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相手のことを本当に”理解”しようとしているか

「承認欲求」なんて専門用語を出すまでもなく、人は自分のことをわかってほしい生き物。
男女・年齢・パーソナリティにによってその欲求の強弱はありそうですが、ほとんどの人が持っている欲求なんだろうなと思います。
自己分析では、あまり強くない方だと思っています(あまり、「これ、俺の成果です!」というのは小っ恥ずかしいし、自分の中で達成感があればいいかな、くらいな感じ)が、やっぱり自分の頑張りなり気づかれないような行動を実は見てくれている人がいて、評価してくれることは嬉しいですよね。

・いつもありがとう
・頑張ってるね
・Aの対応、お疲れ様だったね

メールでも口頭でも、些細な一言だけど、そんな一言で気分が上がった経験、誰しもしているのではないでしょうか?

本書は、自らがその「評価・理解する側」に立って生活をうまく回しましょう、というのが主旨の身近なビジネス書。

著者の一人、岸本さんは専門的知識は少ないながらも、その”相手への高い理解=究極の理解”を駆使して、複数分野でトップセールスにあったという人物。
・呉服業界に飛び込み、会場に来ていた対応が難しいおじさんに理解示したことによりお得意様になって売り上げに貢献してもらえるようになったり
・ガソリンスタンドで働いていれば、「あなたに会いに来た」と必要のないタイヤ交換をしにくるおじさんがいたり 笑
どんだけ人たらしやねん!という感じですが、ご本人曰く

「ただ、目の前の人とどうやったら繋がれるだろう、といつも考えているだけなんです。」

とのこと。古事成語にも
”人間にとって、理解してもらえないことはもっとも辛い苦しみであり、理解してもらえたなら、死んでもいいと思えるくらいに価値のあることなのです”といった内容のものがあるくらい、人から理解を得ることは人間にとって幸せだったのは興味深いところ。

ビジネスの世界に染まっていると、相手からの相談事に対しいかに早急に良いアンサーを返せるかということばかりにいってしまい、相談者の気持ちまで考えがおよばないこと多々の自分には思うところがあります(自省)


相手の理解には
①相手の発言
②相手の思っていること
③相手の潜在意識の分
の階層があるかと思い、相手さえ意識でいていない③の階層まで全身全霊をかけて理解してあげようと務めよう、というのが本書が目指すところ。
ただ、常にやろうとすると消費カロリー高めなので、切り替えも必要ですね。

コツ、としてあげられてるのは以下の3点。

・相手になりきる
・自分を消す
・「もう二度と会えない人だと思って、話を聞いてみる。」

目指せ、人たらし?

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