京都でとんぼ玉・組紐・箸作り(#25,26,27)
2016年から2017年にかけて、わたしは「東海道を歩いて東京から京都まで行く」という旅をしていました。
連休を迎えるたび、途中経過ポイントからコツコツ歩く旅。何度もくじけそうになったけど、京都に着いた時の感動はもう、言葉では表せないほどでした。
東海道・徒歩の旅
jun11.net/tokaido-walking/
それはともかく京都に到着したわたしは、せっかくなので京都ならではの遊びを体験することに。
「君の名は」で有名な組紐
まず向かったのは「安達くみひも館」というお店。
組紐に使う器具の展示や、組紐教室の開催などを行っております。
体験ではまず、組紐を編む「丸台」の前に座ります。おお、「君の名は」で見たやつと同じだ!
組紐の作り方は意外と簡単。糸を巻きつけてある「組玉」というパーツを、「左上&右下」「左下&右上」という順序で、左回りに移動させていくだけ。
すると糸がミサンガのように編み込まれていくのです。
ちょっと古いけど、「リリアンのようなもの」といえば、伝わる人には伝わるでしょうか。
特に失敗することもなく、30分ほどで組紐が完成。
青や金など、4色の糸が編み込まれたブレスレットは、とても繊細なデザイン。色のコントラストがキレイで「これ、本当に自分で作ったの?」と思ってしまうほどでした。
お店の人に聞くと、「君の名は」の宣伝効果は高く、申込みが増えているとのことでした。
ガラスを溶けて組み合わせて。ティースプーン作り
組紐を体験した足で、わたしは「ガラス工房nazuna薺」というお店へ向かいます。
ガラス工房nazuna薺はイタリアのガラスを使ったアイテムを販売しているお店。学生寮をリノベーションしており、さまざまなアトリエが集まっています。
お店に向かう途中、わたしは「この格好で行くのはまずいかな?」と思いました。
その時、わたしはあろうことか「ジャージ姿」だったのです。
京都までは1日8時間歩いて旅していたので、荷物は必要最低限の物のみ。普段着を持ち歩く余裕すらなかったのです。
講師の人に挨拶すると、彼女から
「あらまぁ、東京からわざわざ来てくれたんですか。ジャージ姿ですが、東京の人はみんなそうなんですか?」
と、京風のおもてなしを受けました。
気を取り直してガラス体験の始まり。今回はオリジナルのティースプーンを作ります。
まずはベースのティースプーンを選びます。そこに、柄の部分にデコレートしたいパーツをチョイス。
パーツを選んだら、バーナーでガラスを溶かして接着します。
片手にティースプーン、片手にガラス粒を持つと、ガスバーナーで加熱。
二つのガラスが溶けたところで、ガチンとくっつけます。
この、「両手でガチンくっつける」という動作……まるでどこかのyoutuberのようです。
こちらが完成品。さまざまな色のガラスが溶け合った、明るさ全開のティースプーンになりました!
上質な北山杉を使用。お箸作り
京都滞在の最終日に体験したのはお箸作り。
「京友禅体験工房丸益西村屋」という、友禅などを体験できるお店へ行きます。
お店は京町家の雰囲気が漂う、静かな場所でした。
箸作りではまず、四角くカットされた北山杉を渡されます。これを豆かんなという小さなかんなで削り、箸の形に加工していきます。
「箸は自分好みの太さに調整できるので、自由に削ってみてください」
箸の太さか……どちらかというと、細い方が好きかな。あと、角がカクカクしていない、丸みのある箸が良いな!
それから2時間、ひたすら杉を削る作業が続きました。
手首がすっかり疲れてしまったけど、箸の先端を細くしたり、全体的に丸みを持たせたりと、細部までこだわることができました。
箸を持ってみると、その軽さにびっくり! 割り箸の2倍は軽いし、スギの香りが上品!
箸が完成したら、箸袋を友禅で染めていきます。
オマケかと思っていたら、これが楽しかった。
まず、染料の色がとても鮮やかです。明るくて、パッと目の覚めるような色彩に感動。
刷毛で染料を塗っていくと、じわりと色がにじんでいくため、塗り方次第で色の濃淡が表現できるのも深い!
富士山を塗っていたら月も青くなってしまったのですが、これが見事な「おぼろ月」になりました。この絶妙な色合い、良いね!
こうして京都観光を満喫したわたしは東京への帰路に着くのでした。
東京駅で降りたわたしは、ちょっと寄り道して「日本橋」に向かいます。
この道をひたすらまっすぐに歩くと、京都まで行ける。
自分でも信じられません。でも確かに、自分は京都まで行ったのです。
東海道・徒歩の旅
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