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原子力発電のメリットデメリットを整理してみる


はじめに

私たちの生活に欠かせない「電気」を作る方法のひとつ、原子力発電
3.11地震でのF1の事故以来、ニュースに原子力の単語が流れない日はなかったんじゃないかというくらいホットな話題。
耳にすることは多いものの、原子力発電って具体的にどんなものか、きちんと空で説明できる人は少ないと思います。そのメリットとデメリットについて一緒に考えてみましょう。

原子力発電とは?

まず、原子力発電所がどうやって電気を作っているのかを簡単に説明します。

  1. 核分裂: 原子力発電所では、ウランという特別な物質を使います。このウランの原子核を小さく分裂させると、大量の熱が発生します。これを核分裂と呼びます。

  2. 蒸気を作る: 発生した熱で水を沸騰させ、大量の蒸気を作ります。

  3. タービンを回す: 蒸気の力で大きなタービンを回し、その回転で発電機を動かして電気を作ります。

蒸気を作る熱源が核分裂、となっていますが2、3のプロセスは火力発電と変わりありません。

メリット

1. 大量の電気を安定して供給できる

原子力発電所は、一度動かし始めると大量の電気を長期間にわたって安定して供給できます。風や太陽と違って、天気に左右されないため、いつでも電気を作ることができます。

2. CO2をほとんど出さない

化石燃料(石炭や石油など)を使う発電方法と比べて、原子力発電は地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)をほとんど出しません。これにより、地球環境への負担が少なくなります。

3. 少ない燃料で大きなエネルギー

ウランという燃料は、少しの量で非常に多くのエネルギーを生み出せます。これにより、燃料の調達や輸送の手間が減り、資源の有効利用にもつながります。

デメリット

1. 放射性廃棄物の処理

原子力発電を行うと、放射性廃棄物が生まれます。この廃棄物は長い間放射線を出し続けるため、安全に処理することが非常に重要です。これには多くの費用と時間がかかります。

2. 事故のリスク

原子力発電所では、事故が起こると大きな問題になります。例えば、福島第一原子力発電所の事故では、多くの人々が避難を余儀なくされました。放射能が漏れると、周囲の環境や人々に大きな影響を及ぼします。

3. 建設コストが高い

原子力発電所を建設するには、非常に高いコストがかかります。また、厳重な安全対策を講じる必要があるため、運営費用も高くなります。

まとめ

原子力発電所には、電気を安定して供給できることやCO2をほとんど出さないといった大きなメリットがあります。しかし、放射性廃棄物の処理や事故のリスクなどのデメリットも無視できません。

原子力発電のメリットとデメリットを理解することで、今後のエネルギーの選択について自分自身で考える力を身につけましょう。
シンプルに金銭的に高い、安いといった一軸で議論できる話ではなく、経済性だったり、安全保障だったり、安定性だったり。
関係する要素が複雑なことも、いろんな意見が出てくる背景にあります。

難しいといって判断や考えることを避ける気持ちも痛いほどわかります。
それでなくても忙しいところ、時間と労力を投資して自ら「一生懸命原子力発電を勉強してみよう」となる人は余程の奇人かと・・・笑
でも、将来、この時代を振り返った時に「あの時の選択が間違ってた」とか「もっと考えとけばよかった」とはしたくないですよね。
小さな一歩になれば、と思って画面に向かってます。

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