藤野翔真

音楽家としての初仕事は、13歳のとき、 バンドメンバーが書いた英詩をパンクソングにする…

藤野翔真

音楽家としての初仕事は、13歳のとき、 バンドメンバーが書いた英詩をパンクソングにすること。 オーストラリアツアーを敢行。
Gold Coast、Brisbane、Pigabeen、Melbourne などで演奏。兵庫県 加古川市在住。 1991年4月4日大阪生まれ。

最近の記事

【速報】【お詫びと説明】

この度、公式の速報に似せた「藤野翔真の真実」という偽の速報が会場に出回りました。その内容は全て一部のメディアの利益を追求するためのデマであると我々は判断いたしました。特定のアーティストのプライバシーを我々が侵害することありません。

    • 【歌詞】【ピアノ】

      ピアノを弾く姿 あどけないその 手つき おぼつかない その仕草  ピアノを弾く横顔 ごめんね ごめんなさい 私のせいなんだ  目に見えない この思い 君に届け 今 駅の中でピアノを弾けば 君に会える気がして 何時間も弾いちゃうかも ピアノを ピアノを アダムとイブが出会ってから 全人類が 滅びるまでの 全てのカップルが羨むほどの 熱いキスをくれませんか 10Minutes ラブストーリー ごめんね ごめんなさい 私のせいなんだ 目に見えない この思い 君に届け 今

      • 【エッセイ】【野鳥】

        ぼくが大好きな鳥は「百舌鳥」だ。エサを啄ばみ、集めては、自分の秘密基地に隠す。そして旅に出る。がしかし、旅からかえると、モズは自分の餌の保管場所はおろか、基地のある地域さえわすれてまう。モズという字は二文字なのに、漢字にすると三文字というのもイキだ。 ぼくが嫌いな鳥は「メジロ」だ。綺麗に咲いた桜の花を観光の季節が来る前に啄ばんで、食べてしまうし、その癖、その容姿はうららかな春色でケロっとしているからである。メジロという名前なのに目白押しの桜の木を汚す感じが気に食わない そ

        • 【小説】【リバーサイドストーリー7】

          コロナウイルスが、武漢で発生して以来、その病原菌は世界中で大流行。(どんだけ売れ専なんだよ。)挙句の果てにpandemicと化した。 スペイン風を上回るものとなった?日本政府は緊急事態宣言を発令。県外移動を規制した。 【もちかちて、世界は終わるのかな】 公然の場でバナナを食べると、警察に逮捕されます!の方がまだ本当の作り話っぽいけど、コロナウイルスで500万の人が死んだことが実話。 コロナビールの売り上げが著しく下がった頃 ぼくは脱出とまではいかないが、コロナ疎開と銘

        【速報】【お詫びと説明】

          【歌詞】【オースティン】

          オースティンオースティン 夜風に吹かれてふたり立ちションベンをした 君が聴かせてくれたピアノ 日常生活がジブリ映画だった オースティンオースティン 心残りはなにもない ただひとつ 心残りがあるとしたら それは 君と仲直りができなかったこと オースティンオースティン 君の家からピアノの音がした ノックしようとしたが あまりに 綺麗な音だったので ぼくはそのまま 帰ったよ 君が同じ時代に生きている それだけで オースティン ぼくは しあわせなんだ そ

          【歌詞】【オースティン】

          【小説】【リバーサイドストーリー6】

          令和時代の作曲家やソロ、SSWの楽曲。そのクオリティーの水準値は間違いなく上がっている。まるで天上の賛美のように、美しい音楽。 数億の天使がラッパを吹き、天と地は一つになる アイドルというアーティストの、YOASOBIという楽曲が、抜群に素晴らしい! 高校生のころ、先生が前に立ってこう言った。 【10月はピンクリボンキャンペーンだね。みんなは乳がんに対して、まだ関心がないだろうね。とくに男子。ではこう考えてください。将来君たちもきっと良いパートナーと出会います。お付き

          【小説】【リバーサイドストーリー6】

          【メッセージ】【スタッフ】

          わたくしの歌うたいとしての題材。それはつきぬ事なき男女の神秘なり。ひととせの特別拝観のようなプロ集団の楽屋口。その禁教的、密教的。 趣のその最中、私はもぐりとして、その不景気の時をかけた。いわば、盗人のようにかくして、いやしき不純の演者色恋沙汰あらば、嗅覚それ異常なりして夜の音のごとしさえわたる。 あどけなき少女のような立ち姿。 演題わするることなかりきて、即興ミュージック的舌鼓うてば、裏方たちたちまち催眠のごとき、宴席にいそぐ。舞姫おどろれば、月の光、淡雪の雫のように

          【メッセージ】【スタッフ】

          【歌詞】【ミュージック・ビデオ】

          忘れはしないよ。スタジオ帰り パン屋の前で待ち合わせ 二人乗りして帰った夏の日 お小遣いをくれた 近所のおばさん。 夕立はすぐに上がって、君に晴る 人がひとりもいないライブハウスで 告白してくれたのは君だったね 二番煎じバンドの目立たぬ少年。 控えめなギターリスト。 2人の共通の趣味は 天文学。 うつになっちゃった僕に 君は、頻繁に電話をくれた ,.... もしもし彼氏様、今、明石の天文台にいるよ あなたがいてくれたらもっと嬉しいけど このおかの

          【歌詞】【ミュージック・ビデオ】

          【エッセイ】【ライブハウス、からの・・・】

          一つ上のパイセンに、無理やり連れて行かれる。 なっ、なぜか、なぜか、到着したのは 誰もいない夜のホームセンター。 【社会勉強やー】って言われる。 観葉植物を店から盗む。成功。軽トラ。脱走。 成功した証に、ライブハウスデビュー。 どでかい音。おとんとおかんと口喧嘩、日々のわだかまりも 爆音、濁流に消えていく。 ライブハウスのでかいスクリーンで、ピンク映画を鑑賞。3階のスタジオでエッチする後輩たち。 ロケット花火が窓ガラスを割る。 気持ちいい。とはいえなくても、 なん

          【エッセイ】【ライブハウス、からの・・・】

          【小説】【リバーサイドストーリー5】

          それはビニール袋の中に入ったセブンイレブンの塩おにぎりだった。 ようやく一人の少女がやってきて、その路上ミュージシャンに手渡したモノ。演奏を止めて、おもわず、頬張った。ほっぺが落ちるほどにおいしい。その一口一口は暑いほどに暖かかった。まぁなんと、わざわざチンしてくれたのだろう。食べ終わって、ひと目を気にせず、おいおいと男泣きしてしまった。温かい涙。 ライン電話が入る。クロス塗装の元バイト先の経理の女性からだ。 【まさか、、あなたが犯人とちゃうやろな。藤野くん 。Yaho

          【小説】【リバーサイドストーリー5】

          【小説】【リバーサイドストーリー4】

          新天地 in KAKOGAWA 小さな小さな一軒家。 その庭には柿の木があった。よじのぼって、もぎって、包丁で皮を剥いて食べた。甘くて美味しい。毎朝たべるようになる。一週間がたつ。8日目、もぎってかじる。ひどく渋い。気づかなかった。7日間、渋柿を生で食べ続けてたんだ。どんだけ腹減ってたんだよ。 【だぼかい!おんどれ、蹴り倒すぞ】 そんな怒号をあげて、産廃業者の運送トラックが豪速球で行き来している。 僕が「野に咲く花」なら、絶対この加古川とかいう地域の胡散臭い田舎にて咲

          【小説】【リバーサイドストーリー4】

          【超短編】【ピンクペガサス】

          ホルン吹きがやってきた。私の座っているベンチのすぐ近くに。ホルン片手にやってきた。それも裸のホルンを持っている。 「ホルンですよね」って声かけたかったけど、声をかけなかったのは、彼がスキンヘッドだったからだ。音楽の知識もなく、失恋の恐怖から立ち直れない私。 すると突然、彼は、さだまさしの【コスモス】を演奏しはじめた。 宇宙ファンってこと以外は、なんの取り柄もない私。不思議ちゃんを目指しているけど、そのことを誰にも話せない私。ズタボロの心には、あまりにしみる音楽。無人島に

          【超短編】【ピンクペガサス】

          【小説】【リバーサイドストーリー3】

          似非アルバイト生活。バイクの墓場に廃品を運ぶ日々。黒人達が雨晒しで捨てられているピアノを少年のように無邪気に弾いている。その楽器の天板にはボロボロのベニヤ板が乗っていて、ナメクジが這っていた。月明かりの夜に1人原付バイクに乗ってピアノを弾きに行ったことがある。 天使も逃げ出すような劣悪な作業場に与えられた鍵盤。考えて弾く演奏は手をもつれさせる。だけど、そのピアノはこの心に自由を与えてくれた。どこまでも行ける気がした。光の音の粒は明け方の湖畔とシンフォニーする。 話が変わる

          【小説】【リバーサイドストーリー3】

          【小説】【リバーサイドストーリー番外編1】

          その先生がぼくに何をしようと、ぼくはその人のことを先生だと思ってる。その人に殺されようとも僕は、ある日ある時、その先生からかけがえのないことを学んだからだ。その人との現時点での最期がどんなものだとしても、嬉しい別れ、喜びのハグ、友情の握手、喧嘩別れ、殴り合い、たとえ離縁だとしても。いつか先生がぼくに教えてくれたことは、今、ぼくを生かしてくれている。先生とのその時間が、ワープして未来の1ページになったとしてもだ。ぼくは先生のその教えに驚嘆し、同じように、先生を感謝するだろう。先

          【小説】【リバーサイドストーリー番外編1】

          【小説】【リバーサイドストーリー2】

          天使よ。なぜこの一人男をそれほどまでに、たぶらかすのか。 「葬式で、女子たちが僕の骨の取り合いをしますように。」 (実際、どうだよ、とほほほほ) 純潔を意味する花言葉。それが母さんの名前だ。 白い百合の花からとった名前。さゆり。母さんは世界に一人しかいないんだ。そんな母さんの寝顔をいつまでも見ていたかった。寝息を障子の向こうに聞いていたかった。 【母さん母さんなんで僕を遠ざけるの 母さん母さん!!いつの日もぼくの舌の上に口移しの幸せを与えておくれよ。ぼくはあなたを産む

          【小説】【リバーサイドストーリー2】

          【私小説】【タイスケ】

          【ぼくたちはどうしようもなく、時代と運命を共にしているんだね?】 僕は首をかしげて、タイスケに尋ねていた。しかしそこに彼はいなかった。ぼくはタイスケのまぼろしを見ていたのかもしれない。 【フェス帰りに好きなバンドの話をしながら、町外れの自分の住んでいる部屋に女の子を連れ込みたいよ】 きざなことを言ったものだ。ぼくは今、看護師の女の子のヒモなのに。屋上から見る月が良かった。またタイスケが姿をあらわした。 【いけない、なんで僕は屋上にいるんだ。】 狐につままれていたのだ

          【私小説】【タイスケ】