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江ノ島・初めてのサーフィン体験(#9)

2016年の夏、わたしはIさんという先輩社員にお世話になっていました。

Iさんは仕事からプライベートまでなんでも相談に乗ってくれる、いわばメンターのような存在だったのです。

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江ノ島でたたずむ先輩社員Iさん

7月下旬のある日。
「Iさん俺、行ってみたいお店があるんですよ。ガレージワンっていうサーフィンショップなんですけど……」
そのお店はなんと「リピーター率80%」という、とても人気のお店なのです。
「ほう、サーフィンですか。面白そうじゃないですか」
「でも、俺ってサーフィンする見た目をしていないじゃないですか。そんな俺がサーフィンに行ったら、誰かに笑われるかなって……」

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↑サーフィンをする見た目じゃないわたし

今考えると笑い事だけど、わたしにとってそれは深刻な悩みだったのです。

そんなわたしに、Iさんは
「誰も笑う人なんていませんよ。それなら一緒に行きましょう」
と言ってくれました。

そして休日。わたしたちは 江ノ島駅のすぐそばにあるサーフィンショップ「ガレージワン」に集合。

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お店のテラスでは、常連サーファーたちがたむろしていました。うう、入りにくい雰囲気。やっぱりIさんと一緒で良かった……

でも、彼らは予想外に優しかったのです。サーファーの一人がわたしたちに気づくと、
「体験レッスンの人ですか? 受付はあっちにありますよ」
と、丁寧に教えてくれたのです。

受付に行くと、スタッフの男性に挨拶。彼も丁寧が対応で、
「今日は参加者が多いから、参加者が集まるまでガレージでゆっくりしててよ」と、とにかく優しい!新規の人がアウェーを感じないお店って、本当にありがたいです。

わたしは神経質なので、「常連とスタッフだけで盛り上がっているお店」とか「スタッフの愛想が悪くて、居心地が悪いお店」とか、いるだけで針のむしろに座っているような気分になりますから……

参加者が集まると、わたしたちはロッカーでウェットスーツに着替えます。なんかウェットスーツを着るだけで、自分がイケイケのパリピになれた気がするぞ……!
「ちょっと、そこのきみ」
更衣室を出たところで、今度は女性のサーファーに声をかけられます。
「なんでしょう?」
「ウェットスーツ、前後さかさまだよ」
「あっ、ありがとうございます…」

参加者の人を見て意外だったのが、「いかにもパリピ」な見た目をした人がいなかったこと。もしかして、俺みたいなやつがサーフィンやるのって普通なんじゃないか……?

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着替えが終わると、片瀬海岸のビーチへ。

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ビーチはSUPからヨット、サーフィンまで、ありとあらゆるマリンスポーツをやる人でいっぱい。正直、カオスな光景でした。

全員がビーチに集合すると、スタッフさんはまず、こう言いました。
「本当は色々と説明があるんだけど、今日は天気も良いし、みんな早く海に入りたいでしょうから、まずは海で水に慣れましょう」
「やったー!」
スタッフさんの提案にみんな大喜び。わたしたちははしゃぎながら海に入っていきました。

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ウェットスーツは浮力があり、ライフジャケットを着けているように体がぷかぷか浮かびます。しかも、スーツ内に入った水は体温で温められるため、ちっとも寒くありません。

海から上がると、サーフボードの乗り方やテイクオフの仕方を学びます。一通りの説明が終わると、いよいよボードを持って海へ。

沖に出ると、腹ばいの状態でボードに乗ります。
後ろから波がやってくるので、両手をパドリングしてスピードを出して……
「はい、立って!」
スタッフさんの合図と同時にボードに立つと、いつの間にか自分は波に乗っていました。ボードはぐんっとスピードを出して、ロケットみたいに浜辺まで飛んでいきます!

「なにこれ、すげぇ気持ちいい……!」
波に乗った気分はまるで、天然のウォータースライダーに乗ったかのようでした。全身で波を乗りこなしているみたいで気持ちいい!そしてとにかく速い!

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レッスンでは10回ほど波乗りを体験できました。10回のうち、バランスを崩して落ちたのは2回だけ。なかなか乗れない人もいたので、結構うまくできたほうだと思います。

「それにしても、サーフィンって結構疲れるんだな……」

テイクオフの際、ボードに寝そべった状態から一気に立ち上がるのは、足に負担がかかります。そして、腕をグルグル回すパドリングも、かなり疲れる!

「それじゃあ、最後はみんな波に乗ってから終わろう。失敗した人も、波に乗れるまでやろう!」
と、スタッフの人は言いました。なんというか、体育の授業みたいな雰囲気が楽しいな。

レッスンが終わると、Iさんに記念撮影を撮ってもらいます。見た目がパリピじゃなくても、サーフィンを楽しんでいいんだ!

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お店に戻ると、スタッフの人と話す機会があったので、
「メッチャ楽しかったです!」と、正直に伝えました。
「俺、サーフィンって「金髪でイケてる人がやるもの」っていうイメージがあったんです。でも、全然そんなことありませんでした!」
「ああ、それは『丘サーファー』のイメージだろうね」と、スタッフの人は笑います。
「見た目がサーフィンっぽい人って実際は『丘サーファー』で、あんまりサーフィンやらないんだよ」
わたしはもう一つ伝えたいことがありました。
「最初、常連のサーファーさんを見て怖かったんですけど、みんな優しかったです。そういうのも気をつけているんですか?」
「そうだね、常連だけで盛り上がっているお店って新規の人が入らなくて、先細りしちゃうからね。うちは新規の人も過ごしやすいようにみんなで心がけているね」

すごく楽しい気持ちを胸に、わたしたちはガレージワンをあとにしました。これは「リピート率80%」の理由も納得ですわ……。

サーフィンでお腹が減ったわたしとIさんは、しらす丼のお店で昼食。

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江ノ島名物のしらすは、一匹一匹の身が厚くて、食べごたえがありました。なるほど、これならしらすでご飯も食べられるな。

江ノ島観光も満喫

お昼ごはんのあとは、歩いて江ノ島へ。
江ノ島は、おみやげ屋から昔ながらの洋食屋、海が見える食堂など、「昔ながらの観光地」みたいな懐かしさが感じられる場所でした。
小さな島に神社・森・海までごちゃごちゃそろっている、その目まぐるしい感じも良い!

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最後は喫茶店で、レモネードを飲みながら休憩。
気がつけばもう午後5時。朝サーフィンをして、お昼は江ノ島を観光という、楽しい予定を限界まで詰め込んだような一日でした。

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「今日は付き合ってくれてありがとうございます。一人じゃ絶対ここまで楽しめなかったです」
Iさんにお礼を言って、その日は解散。帰りの電車では爆睡しました。

人目を気にせず行動できるようになる

サーフィン体験を通じて、わたしは「これをやったら、誰かに笑われるかもしれない」と心配することをやめるようになりました。人に笑われることを心配しても、行動範囲が狭くなるだけだと気づいたからです。

もし、「あいつ、一人でサーフィン行ったらしいぜ!」と人を笑うやつがいたとしても、気にしなければいいのです。
そうやってチャレンジする人を笑うやつは、どうせ自分では何もしない、批判するだけの人間なんだと。

サーフィン体験で学んだこと

・常連やスタッフが優しいお店は、すごく居心地が良い

・「サーフィンは金髪のパリピがやるもの」という思い込みは捨てる

・やりたいことがあったら、周りの目を気にせずやってみよう

Iさんにはサーフィン体験のあとも「社内で人狼会を開く手伝いをしてもらう」「気になる遊びに付き合ってもらう」など、何度もお世話になる機会がありました。

店舗情報

店名:ガレージワン
HP:https://www.asoview.com/item/activity/pln3000001426/?sort=asoview&adultQuantity=1&childQuantity=0
住所:神奈川県藤沢市片瀬海岸1-13-8
体験料金:6,000円

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