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ヒモと先輩

「あなたはヒモで生きていける」

突然、先輩から言われた言葉。
仕事中、何の脈絡もなく突然。

先輩の言葉に僕も周りも戸惑った。
急にどうしたのかと思ったら、
「前から思ってたの」
と。

先輩がそう言った理由は、
僕の普段の行動だと。
先輩曰く、絶妙らしい。
お菓子を差し入れするタイミング。
飲み物を持ってくるタイミング。
声を掛けるタイミング。

どれも絶妙らしい。
疲れたなと思ったタイミングで、
お菓子等の差し入れをするので、
「この子、分かってる」
と思うらしい。他に、

忙しそうな時に、
「手伝おうか?」
と声を掛けると、
『大丈夫です。ありがとうございます』
これの言い方と表情が
手伝ってあげたくなると。

他の女性陣もうなずいてた。
狙ってやってる訳ではなく、
無意識にしてるだけなのに。

改めて先輩から、

「あなたはヒモで生きていける。
 道を踏み外さないで」

そう念押しされた。
そんなこと言われても、そもそも、
ヒモで生きていける自信なんてない。

と言うか、
そういうスキルがあるって、
もっと早く教えて欲しかったな。と。
何かに応用できたかもしれないし。

でも、知っちゃってたら勘違いして、
クズ男一直線だったろうとも思う。

このスキルは、
「知らない方が幸せ」
の部類に入るんだろう。

ジュースが飲みたいです('ω')ノ