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『家族全員で動く チーム家事』

「もっとも『人生を変える』のに、これまであまり語られてこなかったことがあります。それは、家庭生活をより良くする方法についてです。」と述べている本があります。

本日紹介するのは、「10年後、20年後も『ただいま』と帰りたくなる家庭」で溢れた社会の実現を目指して活動するNPO法人tadaima!代表、家事シェア研究家三木智有さんが書いた、こちらの書籍です。


三木智有『家族全員で動く チーム家事 日本唯一の家事シェア専門家が導き出した』(ディスカヴァー・トウェンティワン)

この本は、ワーク・ライフ・バランスの取り組みが、「仕事を効率化させて、家庭時間を増やす」というところで止まっていたのに対し、そこで生まれた家庭時間をどう活用すれば家庭の運営は心地よいものになるのか、そんな人生を変える家庭生活の改善方法について書いた本です。


本書は以下の6部構成になっています。

1.わが家のチームスタイルと4つの溝

2.第1の溝「家族観の違い」を取っ払う

3.第2の溝「情報とスキルの夫婦格差」を埋める

4.第3の溝 不公平な時間の優先順位を見直す

5.第4の溝 夫婦対話の溝を埋める

6.子どもをチームの一員にする


この本の冒頭で著者は、「この本は、家庭生活という『人生の土台』を、自分たちらしく、より自由につくっていきたいご夫婦に向けて書きました。」と述べています。


本書の前半では、「わが家のチームスタイルと4つの溝」について以下のポイントを説明しています。

◆ チーム家事4つのスタイル:①シェフ型、②担当型、③ハイブリッド型、④自律型

◆「家族観の違い」の溝

◆「情報とスキルの夫婦格差」の溝

◆「時間の優先順位」の溝

◆「夫婦の対話」の溝


この本の中盤では、「第1の溝 家族観の違い を取っ払う」および「第2の溝 情報とスキルの夫婦格差 を埋める」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ わが家の当たり前は、1から一緒に作っていく

◆ 家族像を「わたしたち向けにカスタマイズする

◆ 夫婦ビジョンをつくる

◆ ゆっくり一歩ずつ、わが家の文化をつくっていく


◆「情報のブラックボックス化」は非常に危険

◆「時間」は夫婦の共有財産

◆ 片付けは、チーム家事に欠かせない仕組みづくり

◆ わが家のすべてを管理するデータベース化(家計・予算・健康管理・非常事態)

◆ 家事スキルの差を埋める「家事の因数分解」


本書の後半では、「第3の溝 不公平な時間の優先順位 を見直す」「第4の溝 夫婦対話の溝 を埋める」および「子どもをチームの一員にする」ついて説明しています。主なポイントは以下の通り。

◆ 家事育児:必須科目の妻と選択科目の夫

◆ パラレル家事が不満を解消する

◆「段家事」でピークタイムを制する

◆ 段家事5ステップ:①時間帯を決める、②どうなっていたいかを共有、③家事育児タスクの洗い出し、④パラレル家事でタスク振り分け、⑤トライアンドエラーを繰り返す


◆ コミュニケーションはプロセスが重要

◆「会話」はリラックスできる家庭をつくる

◆「対話」はフィードバックでそれぞれの人生を充実させる

◆「議論」は相手を論破せずに歩み寄る


◆ 家事を通して子どもが学べることは多い

◆ 子どのは家事をすることで、家族のチームメンバーになる

◆ お手伝いは家事スキルを身につける大事な教育

◆ 子どもと一緒に「家事会議」をする


この本の締めくくりとして著者は、「これまで父親は企業戦士として、『仕事』に時間のすべてを捧げてきました。でもそれは『家族との暮らし』と引き換えだったのです。」と述べています。


あなたも本書を読んで、社会や企業から「暮らしを営む権利」を取り戻す戦いを始め、家事シェアを実践していきませんか。


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では、今日もハッピーな1日を!【3413冊目】

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