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ミニキャッパー周平の百物語

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#集英社

「貞子」を生んだ伝説の三部作が迎えた、100%予測不能の結末とは!? 鈴木光司『リング』『らせん』『ループ』

(この記事は、ブログ「ミニキャッパー周平の百物語」2018年5月26日更新の記事を再構成したものです。)

二〇一五年から続いてきたホラー小説紹介ブログ「ミニキャッパー周平の百物語」は二〇一八年八月に一〇〇回目の更新を迎え、遂にタイトルの「百物語」を達成することができました。一〇〇回目のテーマは、記念すべき回にふさわしく、九〇年代日本に爆発的なホラーブームをもたらした作品であり、日本のホラーアイコ

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吸血鬼小説、怒涛の18編。貴方の知らないヴァンパイアのディープな世界……井上雅彦『夜会――吸血鬼作品集』

(この記事はブログ『ミニキャッパー周平の百物語」2017年9月2日掲載分を転載したものです)

ウピル、ウプリル、オピル、ウポル、ウポウル、ランピール、ワムピル、ヴァピール、ヴァムピール、ヴゴドラク、ムッロ……ずらずら書き並べてみたこれが何かと申しますと、ヨーロッパの様々な地域におけるヴァンパイア、すなわち吸血鬼の異称です。

モロイイ、ムロニ、ズメウ、プリコリチ、ヴァルコラキ、ノスフェラトゥ、ス

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この本、出血多量。緋色の幻想アンソロジー――津原泰水監修『血の12幻想』

(この記事は、2019年4月27日にブログ「ミニキャッパー周平の百物語」に掲載した内容をもとに再構成しています)。

今晩は、ミニキャッパー周平です。改めてのご説明になりますが、このコーナー「ミニキャッパー周平の百物語」は、「ジャンプホラー小説大賞」の宣伝企画として、私のご紹介したいホラー本を取り上げていくというものです。なので、集英社の人間なのに平気で他社の本の話をしますし、特に最新の本に限る訳

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芥川龍之介が愛したホラー小説とは? 澤西祐典・柴田元幸編訳『芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚』

今晩は、ミニキャッパー周平です。「ジャンプホラー小説大賞」の宣伝企画として、古今東西の気になるホラーを気ままに紹介するこの企画「ミニキャッパー周平の百物語」ですが、編集部がnoteに力を入れていくことになり、noteへお引越しすることになりました。

すぐには機能すべてを移せませんし、旧記事の転載も含め、お引越しにはバタバタすると思いますが、「ミニキャッパー周平の百物語」、募集中の第5回ジャンプホ

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