見出し画像

-タムロンSP 35mm F1.4 Di USD-

皆さんこんにちは!こんばんは!東京を拠点に写真を撮っています、Junです。今日はそのまま題名どおり、「タムロンSP 35mm F1.4 Di USD (Model F045)」このレンズについてお話ししたいと思います。このレンズは2019年7月に発売されており、約3年前と比較的に新しいレンズです。ここ最近のSNSで「タムロン35mmがいい」「このレンズ、ポートレートに最高」「タムロン35が良すぎてびびった」など改めて良い評判が伝わってきたので僕自身が使って思ったことを書いてみようと思います。

僕がこのレンズに出会ったのはこのレンズが発売される3,4ヶ月前くらいだったと思います。フォトグラファーの高桑正義さんがタムロンの広告作例を撮るということでアシスタントに行かせて頂きました。今改めて思っても貴重な現場を経験させて頂けたと思っています。正義さんは共通の知人を通して知り合い、僕が写真を撮り始めてから初めて出会ったプロのフォトグラファーでした。その後は何度か現場のアシスタントをさせて頂いたり、僕から何かと相談したり、正義さんからは色々なことを教わりました。僕の写真の師匠と胸を張ってお呼びしたいところですが、弟子の至らないところもあり笑 僕が全くと言っていいほど高桑イズムを吸収し切れていないことから僕の師匠です!と周囲に公言するのが申し訳なく思っています笑 僕にとっては今もこれからも尊敬する大先輩です。

さて、このレンズとはそんな出会いでしたが、正直に言って当初はさほど気に留めていませんでした。というのもその当時は今よりももっと知識がなく、ポートレートは85mmなどの中望遠がいい!みたいなよくありがちなネットの情報を鵜呑みにしては50mmや100mmなどの単焦点レンズを混ぜながらポートレートを撮っていました。で、そんな僕がなぜこのタムロン35mmを手にしたかというと僕は海外のフォトグラファーの写真が好きでよくインスタで見ていたのですが、その中でブラジルのAlessandro Marinho アレッサンドロ・マリーニョというフォトグラファーに出会ったんですよね。

アートボード 1

画像2

©︎ALESSANDRO MARINHO

彼の写真めちゃめちゃカッコよくないですか?彼以外にも海外の好きなフォトグラファーは何人かいるのですが、その時期に彼の写真がばっちり自分にハマった時で、彼にDMして僕の写真を見てもらってはアドバイスをもらったり、彼の写真を見ては「これは何mmのレンズ使ってるの?」とか質問したりして一時期は彼をずっと追っかけてました。彼は50mm,85mmなども使うと言ってたのですが、彼の写真で僕が好きなものは大体35mmだったんです。 彼のレンズはタムロンではなかったのですが、彼のような写真を撮りたいなって思って安直に彼と同じ35mmが欲しくなったんですよね笑 

そこから様々なメーカーの35mmを調べて、ネットに出ている評判やそのレンズの作例、コスパとのバランス。それらを加味して結局、僕自身が正義さんの現場でタムロンの方々ともお会いしたりしたご縁を感じたので、Tamron 35mm F/1.4 Di USD(Model F045)を購入しました。結果、これが本当に大正解でした。

画像16

焦点距離: 35mm 露出: F1.4 1/250秒 ISO 400

使い始めてから現在まで一貫して思うことは何も不満がないということです(タムロンさんなんか生意気にも上から目線ですみません笑) 僕自身そんなに色々なレンズを使ったわけではないので他とはあまり比較できませんし、人によって距離感が違うので35mmを好まない方もいると思いますが、個人的には公式サイトでも書いてあるように「写真を愛する人に最高の一枚を届けたい」とタムロンさんは言っているのですが、これお世辞でもなんでもなく本当に最高な一枚を届けてくれるんですよね。とにかく撮って出しの時点での描写の美しさに驚きます。初めてポートレート撮影でこのレンズを使った時には「え?なにこのレンズ。やば。」と直感的に良さを感じました。シャープさ。自然なボケ感とそのバランス。そしてシャープなのにしっとりとした質感も出してくれる丁寧さ。一瞬で虜になり、またすぐに使いたくてその先の撮影が待ち切れなかったのを覚えています。

画像4

焦点距離: 35mm 露出: F1.4 1/320秒 ISO 400

画像9

焦点距離: 35mm 露出: F2.5 1/320秒 ISO 100

画像13

焦点距離: 35mm 露出: F1.4 1/200秒 ISO 1600

画像14

焦点距離: 35mm 露出: F1.4 1/100秒 ISO 800

このレンズってポートレートだけじゃなくてスナップや自然の中でも重宝できるんですよね。僕自身、登山をしていて山や街中で撮るときは基本的にズームレンズを使うんですが、この35mmで試してからは風景もスナップもより楽しくなってきました。単焦点だからこそもっと寄りたいのにこれ以上寄れないとか、反対にもっと距離を取りたいのにできないとか、山や街中だとどうしても制限されてしまうのですが、逆にその制限の中でどうやって自分の思い描いた絵を切り取れるのか。そんな楽しみが出てきます。単焦点だからこその自分の腕の見せ所ですね。やっぱりズームレンズって良い意味でも悪い意味でも便利なんですよね。ズームレンズを全く否定しませんが、なんだかんだ言って単焦点でなんでも撮れる技術や感覚って大事だなって改めてこのレンズを通して思い知りました。

アートボード 1.jpg4

露出: F1.4 1/125秒 ISO 400  露出: F1.4 1/125秒 ISO 160

アートボード 1.jpg3

露出: F1.4 1/125秒 ISO 400  露出: F1.4 1/125秒 ISO 160

アートボード 1.jpg7

露出: F2.5 1/1000秒 ISO 100  露出: F1.4 1/4000秒 ISO 100

画像11

焦点距離: 35mm 露出: F6.3 1/500秒 ISO 100

アートボード 1.jpg8

露出: F8 1/200秒 ISO 100  露出: F1.4 1/1000秒 ISO 100

アートボード 1.jpg5

露出: F1.4 1/800秒 ISO 100  露出: F8 1/200秒 ISO 100

画像16

焦点距離: 35mm 露出: F1.4 1/60秒 ISO 800

画像16

焦点距離: 35mm 露出: F7.1 1/800秒 ISO 200

どうでしょうか?「タムロン35mm F1.4」これ1本でポートレートも撮れてスナップも風景もいけてしまう。多分他にも良いレンズはたくさんあると思いますし、潤沢に資金があればまた違ったレンズも買えると思うのですが、そこはよく巷で言われる高いから良いレンズなのか?というところにも繋がってくるのでないでしょうか。僕自身、特にポートレートの場面では最初に書いたとおり現在でも何も不満がないので他のレンズを試す気になれません。他のメーカーの35mmを試す時、それはこのレンズが壊れるか、またはアップデートされた同じものがタムロンから何年後かに出てそれを試す。そのタイミングしかないような気がします。それほど僕にとってはこのレンズは良い出会いで気に入っています。ポートレートレンズで何か探していてどれを買おうか迷っている方は是非一度レンタルでも良いので試してみてはいかがでしょうか?このクオリティでこの値段?!みたいなところがあるのでいっそのこと即決で買ってしまっても全く問題ないと思います。個人的には本当にお勧めのレンズです。この先もこのレンズで自分が思い描く最高な一枚を撮っていきたいと思います。

画像16

焦点距離: 35mm 露出: F1.4 1/640秒 ISO 100

記事への感想や質問、今後書いてほしい内容やご要望などありましたら是非お気軽にコメントください!

ではまた。ちゃお〜

----------------------------------------

フリーランスフォトグラファー 石橋 純

東京を拠点に世界中を飛び回り、海外に行く度に様々な国や地域の自然に触れ、その美しさをカメラに収めていくことに喜びを感じ、写真家を志す。
海外の自然から改めて日本の自然の美しさに気付かされ、登山家としても活動。Canon Image Gateway写真展 [極楽・風景時間]では数ある風景写真の中から10人のトリを飾る。現在、写真とカメラのWEBマガジン ヒーコにて「登山と写真」についてコラムを執筆中。被写体は自然などの風景はもとより、 ポートレートやストリートスナップ、 アート写真など幅広いジャンルを独自の感性で撮影するフォトグラファーである。
また、ユネスコの無形文化遺産であるブラジルの伝統芸能「カポエイラ」を23年学び、Contra Mestre (副師範)の位を持つ。国内外で15年以上を子供から大人まで教え、TVやCM、アーティストのMVや広告などでカポエイラの監修や指導、そして自身もパフォーマー兼モデルとして活動する。

After taking up hiking and realizing how magnificent nature is in Japan, Tokyo-based photographer, Jun, enjoys capturing its beauty through photographs in his home country and abroad. Besides nature, his work covers a wide range of genres such as landscape, portrait, artwork, and street photography.

In addition, for more than two decades, he has been a practitioner of Capoeira, an Afro-Brazilian martial art recognized as a UNESCO Intangible Cultural Heritage of Humanity, and has risen to the rank of Contra Mestre.






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?