてそろそろ決断したいなーということを今年の初めの記事に書きました。

そんな彼女が就職の関係で関東に引っ越すことになりました。
ふとしたきっかけで就職先を聞くことになって、彼女が「関東なんよね、ミスった?笑」と言ってきました。
LINEが来た瞬間に、え?と呟いてしまいました。
なんかずっと近くにいれると思ってたなーとかシティガールって感じの子じゃないかと大丈夫かな?とか色んな感情が頭の中をぐるぐる回って気づいたら少しだけ泣いてました。ほんの少しだけですよ。

けど、彼女にまつわるエトセトラで泣いたことが多分初めてで僕ってこの人のために泣けるくらい彼女のことを大切に思ってたんだと感じましたね。
もちろん9年間も好きなので大切なことは知っていたんですが、なんか惰性で好きって感情持ってるだけかもと思ってた部分もあったので正直結構嬉しかったです。

そうやって寂しいのか嬉しいのかよくわからない感情の中ずっと「スピカ」を聴いていました。
「スピカ」では付き合っていた2人の話ですが、僕と彼女はそんな関係になったことは一度もありません。
ずっと僕の片想い。もしかしたら両思いだった時期があるかもしれないけど、それはそれで寂しくなるのでずっと僕の片想いの方が綺麗ですよね。

最近、失恋って何がきっかけで起こるんだろうって考えていたんですよ。
多分、僕は告白して振られても好きって感情は失われないし、気持ち悪がられない程度に好きって思うんだろうなあって思った矢先にこの出来事だから、もしかしたら今が失恋するチャンスかもって思いました。
けど、「スピカ」の歌詞にもあるように

君はここにいないけど
忘れることなんてできないから

って感じてしまってます。すぐには失恋できなさそうです。

「案外飽きてすぐ帰っちゃうかも笑」とか言ってる彼女がもし帰って来なかったら、僕はこの先誰を想って恋をすればいいんでしょうね。

とは言いつつ、将来の夢を叶えた彼女に行かないでとは言えないので、当分は遠くの地から想っていたいと思います。

去年の春にネモフィラ見に行ったこと覚えてくれてるかな。さすがに覚えてるか。
東京ってネモフィラ咲いてる場所あるのかな?
もし咲いてたら一瞬だけでも僕のこと思い出して欲しいな。川端康成みたいな呪いになってしまった。けど、これは呪いじゃなくておまじない。9年かけたおまじないってことにしておきます。

ちなみに、最初の方に書いた「ロンググッドバイ」をなぜ知らないことにしてほしかったか、それはこの部分の歌詞に答えがあります。

噂で聞いたよ
意外と平気さ
愛おしい日々だけ
たまに思い出してね
さようなら ありがとう
幸せになってね

「桜が咲く前に」で男の子を見送った女の子が男の子が東京で幸せにやってるということを知った時の歌詞です。
もう少しだけこの気持ちは知りたくないから今回は知らないことにしておいてください。
僕もこの曲忘れたことにしておきます。

もともと「東京」「桜が咲く前に」「スピカ」は大好きな曲だったけど、こんなことで共感できてしまうとかちょっとだけ寂しいですね。

それでも彼女の門出はおめでたいので、最大限のおめでとうと笑顔に幸せになってねは言えるように練習しておきます。

今回は少し長くなっちゃいましたね。
けど僕の9年間に比べたらよっぽど短いですね。
あの3曲を聴いて寝ることにします。
おやすみなさい。

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