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(漫画)王様ゲーム

https://ja.wikipedia.org/wiki/王様ゲーム_(小説)

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小説に始まり、漫画化、映画化もされたので作品名を聞いたこともある方も多いかと。
kindle unlimitedを申し込んでいる方は全巻無料で見られます。

あらすじ
金沢伸明
のクラスに、「王様」を名乗る人物から「王様ゲーム」という謎のメールが届く。クラスメイトたちは当初は面白半分でそのメールに書かれた命令に従っていたが、命令3で命令に従わなかったクラスメイト2名が、翌日首を吊って自殺する。その後も命令に従わないクラスメイトたちは次々と変死し、命令の内容も次第に過激になっていく。

学園を舞台にしたホラー作品。
王様を名乗る人物からクラス全員にメールが届き、指示に従わなかった者やその指示自体が死に痛ずるものになっており、徐々にクラスメンバーが減っていくというストーリー。最後の5巻で謎解きがなされるという内容です。

自分世代(40歳前後)だと、バトルロワイヤルの殺し合いが王様の命令を介して行われる作品とイメージしてもらうと良いかもしれません。

ホラー漫画ですので、首がもげたり、四肢が吹っ飛んだりというグロテスクな描写も多く「怖いもの見たさ」的な引力は確かに感じましたが、正直、物語の構成緻密さに欠け、現実とも乖離がありすぎて途中から白けてしまったというのが本音です。

例えば、指示に従わなかったら首を切られるという命令で実際に指示に従わない生徒が亡くなるシーンがあります。命令の通り、なぜか綺麗に首が切られその生徒は死ぬわけですが、何の外力もなく、魔法のようにその現象が発生します。
死因に心臓麻痺などもあるのですが、それも然り。
いやいや、王様はどうやってその現象を起こしてんのよ、と突っ込みたくもなり、「ありえねー」となってしまいます。

一応、最終の5巻において、それっぽい根拠と心理的な作用によるものだみたいな説明をして伏線が回収されるのですが、納得感も得られず、頭からクエスチョンが消えない作品でモヤモヤが残りました。


伏線回収というと、直前に読んでいた彼方のアストラが素晴らしすぎたというのも影響してるかもしれません。

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プロジェクトヘイルメアリー含め、何作品かS Fを読んできましたが、篠原健太さんの彼方のアストラは漫画〜小説と媒体は関係なく、設定と伏線回収の素晴らしさに衝撃を受けました。
最初に提示された材料が全て最終巻までに回収され、一つの線につながる爽快感。
久々に漫画を見て「すげえ!」となりました。

脱線してしまいました・・・

インスタントにホラーをタダで楽しみたいという方には良いかもしれません。

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