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好きなことで死なないクリエイターの広告技術④「情報量の許容上限」

文章でスケートリンクを作るな

 最近はいろんな漫画アプリがあり、それらを無料で読めますね。本当に良い時代になったものです。

 そんな漫画アプリでマンガを読んでいる人なら、無料で読めるという利点を生かし、今までは手を出していなかったそれなりに興味の出たものを、なんとなくで開いて読んだりしたこともあるのではないでしょうか。 

 私もそんな漫画アプリでマンガを読むようなり、名作だけでなく一風変わったもので面白い漫画も多く存在していることに気付かされましたね。

 さて、いろんな漫画を読んでいる中でたまーにセリフやキャラクターの思考などで文字だらけの漫画に出会ったりします。

 そんな時、途中からセリフを放棄して読み進めたりしたことがありませんか? 私はあります。

 文章は目が滑り、セリフの枠内などを無視してイラストだけを注視し、キャラクターの表情などからなんとなーく展開を察し、よくわからないまま読み終えて、結局それ以降の話を読まなくなる。

 そんな経験はありませんか? 私はこうやって文字を書く人間ですが、何度もあります。

 マンガという絵と一緒のコンテンツですらそれなのに、文字だらけのモノが突然現れてしっかりと読めるものでしょうか。

 読める人は偉い。すごい。情報社会の生存能力◎!

 ですが大方そうはならないので、大勢に目を向けましょう。大勢を味方につけなければ孤独死してしまいます。


情報処理コストを意識する

 

 まずは基本的なことに戻ります。

 広告はどんな目的で行うのかというと「ユーザーに情報を届ける」ということです。

 ですが、ユーザー一人一人には一度に受け入れられる情報量に限りがあるものです。

 届けたい情報がユーザーの上限を超えると、受け入れを拒否されてしまいます。

 正確には、理解という形に落とし込める様、情報を変換することを放棄してしまうのです。

 特に文字による情報は、変換に大きなコストを要します。

 対して、イラストや写真などの絵による情報量は比較的軽いものですが、それでも無造作に置かれてしまうと必要コストは上昇します。


 それらの総合値がユーザーの許容上限を超えてしまうと、ユーザーの中で無かったことになります。


 無かったことになるということは、存在が消滅するということです。あまりにも巨大すぎる情報は死んでしまうのです。

 詰め込みすぎてぶくぶくに膨れた情報は生活習慣病にもダイエットが必要です。 

 あってもなくてもいいものは、無い方が良いのです。

 これは文字情報だけでなく、ポスターなどのデザインなど言われていることです。シンプルであればあるほど、情報というものは伝わりやすくなります。

 ですが、必要なものまで削ってしまっては元も子もありません。無駄は少なく、しかし無為な物にしてはいけません。

 低質量で高カロリー。これが大正義です。


 最後に


 ユーザーに与える情報はシンプルにする必要がありますが、その為には情報の厳選が必要になります。

 そして、情報を厳選する為には自分が持つコンテンツがどんなものか、どんな人に届けたいか、どんなメリットを得て欲しいのか。これらを突き詰めるていかなければなりません。

 自分の強みを明確化しておくことで、少ない情報量でも自分にとって必要な内容を選択することができるのです。

 これは広告だけに限らず、PR・マーケティングの分野でも必要になる考え方なので、ぜひ押さえておいていただきたいです。

 自分の強みをあやふやにせず、どんな時に聞かれてもバシッと答えられるよう、自分の頭に染み込ませておくことが重要です。

 そうすれば、必要最小限の情報量で最大効率の広告を叩き出せるでしょう。



 これからも小規模クリエイターが「死なない為」にやるべき広報活動について記事を書いていきます。
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