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睡眠の重要性はよく聞くけど、眠らないほうが良いこともある。

起きている間に勉強したこと・覚えたことを、記憶に定着させるため、睡眠が不可欠ということは、昔からよく知られている事実です。

睡眠中は、記憶の整理がされているなんて言われることもあります。

記憶の定着に関して言えば、「エビングハウスの忘却曲線」というのが特に有名ですね。

エビングハウスの実験で記憶と忘却の関係を検証しました。記憶の減少をグラフにしたところ、起きている時より眠っている間のほうが緩やかな曲線を描いたそうです。

記憶には、個人が体験した出来事や文章化できるエピソード記憶、体験以外に一般常識や知識として知っている意味記憶。日常の動作や特に意識せずにしている行動や技術を指す手続記憶。恐怖、不安などの感情にまつわる情動記憶などがあります。

最後の情動記憶は、論理的ではなく、感情など本能的なものに関すること。睡眠障害や精神疾患と深い関連があると考えられているそうです。

勉強して得た知識・身体的な能力の定着をさせるには、睡眠が欠かせない事がわかります。さらに起きた時に、復習すれば記憶が強化されるので良いです。

ここからが本題。

逆に嫌なことがあった時、睡眠を取れば、その記憶が残りやすくなるということ。

特に発達障害や精神疾患の方のある人は、嫌な体験だったことやネガティブなことを、頭の中で何度もループさせる傾向にあります。
そこに睡眠が加わることで記憶が強化される。

逆に言えば、眠らないことで記憶への定着が落ちて忘れやすい。睡眠不足にも何かしらの良い点があるということです。

ただし寝ないことで、ストレスを上げて精神的だけでなく肉体的にも苦痛に感じることもあります。
翌日に仕事があれば、寝ておかないと居眠りしてしまったり仕事に支障をきたします。

私の場合、嫌な事があった日は、次のいづれかから選んでいます。
⒈できるだけ長く起きる。起きた日の食事をあまり摂らない(エネルギーを多く使う消化を減らすため)。
眠気が強い時は、エナジードリンクやコーヒーなどカフェインを摂る。昼寝をする。
可能であれば、仕事の合間に5〜10分の仮眠をとることで対処する。

⒉「最近でも、何か良かったことは何か?』と自分に問いかけ、そのイメージをしながら寝る。ネガティブな記憶の上書きをする。
「良かったこと」を3つ、毎日書きだすことで幸福感が上がるという研究もあります。特に悪い事がなかった時も“良かった事がないか?“と思うことは良いです。

⒊ネガティブなことを考えられないように、忙しくしたり、運動など肉体的に体を酷使する。
ちなみに運動など体を動かすことでストレスを軽減させる効果があります。できればランニングなど一定のリズムを刻むことをするのがより良いようです。

何か参考になる事があれば幸いです。

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