子供が、届かないであろう無謀な大学を志望校として考えています。正直無理だと思うので、目指すのを辞めさせたいです。
★お子さんの可能性を信じましょう!ではなく、お子さんがどこまで出来るのか、どこまで頑張れるかをしばらく見守りましょう★
久しぶりに親御さん向けの記事を書きます。
実際に、志望校を考える上で、タイトルのような相談がよくあります。
目指すのは悪くないのですが、目指すとした場合、塾代がその分かかってしまいますよね。
だからこそ、本音としては目指してほしいんだけど、辞めてほしい・・・という微妙な心持だと思います。
下記の記事がみなさんに少しでもお役に立てればと思い書きました。
1、実際の例
これ、実は先日入った高校二年生の生徒のお母さんがおっしゃっていたことです。
「偏差値がとても低く、授業のレベルを一番下からスタートという状態で早慶を目指すと子供が言っています。正直無理だと思うんですね。目指すのは勝手ですが、親は心配です。どう思いますか?」
このようにおっしゃっていました。
たしかに、現実的に考えると、合格は難しいですね…でも本人はやる気であると。
この場合、お母さんの味方をすると、せっかくやる気に満ち溢れた生徒のモチベーションを下げることになってしまいます。
一方で、生徒の味方をすると、ただでさえ受験の相談なんか出来ない中、理解者がいないということでお母さんも苦しみます。
2、チェックポイントを置く
ではどうするか。
僕は「無謀かもしれませんが、ぜひ目指しましょう!ただ、チェックポイントをいくつか設けさせてください」と言いました。
このチェックポイントというのは、模試の成績です。
僕が言ったのは、3年生の一番最初の模試で、全国平均である偏差値50を目指しましょう!と言いました。
もちろん、3年生の一番最初の模試で全国平均である偏差値50を取っても、早慶に実際合格するのは難しいでしょう。
3、目標を立てた理由
この目標を立てたのは、合格のためではなく、本人の志望校に対する本気度合いを確かめるためです。
大事なのは、【現実的に目指せる目標を置く】ことです。
偏差値60を目指すというのは、非現実的で、おそらく達成出来ないものです。
達成出来ない目標を置くなんて、やる気出ますか?
だからこそ、達成出来そうな目標を最初に置くことが大事です。
また、達成出来そうな目標を最初に置いたのは、成功体験をしてもらうことも目的としてあります。
俺は頑張ればここまでやれるんだ!と言う経験はお子さんを成長させます。
自信がついて、勉強に対するやる気が出てきますよ。
ここまでこれれば、お母さんが心配しなくても、お子さんは自然と勉強しますし、どんどん成績が上がっていきます。
つまり、目標達成によって、人として成長することが出来ます。
なので、まずは【お子さんが目標に対して、どれだけ頑張れるのか】を見てあげてください。
最初から一気にゴールを目指させるのではなく、ゴールまでいくつかの中継地点を作り、一つ一つ乗り越えていけるかを見ていきましょう。
早慶レベルの大学が本気なら、この目標に向けて最大限努力するはずです。
もし目標達成出来たら、早慶レベルの塾の授業の追加を検討することが出来ますし、目標達成できなかったら、当初の約束通り、志望校を変えたりすることが出来ますからね。
こういった「約束」をすることも大事です。
4、まとめ
:チェックポイントを置く
:現実的に目指せる目標を置く
:あとはチェックポイントでの結果を基に話し合う
こういった形でしょうか。
おそらく、大学受験はお子さんの「やりたい!」が聞ける最後のチャンスかもしれません。
大学以降は、お金関連など自分でなんとかするようになるため、親御さんに相談したりということが無くなります。
だからこそ、お子さんのやる気をあなたが受け入れられるような環境づくりを、ご自身で用意しましょう!
大学受験メンタルアドバイザー わっち
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