この時期に思ひ出すこと
過ぎ去った過去に引きずられてはいけないが、この時期になると思い浮かぶことがある。
既に何度も語ってきているが、2年前のこの時期に次男が精神的に幻覚、幻聴の症状が出た。その際の次男の状態は不安定で家族全員で対応した。
向精神薬は、中毒性もあり、できるだけ服用は避けたいところであるが、急性期の症状が激しい場合等は一時的にはやむえおない場合もあるかと思う。
しかし通常、医療機関のお世話になるとなかなか向精神薬の減薬、断薬への道筋は想像していた以上に厳しいものがあるのが現実である。
幸い、発病前から三宮の中村先生に次男も受診したので、減薬・断薬を進めていくためのアドバイスを受け、サプリメントを処方してもらった。
また、私たちも中村先生のオーソモレキュラー医学の本を購入して学んだ。
症状は信じられないほど早く良くなり、本人ももう大丈夫だと思ってアルバイトに励み、専門学校に入学したが、本人の自己管理不足や環境の変化によるストレス、食生活の乱れ等で授業への出席も減り、担任と先生とも何度か話し合いを行う中、ちょうど1年前のこの時期に専門学校を退学するかみんなでも話し合い、結果的に本人の意思により退学を決意した。
それからは社会復帰していくために、先ずは体調の安定をはかり、無理がない範囲で継続できる職場で働くことを当面の目標としてきた。
また、向精神薬の減薬から完全な断薬に向けて、中村先生のアドバイスや内海聡先生の本をもとに小麦と砂糖をかなり減らした食生活を重ねてきた。
今年の4月末には引越したため、新たな職場に面接に行き、その職場が肌に合って3か月勤務が継続し、先月ははじめて家に食費を入れてくれた。
また、僅かであるが時給も昇給となるようで、9月からは勤務時間が増えて社会保険適用になる。
太陽魚座である次男も現実社会での行く場所が定まってきたことで本人においても少しづつ自信が生まれてきたように思う。
高校と専門学校も中退し、友人はあまりいないようだが、家族の中で次男に一番感性が近い長女が、「上手くいかないラジオ」という12分のラジオ番組を企画してくれている。長女が次男の1週間の様子を聞き、次男がそれに対して話すことを通して自分を整理する作業に導いてくれていることは大変嬉しい。
次男は本質的には目立ちたがり屋である。
最近では、ギターと将棋に熱中している。
ギターは432Hzでチューニングして、いずれYou-Tubeにアップしたいようだ。
将棋も今時の青年らしく本ではなくYou-Tubeで勉強しているようで、先月末までは私が負け知らずであったが、今月になってから私は連敗中である。
新たな奇襲戦法や桂馬をうまく活用したりして、中盤を支配されてしまうようになった。
私も将棋の本を借りて勉強しようと思う
盤置けれ駒並べられみどりの夜
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