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キロンの疼き


河野啓子さんのキロンの投稿と、それに対してのユリシスさんの投稿は、私においてもまさに核心を突く内容で、胸の疼きを伴うものであった。

河野さんの投稿は、ありのままに事実を語られたことで普遍的な要素として私の身近な関係性と重なり、今までにない強い感情の揺さぶりを感じた。

キロンの傷はどのように疼き作用してくるか|ユリシス (note.com)


以前のキロンについての投稿でも記載したように、私のキロンは水瓶座28度で、そのサビアンシンボルは「倒されたのこぎりで切られた木」。

キロンについて|junchan (note.com)

先日の投稿では、キロンリターンの際の会社組織の中での隔離が浮かびあがってきたが、今回は実家、親族との関係で孤立した私が浮き彫りになった。
実家の家族の中でも私自身は孤立した存在で育ってきた。
この私の苦しみは他の家族には分かってもらえないという諦めが強く、また支配的な父との軋轢から10代後半に実家から離れて暮らすようになった。

その親族からの孤立した過去を踏み台として新しい自分を生んでいくというのは、まさにキロンが土星と天王星とをつなぐ機能を果たすことに繋がった。

今回のユリシスさんの投稿で、2つの惑星が同一サイン、ハウスにあれば、離れていてもひと塊のエネルギーとしての性質を帯びてしまうという部分をに触れ、ネイタルの7室乙女座にある月星座と冥王星が16度ほど離れてはいるが、過去から月と冥王星が絡み合ったように感じさせる出来事があった何度かあった。
冥王星のようなトランスサタニアンの惑星のエネルギーはなかなか意識できないので、何か出来事が生じた結果を振り返って、トランスサタニアンの影響を認識させられることが多い。

小惑星キロンは、ネイタルチャートに表示しなかった時期もあり、キロンと他の惑星とのアスペクトを注意深く見るということはしていなかった。
改めて、水瓶座28度のキロンの位置と他のネイタルの惑星との関係を見ると
太陽、カルミネート木星、冥王星とキロンがグランドクロスを形成していることが、今更ではあるが認識できた。
牡牛座太陽にはトランジット天王星が接近しているので、キロンと冥王星に天王星のエネルギーも加わって変革の節目をまさに迎えようとしている。
既に、昨年末からそのエネルギーの気配は何となく感じつつあり、やるべきことは淡々とやりつつ、後は流れに委ねるというスタンスでいようと思う。

ユリシスさんが語られた「みんなが普通にできることができない自分に深い疎外感と苦しみ」というのが、私の場合は1室の自分自身を認める、肯定することができない、そしてそのことで他者との関係性からも疎遠になることではないかと思い当たった。
ホロスコープを学び、月星座の働きを意識するようになったが、月星座の働きとはまた違ったキロンの影響もあるのではと今回の河野さん、ユリシスさんの投稿を通して浮かびあがってきた。

そして、今回のユリシスさんの投稿でも最後に、キロンによる疼く私たちひとりひとりが、それを意識し、普遍的なものとして受け入れていくことで傷が傷でなくなり、それが自分らしさを輝かせていくと導いてくれている。
キロンによる傷にも人により濃淡もあり、また現実的に表出する出方もさまざまであろうが、それを神話的な要素として象徴的なメッセージとして私たちを導いてくれていることに有難いなと思った。

でも、それがあってもいいのです。この傷も私の勲章であり私の親友ーーそう思えた時、私たちは自我の成長を果たしています。天王星の領域に手が届いた瞬間です。ほの暗い自分のトラウマが普遍性を得た瞬間です。もがれた片方の翼を取り戻した瞬間です。その時、傷は傷であって、傷ではありません。愛おしい自分の一部です。そして、それは誰かの勇気と癒しと希望として世界を照らしていくのです。

ユリシスさんの投稿から抜粋


エゴラッピンの名曲、Byrdを最後に
詩が今回のキロンのテーマと絡みあって心に染み渡ります



春分図家族五人を重ねつつ

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