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谷中・寒椿の和菓子作り(#38)

町歩きにあそびをプラスしよう。谷中で和菓子作りを体験

わたしは文京区に住んでいるため、休日はよく千駄木の「谷中銀座」に出かけます。

まるで昭和のような町並みは、何度行っても飽きません。あてもなくブラブラしているだけで、心が落ち着くのを感じます。

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今回向かったのは、千駄木にある「和菓子教室sakura」というお菓子教室。谷中観光とお菓子作りを合わせたら、とても充実した一日になりそう!

千駄木のマンションにある「和菓子教室sakura」へ

「和菓子教室sakura」はマンションの一室を使った和菓子教室。
テーブルにはすでに、食材や調理道具の準備ができていました。

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体験の前に、まずは講師の佐澤さんにご挨拶します。
佐澤さんは料理教室、茶道、お菓子作りまで学んだ、マルチな方。

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和菓子作りでは、先生オリジナルの和菓子を作れます。

あんこと練りきりを使った「寒椿」を作ろう!

和菓子の特徴といえば「季節をお菓子で表現するアート性」があります。
今日は1月の中旬。ということで「寒椿」(かんつばき)を作ることに。

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寒椿のトリビア

「みんなの花図鑑」というサイトによると、寒椿は11月~2月に咲く、冬の花。
さざんかの仲間で、童謡「たき火」の「さざんか さざんか さいた道」という歌詞で有名です。

花言葉は「申し分のない愛らしさ」。

そして和菓子作りの始まり。
寒椿の材料は極限までシンプルで、「練りきり」と「あんこ」のみ。

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「すみません、練りきりってなんですか?」
「白あんに、もちもち感を出すために求肥(ぎゅうひ)を混ぜたものですね」
ということは、練りきりの材料もあんこ!
あんこ×あんこで、どんな寒椿が作れるのでしょう?

まずはあんこをキッチンペーパーに当てて、あんこの水分を抜きます。
水気が抜けることで、あんこが固くなり加工しやすくなるのだそう。

続いて練りきりを練って、やわらかくします。

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さわってみると、もちもちした触感が気持ちいい!

色粉を使って、練りきりをカラフルに染めよう!

続いて、練りきりに色を付けていきます。
色粉を練りきりに混ぜると……まるで花が咲いたような紅色に!

落ち着いた色合いは、まさに和の美学を感じられます。

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色を付けた練りきりは、コロコロ丸めてお団子状に。

2つの練りきりを混ぜ合わせて、花びらを表現!
次は練りきりを混ぜ合わせます。
白い練りきりで、紅色の練りきりを包み込むと……

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可憐な花びらができあがりました。
色の混ざり具合がところどころ違うところが、本物の花そっくり!

寒椿の花びらができあがったら、最後に「しべ」を作ります。

黄色い練りきりを裏ごし網で裏ごしすると、本物のしべのように。
あとはこの「しべ」を、先程できた花びらに乗せていきます。

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こうして、和菓子の寒椿が完成しました。

和菓子「寒椿」の完成!

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でーんとした存在感がかわいい!

この寒椿の材料が、「練りきり(白あん)」と「あんこ」だけという衝撃の事実。
和菓子には「限られた方法で、豊かな表現をする」ための工夫が詰まっているのでした。

作った寒椿は、お抹茶と一緒にいただきます!

寒椿が完成したら、お次はお抹茶体験。
茶道の経験もある佐澤さんが、お抹茶の点て方を実演してくれました。
茶葉をお碗に入れ、茶筅で縦に振ると……みるみるうちにお茶が泡立っていきます!

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わたしも真似してやってみるも、なかなかうまくいかない。
お茶の点て方一つでも、とても奥が深いようです。(映画『日日是好日』を思い出します)

お抹茶の準備ができると、さっそく寒椿をいただきます。

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一口食べると、あんこの優しい味わいが口いっぱいに広がります。
そこにほろ苦い抹茶を口に含むと、ちょうどいい甘さに!

最近、チョコとかケーキとか、暴力的に甘いものばかり食べていたけど、やっぱり和菓子の上品な甘さも捨てがたいなぁ。

ちなみに寒椿の断面はこんな感じ。
あんこの層ができていて、すごくプロっぽい!

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ちなみに、この日の体験は3人組の女性の方も参加されていました。

一人の方がとても陽気で、残りの二人がそれをフォローする……
という、すごくにぎやかな体験に。
料理中の女性って、とても活き活きしてますね。

最後に後片付けをして、和菓子作りは終了。

寒椿は2つ作り、1個はおみやげにお持ち帰りできます。誰にあげようかな。

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体験後は谷中銀座をブラブラ。

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おまけ・そもそも和菓子ってなんだろう?
和菓子と洋菓子の違いは、誰でもなんとなくイメージできます。
そういえば、そもそも「和菓子」ってなんだろう? 軽く調べてみました。

ウィキペディアによると

・和菓子は洋菓子と比べて油脂や乳製品を使うことが少ない
・米・麦などの穀類、小豆・大豆などの豆類、葛粉などのデンプンなどを主原料としたものが多い
・緑茶に合わせることを想定して作られており、お茶請け菓子として親しまれている
・四季との結びつきが強いことも特徴

なのだそう。

四季の和菓子の例は、

春……桜餅、花見団子、雛あられ
夏……柏餅、水羊羹
秋……おはぎ、月見団子
冬……千歳飴
などがあります。

確かに「春といえば雛あられ」「秋といえば月見団子」という風に、
お菓子の名前を聞くだけで、四季がイメージできるかも!

何気なく食べている和菓子にも、深い文化が根づいていると感じました。

和菓子教室sakuraの和菓子作りについて

和菓子教室sakuraでは、作る和菓子は月ごとに変わります。
その季節にピッタリの和菓子を作れるので、思わず何度も参加したくなるかも?

店舗情報

店名:和菓子教室sakura
体験料金:3,500円
住所:東京都文京区千駄木3-38-9 レスポアール千駄木307
アクセス:東京メトロ千代田線「千駄木駅」より徒歩約3分

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