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好きなことで死なないクリエイターの広告技術⑥「他人事✖️ 自分事○」

ド下手クソなゲーム広告


 何かしらのアプリや動画サイトで、動画の流れる広告に出会ったことがあるでしょうか。

 そういった動画型の広告にはゲームの広告が多い様に思います。

 一時期話題に上がったゲームの広告で「ピンチに陥っているキャラクターを、ピンを引き抜いて助け出す」といったモノがありました。

 実際のゲームにはないギミックを広告に用いたということで、禁止措置を取られとということで有名になりました。

 広告詐欺とも呼ばれ、それも納得のいくような酷いものでしたが、その手のゲーム広告の動画は、多くがめちゃくちゃ下手くそなプレイをして失敗します。

 大体の人が「あーあ何してんだ」と思います。

「自分ならもっと上手くやれるのに」とも思います。

 はい、この時点でこのゲーム広告は大成功を納めました。

 

「自分なら〜」「自分が使えば〜」と思わせられたら、その時点でそのコンテンツはあなたの興味に入り込むのです。


想像させるために想像する


 さて、まずはあなたが供給するコンテンツをユーザーが見た時、どのように思ってもらいたいかを考えます。

 単純に評価してもらいたいというのも、もちろん大事です。

 ですが、あなたは死にかけのはずです。その様な自己満足だけでは生きていけません。

 収入、お金を得ることにつながることを考えなければいけないのです。


 コンテンツを販売しているなら、それを買ってくれたユーザーがどの様にそれを使用して、どんな風に喜んでくれるのかを想像します。 

 技術を開示して、何かの仕事に繋げたいのであれば、自分の持つ技術をどの様に活用して、どんなコンテンツが出来上がるのかを想像します。


 これは広告の領分ではありませんが、それを想像した時にあなたの作品や技術が本当に喜んで貰えるに足るものでしょうか? それが想像できなくては、誰も買ってはくれないでしょう。

 自分が良い物だと思えないものを、魅力的な物として宣伝することは不可能です。

 これが出来るのなら、あなたは野生の宣伝広告のプロフェッショナルです。今すぐにその職種へと就職することをお勧めします。


 さて、自分の作品や技術に自信があるなら、それを活用してもらえる情景を想像することができたでしょう。

 ベースにするべきはその風景です。

 広告には様々な要素があります。イラストやキャッチコピー。デザインや紹介説明文など、多種多様な情報を組み合わせて発信することになります。

 ですが、それらは道具であり目的ではありません。知ってもらう事が目的である広告ですが、大事なことは「何を伝えるべきか」ということです。

 それは、あなたの作品の情報でしょうか? あなたの持つ技術のレベルでしょうか? あなたがやりたいと思っている野望や目標でしょうか?

 全てNoです。Noでなければいけません。


 正解は あなたで(あなたのモノで)何が為せるのか を伝えるのです。


 何故あなたを選ぶのか、何故あなたの作品を選ぶのか。その理由をユーザーに突きつける必要があります。他の人よりも、より鮮明に且つ明確にあなたである必要性を提示しなければ、生き残れないのです。


 あなたがイメージした、ユーザーがあなたのコンテンツを採用した時のその風景を共有させる事。それこそが広告の目標です。

 そして、あなたがそのイメージを持たないことには伝えることなの不可能です。無いものは教えられませんので。


最後に

 

 タイトルでは「自分事」と表現しましたが、要するに「自分がするなら・使うなら」ということを想像させるということです。

 ですが、作る側に回ってしまうと、ユーザーとしての視点を見失ってしまう人も少なく無い様です。

 使う側と作る側という差は確かにあるものの、感想や視点を隔ててしまっては、ちゃんと届けることは不可能だと思います。

 「製作者」であるあなたも、ユーザー側で「自分事」で見てみると、思わぬ魅力が発見できるかもしれません。もし見つけられたなら、それは広告するにおいてとても大きな武器になる事でしょう。 


 これからも小規模クリエイターが「死なない為」にやるべき広報活動について記事を書いていきます。
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