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ながいながーい、イランの夏休み~3か月の過ごし方~

イランの夏休みは6月中旬頃にはじまりました。
9月途中までが夏休み。
 
娘は地元の学校ではなく、
インターナショナル系のスクールなのですが、
イランの子どもたちと同じタイミングで夏休みに。
 
え、、、3か月近くも夏休みがあるなんて!!!!!
長い、長すぎる!!!!!
 
どう過ごせばいいのか分からない、、、
 
頭を悩ませていた時、
2歳の息子が通う地元のKindergarten(幼稚園)の先生に
「お姉ちゃんはもう夏休み?うちはサマーキャンプをやるよ!
さまざまなプログラムもあるし、楽しめると思うからおいで!」
と誘ってもらいました。

サマーキャンプというと、
自然の中でテントを立て、薪で火をおこしてごはんを作ったり
キャンプファイヤーをしたりというものを、
最初は想像しました。

イランのサマーキャンプは違います。
欧米で行われているものに近いのかも?
毎日、日中にスクールに行き、
お勉強やスポーツなどさまざまな体験をするというものです。
サマースクールといった方がイメージしやすいかもしれません。


内容はとても楽しそうでした。
 
毎週テーマが決められています。
「海のいきもの」「さまざまな国」「フルーツ」「水遊び」「宝探し」「キャンプ」などなど。
テーマに沿って服を着て行ってダンスをしたり、
クラフトをしたり、ゲームをしたり、英語で言葉を学んだり。
サッカー、スケート、ミュージック、体操、バレエなどから
選択できるレッスンもあり、盛りだくさんです。
 
欧米のサマーキャンプは聞いたところ
5日間だけで300ドルなどかなり高額なところ多いようですが
イラン(今回誘ってもらった幼稚園)は1か月でそれくらいの値段でした。

とはいっても、、、やはり幼稚園。。。
周りの子は明らかに娘より小さい子がばかり。
もう日本では小学一年生の娘にはレベルが低そうで
3か月も遊んでばかりで大丈夫だろうか?宿題もないし、、、
という不安はありました。
でも、家にいるのももったいないし、、、 

 結局、通わせてみることにしました。
 

息子はお姉ちゃんと一緒に行けると気がついて大喜びでしたが、、、
 

通い初めて2~3週間、
娘は泣いて行くのを嫌がりました。
 
それもそのはず。
 
それまで通っていたインターナショナル系のスクールとは違い、
子どもたちのほとんどが英語すら喋れない!
みんなペルシャ語なのです。
ペルシャ語ができない娘は
全くコミュニケーションがとれず、
お友達ができない、だから行きたくない、と。
 
それでも泣きながらも頑張って通いました。
(母はそのうち楽しくなると信じて通わせました。。。)
 

娘は少しずつ馴染んでいきました。 

まずは英語が上手な先生の中でも、好きな先生を見つけて
そのクラスに入り、
お友達も、少しでも英語ができる子を見つけては
他の人のペルシャ語の会話を訳してもらうようにしていたようです。

1か月、2か月が過ぎると
嫌がることもなく
楽しく通うようになっていました。
 
もっとお友達と喋りたいからと
ペルシャ語の勉強も少しはじめました。
 
えらい。。。私は未だにペルシャ語はさっぱりです。
 

イランではなぜかみんなが習うローラースケート。
習う必要あるのか?と疑問に思いつつ、
娘がやりたいというのでやらせてみると
はじめは立つだけで精一杯だったのが、今ではジャンプもできるように。

ローラースケート教室

 これができるようになってもどうなのか???と思いましたが、
イラン人に聞くと、このスケートができれば
フィギュアスケートもできる!とのこと。やり方が同じなのだとか。
本当かどうか今度試してみたいと思います。笑

サッカー教室

娘の希望どおりサッカーとミュージックも習いましたが、
技術の上達というよりは楽しむことがメインといった感じでした。

ミュージック教室

 まぁ、楽しそうだったからいいか。

テーマがアジアの日。
娘は浴衣でスクールに行きました。
「Beauteful!!!」と声をかけられて、
恥ずかしそうに、でも嬉しそうにしていました。
イランの子どもたちに、
浴衣のことや日本の数字などを教えてあげたそうです。

たまたま持ってきていた浴衣を着てスクールへ

いや~それにしても3か月も夏休みだなんて!!!
日本の夏休みでさえ長いと感じていたのに!!!

イランの子どもたちは一体何をして過ごしているの????? 

周りのイラン人に聞いてみると、
この期間はとにかくサッカーやバスケット、プールなどのスポーツを
習うようです。
普段は運動をしない子どもたちも、
夏はやたらと運動をするそうです!笑
 

 あとは英語を習う人も多いようです。
確かに、イランの若者は英語ができる人が大勢いて
街やお店などで、よく英語で喋りかけられます。
子どもの頃から休みに学んでいる人も多いのかもしれません。
(もちろん格差があるので、私がリサーチしたイラン人は裕福な人たちなのだとは思います。。。)
 

インターナショナル系の学校のお友達は、
外国人の子は自分の国に長く帰国するようでした。
イラン人も長期で旅行に行って過ごす人も。
イラン在住の日本人の方々も、
この時期は日本に帰国する方が多かったです。
日本人のお友達に聞くと、
イランの夏は暑すぎて外で行動するのが難しい、という声も。
この時期の帰国理由のひとつのようでした。
 

生徒たちだけでなく先生たちも大変そうでした。
なんと夏休みは仕事がないので給料が出ないのだとか。
別の仕事のアルバイトをしている先生に出会うこともありました。
3か月近くも給料が出ないなんて、そりゃあ困りますよね。。。 

大勢の人たちにとって大変な、非常~に長期の夏休み。 

ようやく終わりが近づいてきました。 

最近私は、娘のサマーキャンプのお友達のママから
直接連絡をもらうようになりました。
 
「娘はあなたの娘をBest friend」と言っている」
「息子があなたの娘にプレゼントを作ったよ」
「誕生日パーティーに是非来てほしい」など。
 
毎日ギャンギャン泣いていた娘にも、
この3か月近くのうちに仲良しのお友達ができたようです。
自由研究や読書感想文などの宿題もなく、
ほとんど勉強もしない夏休みでしたが、
娘にとって良い経験になった、、、といいなと願う母です。

 ちなみに、普段娘が通うスクールからは
まだいつから新学期が始まるのかの連絡はきていません。
おそらく9月に入れば始まるとは思うのですが、、、
 
え、、、もしかして違うの??
 
まだまだ夏休みは終わらなかったりして。。。

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