好きなことで死なないクリエイターのPRテク③「ユーザーを特別視する」

希少価値とかいう爆アドステータス


 「期間限定」「世界に○○個しかない」「他に類をみない」
 あぁ、なんと魅力的な言葉でしょうか。

 こう言ったものに日本人は弱い、とよく言われるものですが、実際のところこの「限定」という言葉への弱さには、人種など関係ないのではないかと思います。

 さて、ものを売ろうとする人の戦略として真っ先に思いつくであろう手法のひとつである、この「希少価値を高める」というアプローチ。

 そもそもの話なのですが、死にかけているクリエイターであるあなたやあなたの作品は、何もせずとも希少価値という点では花まる満点です。

 なぜなら、あなたを知っている人間はそう多くないからです。

 誰も知らないというのはこの世に存在しないのと同じこと。知ってる人が少ないということは、とても希少であるということです。おめでとうございます!

 茶化しているつもりでも馬鹿にしているつもりでもありません。この部分は、まだ無名のあなたにとって数少ないアピールポイントとなりえるのですから。


「君が古参アプローチ」法

 

 さて、全く誰も知らないという状況ではどうしようもありませんが、少なからず活動を続けているなら、幾らか(本当にごく少数だとしても)のファンがあなたにもいることかと思います。

 そう言った人が一人や二人いる時に、その初期のコアユーザーに拡散を協力してもらうというのがファーストステップとしてとても効果的です。

 ではどうやって拡散してもらうのかというと、まずは個人的な仲として仲良くなります。

 「一方的に見るだけのユーザー」から、「お話しする相手」にまで関係性を引っ張り上げてください。もっと言えば「ファン」から「友達」にまであなたの手でランクアップさせるのです。

 そのユーザーからすれば、遠目に見ていた人から自分に近しい相手になり、そうなることであなたの発表する作品に対して「自分事」のように感じる様になるのです。(この「自分事にする」というのは私の記事では頻発するのでよく押さえておくと良いと思います。大好きな概念なので)

 そうなれば、あなたのユーザーもあなたに人気になってほしくて仕方なくなります。

 「好きな人の役に立ってる」という満足感に加えて、あなたが徐々に人気が出てきたときに「自分は前からこの人を知ってて推してたんだぞ」という優越感を、そのユーザーは少なからず想像し意識するはずだからです。

 おめでとうございます! こうしてあなたは熱心に布教してくれるファンを獲得しました!

 あとは、これを繰り返していくだけです。やがてはきっと大きなコミュニティの中心にあなたは居座る事ができるでしょう。

 ただし、過信は禁物です。

 あまりにも行き過ぎた一部のユーザー贔屓は閉鎖的なコンテンツ(通称閉じコン)になりかねません。

 あくまで、最初期のコアなファンを獲得しそれを活かす手段として割り切りましょう。あまりに長く同じコミュニティにいることは推奨しません。

 

最後に


 リーダーの補佐役を意味する「フォロワーシップ」という言葉がありますが、クリエイターの人気になり始める最初期は特にマンパワーが足りない時期に陥ります。

 今回紹介したのは、そんな時にユーザーに「フォロワーシップ」を持たせる事ができるという方法に当たります。

 初期に限らずあなたがそれなりの知名度を持つ様になったとしても、この存在を虜にし続けることで、あなたの持つ魅力を十二分に理解したスピーカーを抱えられることになるでしょう。

 しかし、いくら密接な関係だからといって、公式ではない部分で宣伝をお願いしたりするとステルスマーケティングになってしまいます。

 裏だからバレないでしょ、と思った方は要注意。いくら可能性が低くとも、バレた時の大炎上のリスクはとてつもないものです。絶対にやめましょう。

 あくまでクリエイターとそのファンとしての距離感を保つのです。

 あなたの作品やあなた自身に魅力があり、今後も活動を続けていくならばそのコアなファンの存在は何事にも変え難い財産となります。

 要するにどういうことかというと、フォロワー、大事にしような。



 これからも小規模クリエイターが「死なない為」にやるべき広報活動について記事を書いていきます。
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