広島県鞆の浦・アヒル隊長とカヌー体験(#3)
2015年、GW最終日。
わたしは尾道から電車とバスを乗り継いで、福山市鞆の浦に向かいました。
鞆の浦は国の名勝にも指定されている港町で、「崖の上のポニョ」の舞台になった(といわれている)町。
目当ての店は「村上水軍商会」というガイドショップ。今日は鞆の浦でカヌーを体験します。
お店に到着すると、ガイドの村上さんにご挨拶。顔が丸くて髭が生えていて、まるで熊さんのような柔和そうな男性でした。
アヒル隊長との出会い
村上さんは参加者に、1羽ずつ「アヒルちゃん」を配りました。なにこれかわいい!
「このアヒルちゃんに、ご自分の名前を書いてください。ツアー中はお客さんのカヌーに、アヒルちゃんが同乗します」
村上さんによると、海が怖い子供でも、アヒルちゃんがいると安心してカヌーに乗れるのだそう。
というわけで、わたしは「自分の名前from asoview!」と書きました。
当時のアソビューは名もなきベンチャーで、メンバー全員が一丸となって「アソビューを全国に広めてやる!」という気概を持っていたものです。
アヒルちゃんに名前を書いたら、お店に置いてあるカヌーを2人で岸辺まで運びます。お、重い……
ガイドの村上さんは「これぐらいでへこたれてちゃ、ツアーガイドにはなれませんよ」と余裕綽々。
今日のカヌーツアーには、女の子連れの親子1組・若い男性4人組が参加していました。
「崖の上のポニョ」のロケ鑑賞!
カヌーに乗ると、鞆の浦の町並みを海上から鑑賞。百島と同じで、ここも瀬戸内の眺めが一望できていいな。
ふと、村上さんが
「見てください。あれが、『崖の上のポニョ』の宗介家のモデルと言われている家です」
言われた場所を見てみると……確かにそっくりだ!
そもそも鞆の浦から見える岸壁の景色自体、作中に出てくる崖とそっくりです。
ツアー中はカヌーにくくりつけたアヒル隊長に話しかけることで、「水兵」気分を満喫。
「アヒル隊長、乗り心地はいかがでありますか? はっ、光栄です!」
「アヒル隊長、次の進路は? 了解、右でありますね!」
カヌーを漕いで大分たった頃、一行は名もなき小島にたどり着きました。
島では村上さんがコーヒーを入れてくれました。外で飲むコーヒーは、普段の3倍はうまい!
コーヒーブレイクの間、わたしは島の周りをちょっと散歩してみることに。
すると、岩陰に「使用済みの注射器」が落ちているのを発見。
こ、これはたまたま、医療用の注射器が漂着しただけだよな。たぶんそうだ、きっとそうだ。
島を出ると、鞆の浦に帰ります。帰り道では急に村上さんと女の子連れの家族がペースをあげたかと思うと、他の人を置いてきぼりにして帰っていってしまいました。ガイド無しで一人でカヌーを漕いでも、なんかつまらない……
あとで村上さんたちだけ帰ってしまった理由は「家族の帰りの飛行機に間に合わせるため」とわかったものの、何も言わずに置いてきぼりにされて、ちょっともやっとしました。
アヒル隊長、鞆の浦に散る?
帰り道の途中、喉が乾いたのでカヌーにくくりつけた飲み物を取ろうとすると、アヒル隊長を留めていたゴム紐に手が当たってしまいました。
ゴム紐はぴーんと弾けると、アヒル隊長が……ポチャンと落水。
「た、隊長!」
あわてて隊長を救助。幸い、隊長は無事でした。
ツアーが終わり、店に戻ると、アヒル隊長をお店に預けます。これは、また会いに来たくなるシステムだなぁ。
村上さんはこの後もカヌーツアーに出るのだそう。よく考えると、ガイドツアーって一日に何度もツアーに出かけて、すごい体力だよな……
ツアー後、わたしはSUPとカヌーを連日体験した筋肉痛で、ほとんど動くこともできませんでした。今から東京に帰って、しかも明日から仕事だよ……
「もう絶対に、アウトドア体験ははしごしないぞ」
そんなことを考えながら、東京への帰路についたのでした。
学んだこと
・アヒルちゃんとカヌーに乗るとすごく楽しい
・「崖の上のポニョ」を見てから参加するとより楽しい
・SUPとカヌーを2日やると筋肉痛で死ぬ
村上水軍でカヌーを体験したのはもう四年も前のこと。今もアソビューでは村上水軍さんのページが掲載されていて、なんだか嬉しかったです。
アソビュー/村上水軍
https://www.asoview.com/base/295/
店舗情報
店舗名:村上水軍商会
住所:広島県福山市鞆町鞆623-5
HP:http://www.suigunkayak.com/
こちらのマガジンでは、アソビューを100回体験したレポートをまとめています。あなたの「やってみたい!」が、きっと見つかるはず!
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