好きなことで死なないクリエイターのPRテク⑦「覚えさせない、思い出させる」



 情報化の進んだ現代。世界は「情報」で溢れかえっています。

 一人一人が情報に触れて、各々の感性で好き嫌いを判断したり、必要不必要を判断しています。

 コンテンツも同様に溢れかえっており、ユーザーもまた無数に存在するそれらの中から、自分の好きなものを探したりしていることでしょう。

 検索エンジンなどの存在のおかげである程度の指向性を持って探せるとはいえ、自分の好きなものを探すとなると一苦労。

 無数の砂から一粒の砂金を探すような苦労を強いられることも多々あるでしょう。

 さて、お目当ての情報があるユーザーが何かを探す過程で、幸運にもあなたのコンテンツに接触したとします。

 あなたのコンテンツが少し気になったそのユーザーは、調べ物の手を止めてあなたのコンテンツを軽く見てみます。

 大方の反応は 「ふぅん」 です。これで終わりです。

 何もこれは失敗ではありません。これが普通ですし、むしろこうして接触させられただけあなたは大したものです。誇っていいでしょう。

 ですが、これで本当に終わらせてしまっては何も変わらないのも事実です。ここでしっかりと次に繋げられるかどうかが、生死を分けます。

 では結局、どうなれば次につながるのか。


 この情報を「あとで思い出させる」のです。


情報を厳選して思い出しコストを軽くさせる


 人間の記憶力には限界があります。いくら大量の情報に触れても覚えていられるものはほんのひと握り。

 その限界のある場所に、狙って割り込もうとするのは至難の業です。それこそ、プロの広報屋のお仕事になるようなものです。

 ただし、難しいのは「一度に全部を覚えてもらおうとすること」です。

 

 つまり何が言いたいのかと言うと、

「覚えるのが難しくない程度の情報量」を与えれば覚えてもらえる可能性がぐんと上がる

 と言うことです。

 そして、その少量の情報を元に何かしらのきっかけで「思い出させる」と言うのを狙うべきなのです。

 
 この手法の最もわかりやすい例は「キャッチフレーズ」でしょう。

 
 シンプルにまとまったワードで「最小限の情報を与え、最大限のイメージを湧かせる」ことがキャッチフレーズの役割です。

 長々とした説明を覚えさせるのではなく、語感やインパクトの「イメージ」でアプローチをかけることでユーザーの記憶コストを少なくし、記憶に食い込んでいくのです。

 そのほかにも、タグやカテゴリーといったジャンル分けを作り、そこで覚えてもらうことも効果的です。

 キャッチフレーズ同様、「最小限の情報量で最大限のイメージを湧かせる」ものだからです。

 

 他のも色々やり方はあるでしょうが、共通して意識するべきは「記憶リソースのコスパのよさ」と言えるでしょう。

 

 最後に


 「チャンスをつくる」「チャンスをモノにする」と言うのが、生き残るために必要な考え方です。

 今回の記事は特にこれら両方を満たす重要な考え方であると、私は考えています。

 自分のコンテンツを創ることも重要で大変な作業であるとは思います。

 ですが、あくまでそれはユーザーという支えが有ってこそ成り立っていくものです。

 そして、どうすればユーザーの為になるのか、というところを考えるが大事です。今回の記事の場合「ユーザーのコストを下げる」という点がユーザーの為のと言う目線になっています。

 そして、低コストな情報量を実現する為には「自分のコンテンツがどのようなものなのか」と言うのを突き詰めて考えなければいけません。

 誰よりも詳しく、誰よりも魅力的に紹介できなければ、本当に大事なところを選んで伝えることもまた不可能なのです。



 これからも小規模クリエイターが「死なない為」にやるべき広報活動について記事を書いていきます。
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