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社会人ドクター生活で得ていたもの

先月、無事に3年間の服役(?)を終え、博士号(工学)を得ることができました。ただ、この学位なるもの。手にすれば突然頭が良くなるわけでもなければ、自分の勤めてる会社では給料が上がるわけでもありません。

じゃあなんでわざわざ社会人ドクターなんていうハードな道を選んだんですか?と聞かれても、1つ1つのそれらしい理由は答えられますが、単純明快かカッコ良い答えはありません(爆)
なんとなく昔から興味はあったし、博士(工学)と書いている名刺をもらった時の漠然とした「この人すげー感」、外国に行ったら自動で一目置かれるらしい。
業務に関連した知識を武器にできるまで高めたかったというのはもちろんありますし、好奇心的な面も強かったように思います。

で、学位を取得しても変わらずの日々を送っていましたが、最近、これは3年間頑張った成果か?!と思う出来事がありました。


他の人の文章を見た時の穴を見つける速さと改善のアイデアを出す速度の向上

こんなへっぽこな自分でも、多少頼りにしてくれる人はいるそうで。
最近、自分の半年ほど後に同じ研究室に社会人ドクターとして入られた方の博士論文の添削をお願いされました。
自分も人生で初めて、疲労と寝不足で体に湿疹が出るほどに苦しんだ博士論文でしたので、少しでもお役に立つのであればとお引き受けしました。

で、ドラフトを送ってもらい中身を見たところ・・・
手に取るように、
・論理のつながりが弱い部分
・構成を変更すべき箇所
・不要な内容
がわかるんですね。で、改善策も出てくる。

もちろん、自分の博士論文とはテーマが異なるので細かい専門知識はわからないのですが、それでも、読み始める段階で、「どうあるべきか」という荒い答えを手元に持ったまま、添削をしているというイメージでしょうか。
先に、枠組が自分の中にあって、それに読んだ内容を当てはめていく感じ。
そんなだから、その枠から外れたものは不要だし、記載がなければこの枠も埋めないと先に進めません、ということがよくわかる。

3年間苦しい思いをした分、認識できていなかったところでこういった能力はちゃんと育っていたんだなと思う出来事でした。

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