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「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」をカバーしろ!! ガンズもニルヴァーナも?


みなさん、わたしのnoteをご覧いただきまして、ありがとうございます😀

サムネの写真は、左から、ピストルズのスティーブ、ジョン、パンクのゴッド・ファーザーことイギー・ポップ、そしてガンズのスラッシュ。
アメリカでのパーティーでの対面になります。

セックス・ピストルズの歴史的大名曲「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」

女王陛下万歳! 
ファシスト体制の女王なんか人間じゃねー
あいつは水爆並みのヤベー女
イギリスにも
お前ら(労働者階級の貧乏人)にも
未来なんかあるもんか!

と歌うこの曲は当然のごとく放送禁止処分となり、テレビのチャート番組でもそのタイトルすら黒く塗りつぶされる始末。
イギリス国歌と同名異曲のこの曲は永遠に封印されるはずでした。
その影響は我が日本でも例外ではなく、日本放送倫理委員会は、イギリス王室と日本の皇室との関係性を踏まえ、1987年ころまで放送禁止としました。

若き青年実業家ブランソンは識字不能の発達障害だが、全力でピストルズをサポート

しかし、野心あふれる起業家で、実業家であるリチャード・ブランソンは弱小レーベルのヴァージンレコードをこの話題性で売り込むことに懸命でした。後の彼の自伝によれば、一世一代のチャンス。それはセックス・ピトスルズで一躍、同社の知名度を高め、売り上げを伸ばすことでした。

エリザベス二世より「ナイト」の称号を賜る。

このシングルが全英2位まで到達。実際は1位をチャート工作されて2位に落とされていたという説が有力。
秋にリリースされた彼らの唯一のオリジナルアルバムは、予約だけでゴールドディスク認定、そして初登場全英1位に輝くと、もう多くの国民の真の感情を抑え込むことも出来かねてしまい、彼らの勢いとパンクの勢力を国家として認めざるを得なくなったということです。

この後の、ブランソンとヴァージンの快進撃は触れるまでもないでしょう。
この騒動の立役者は、次々と立ち上げた企業、具体的には航空会社、銀行、証券会社、F1レースへの参戦。などによる外貨の獲得に成功して、ブランソンはなんと体制側である貴族の一員となるのです。Sir Richard Charles Nicholas Bransonとして、エリザベス二世や当時存命中だったダイアナ妃とも親交を深めています。しかし、彼は少年からの夢であったローリング・ストーンズの獲得に成功すると、アッサリとその権利を売却して別のレーベルを立ち上げます。現在は宇宙事業を軸としたヴァージングループの総帥であり、CEOとして活躍しています。堀江貴文さんや前澤友作さんと言った日本の実業家にも多大な影響を与えていますね。

リチャード・ブランソン - Wikipedia

ピストルズが遺恨を残したEMIへ移籍

ヴァージンレコードの売却先は、なんとピストルズをクビにしたEMIとなりました。
これはブランソン一流のジョークなのか経営戦略なのかはわかりません。ピストルズはアルバムの最後の曲「拝啓EMI殿」という曲で、同社を批判して徹底的にこき下ろしています。
これについて、現在ピストルズの版権を持つ、日本の東芝EMIの幹部がこう述べていました。
「セックス・ピトスルズは歴史に残る偉大なバンドあり、弊社の宣伝にもなります。これを大いに受け入れようと、満場一致で彼らをこれからも支持し、彼らの音源を新しい世代に残していきたい」とのことでした。

当時、東芝EMIに所属していた椎名林檎さんと宇多田ヒカルさんは直ちに、EMIガールズを結成して、彼らのカバーをしたとか。これは未確認情報です。近年では日本の代表的アイドルであり、著名歌手の松田聖子さんも、
ソニー、マーキュリー、キティ、ユニバーサル・シグマを経て、2015年にEMIレコードに移籍。1960年代のビートルズ以降、世界的にその名を馳せたEMIには日本でも役者が出そろった感がありますね。

ビートルズがEMIからデビューしたときに、当初、
経営陣から「キミたちは売れないよ」と言われたそうです。
まるで、彼らの成功をアテにしていなかったのです。
あの斬新だったヘアスタイルやメンバーで作詞作曲するという自作自演の労働者階級のバンドが、売れたり稼げるとは思われていなかったということですね。何から何まで非常識に思えたのでしょう。

しかし、彼らの音楽作りに対して一切の口出しはしませんでした。
それはなぜか??

それはEMIにはあり余るほどの資金力があったからです。
彼らをやりたいようにさせて面白がっていたフシもあります。
売れても売れなくても、まー面白いからいいか。みたいな。
ですから、プロデューサーのジョージ・マーチンも、
ジョンとポールの作る楽曲を自由にプロデュースできたようなのです。
しかし、そんな彼らはデビュー後、予想外に大ヒットしてしまい、
EMIの経営陣の期待を良い意味で裏切ります。

非常識さこそがスーパースターに

同様に「売れるわけねーだろ」と思われてたバンドはまだいます。
今回の主役のピストルズは、こんな反社会的な奴らは売れない。
とされ、

「こんな暗くて陰気で、パンクとハードロックが合体したようなワケわからんのはダメだ」とされていた、そもそもインディーズの無名バンドだった、ニルヴァーナ。

そう考えると、バンドの才能もさることながら、EMI、ヴァージン、ゲフィンといった大企業、経営陣の後押しと、チャレンジ魂、冒険心には頭が下がる思いです。

これはわたしたちにも同様なことが言えるのではないでしょうか?

「自分を受け入れて、才能を伸ばしてくれる会社や組織に身を置くこと」

が大切なのではないのかということに他なりません。
そして、そのために自らに投資を惜しまず、やる気をもたらしてくれる経営者なのかどうかということです。

才能のある人は、必ず才能を理解してくれる居場所にいなくては実は結びませんよね。

そのためには、資本家(金持ち)から「奇貨居くべし」的な存在になることが秘訣となるでしょう。
それは、たった一度の成功事例でうまくいくことだと思います。


話を戻しますと、「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」は、1977年に一度A&Mレコードからリリースされたものの、バンドメンバーの素行不良と世間体を考えて、また、ほかの所属ミュージシャンの猛反対などもあり、A&Mは彼らを即時解雇。生産は打ち切りとなります。

彼ら以降のたくさんの著名バンドがカバーしています。

公式にシングルとしてリリースされているカバーを時系列で言えば、スラッシュメタルのアンスラックス、モーターヘッドを筆頭に、数えきれないバンドがジャンルを超えて実現させています。
スラッシュメタルのメガデスや、LAメタルのモトリー・クルーは、
「アナーキー・イン・ザ・U.K」をレコードでリリースしていました。
また、ライブまで含むと、全世界のバンドがそれを演奏していました。
わたしの知る範囲では、暴威(氷室京介と布袋寅泰、のちのボウイー)や、
ミスター・チルドレンなどがそれにあたるでしょう。


スラッシュ&ダフ・マッケイガン(ガンズ&ローゼズ) 2011年

Best Buy Theater, NYC - September 13, 2011 Sex Pistols cover "Handsome" Dick Manitoba singing.

Foo Fighters - The Pretender & God Save The Queen - Live 2007年

フー・ファイターズのデイブ・グロール(元ニルヴァーナ)がボーカルとギターで演奏。2曲目になります。

Generation Sex - God Save The Queen (Glastonbury 2023)

ピストルズの元親衛隊のメンバーで、ジェネレーションXのボーカル。
後にソロとなったビリー・アイドル。


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