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「将来不安…」という思いも解消!有名企業や難関業界を目指す「就職に強い大学」とは?


東洋経済オンラインより 記事を参考としました。
井沢 秀 : 大学通信 取締役情報調査

「就職に強い大学」といえば、数多くのランキングや比較が存在します。

しかし、本当に信頼できる指標とは何でしょうか?

大学の人材育成力を正確に評価することは難しいものですが、就職率は数少ない可視化できる指標の一つといえます。

そこで今回は、有名400社の就職率や難関業界への就職実績などから、数多くのランキングで高評価を受けている「就職に強い大学」の実力を検証していきます。まずは有名企業の就職状況を見ていきましょう。

5大総合商社

5大総合商社に就職した経験のある大学を見ると、就職が狭き門であることがよくわかります。就職者が5大総合商社にいる大学は、全体の560の大学のうちわずか40大学であり、その割合は7%にも満たないのです。

また、5大総合商社のすべてに就職者がいたのはわずか13大学だけです。更に、就職者数の6割以上を占めるのは、1位慶應義塾大学、2位早稲田大学、3位東京大学、4位一橋大学、5位京都大学の5校に過ぎません。

外資系コンサルティングファーム

外資系コンサルティングファームは、求人分野が幅広く、募集先の大学は92校に及びます。その中でも、マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパンは、51名の採用者のうち40名を東京大学出身者が占めています。

また、5大総合商社と同等の地位にある上位校でもあるが、一橋大学は就職率3.6%と高い評価を受けています。なお、就職率最高は国際基督教大学であり、3.7%で14位にランキングされます。高待遇であることから、総合商社と外資系コンサルティングファームは、共に人気が高く、両業界を志望する学生が多いとのことです。

メガバンク

メガバンクは近年、採用の削減策などにより、就職希望者数が著しく減少しました。

しかし、この状況下でも特定の大学に焦点を当てて採用を行っている傾向が見受けられます。調査によると、慶應義塾大学は2012年卒から2022年卒までにおいて占有率が8.9%から13.5%に、早稲田大学も7.8%から10.4%に上昇しています。

また、注意すべきは、難関国立大学の占有率が高くなっていることです。
例えば、大阪大学は就職者数が56人から64人に増え、占有率は1.9%から5.3%に跳ね上がっています。同様に、京都大学は2.2%から4.1%、神戸大学は1.6%から3.6%になっています。

理系学生が特に多いことが知られる難関国公立大学の増加は、IT化の急速な進展による一般職の減少を受け入れた結果です。反対に、女子大の就職希望者数が減少している現状とは、対照的な現象です。

テレビ局

テレビ局は、1位早稲田大、2位慶應義塾大、3位東京大の3大学で、採用判明数314人中、4割近くを占めている。

時価総額上位を中心とした人気企業


人気企業の時価総額上位株を中心に、個別の大学別就職者数について見ていきましょう。

ボーン・トゥ・ビジネス(BtoB)企業でありながら、キーエンスは大学生の人気が高いとされています。この人気の背景には高い収益力や、国内の最高レベルの年収が挙げられます。自社工場を持たない点が大きな理由であることから、上位は技術系人材が多い難関国立大学ではなく、私立大学が独占しています。慶應義塾大学が1位、早稲田大学が2位、明治大学が3位と続きます。

トヨタ自動車は、地元の名古屋大学がトップを占めています。BtoC企業のソニーグループは、1位が東京大学、2位が東京工業大学、3位が慶應義塾大学であり、早慶や東京理科大学以外は、理系学部の定員が多い難関国立大学がランクインしています。

トヨタ自動車は、地元の名古屋大学がトップで、名古屋工業大学が4位となっています。2位は大阪大学、3位は立命館大学、5位は同志社大学など、中京圏以西の大学が多くランクインしているのが特徴です。

ユニクロなどを展開するファーストリテイリンググループは、文系学部生の比率が高い私立総合大学が上位を占めることが分かりました。

明治グループは、1位が近畿大学、8位が北海道大学の他、3位が東京農業大学、8位が東京海洋大学など、農水産系学部を持つ大学がランクインしています。

オリエンタルランドは、私立大学を中心に幅広く採用していることがわかります。

情報技術関連において、NTTグループによる最高ランキングのトップ3は、
第1位に早稲田大学、第2位に大阪大学、第3位に東京大学と慶應義塾大学がランクインしており、トップ10については、半数は国立大学と私立大学が均等に分布しています。

一方で、ヤフーにおいては、第1位に東京大学、第2位に筑波大学、そして第3位に大阪大学など、国立・公立大学が多数を占め、同様に上位にランクインすることの多い早慶両大学は、10位圏外に留まっているという状況が報告されています。


まとめ


この記事では、有名企業の就職力や資格試験合格率、専門職の就職状況から大学の実力を検証しました。

就職市場が売り手市場であると言われていますが、大企業に限ると形勢は逆転し、多くの学生が就職難に直面しています。

本ランキングでは、有名企業への就職に強い大学を選び出し、参考にしていただけるようになっています。

ただし、大学の人材育成力は数値化できないものもあるため、あくまで一つの基準として捉えていただければと思います。

大学生活は色々な可能性を秘めていますので、自分自身がどのようなキャリアや将来像を持っているかを考え、最適な大学を選んでいただきたいと思います。


最後まで、お読み下さり、ありがとうございました。よかったらスキ、フォローよろしくお願いします😉


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