本物
どうもジュゲムです。
ジュゲム1号機です。
じぇじぇっ!!
ということで早速書いていきます。
これは私が高校生のときの話、私にはテルという友達がいた。
テルはあほだった。ただのあほではない本物のあほ。
どれくらいのレベルかというと、
よくある引っ掛け問題で【ピザって10回言って?】
というやつがあるがそれをテルに試したところ。
わい「ピザって10回言って」
テル「あ?そんなん引っかかんねぇよ。 ピザ ピザ ピザ…」
テルの数え方は独特だった普通は言いながら指で数えていくがテルは言ったあとに指で数えていた。
その結果テルはピザを11回言っていた。
異次元である。
【ピザって10回言って】という問題すらクリア出来なかった。
だがここで止めてしまうと意味がないので続行。
そして普通なら【肘】を指してじゃあここわ?
と、聞くがテルは頭があれなので私は【膝】を指して聞くことにした。
わい「じゃあテルここわ?〈膝を指さしながら〉。」
テル「あ?そんなん簡単だよ」
と言いながら0.5秒くらいん?と右上を見た。
そして、テルは私の膝を指差しこう答えた。
テル「肘!!!」
わい「いや膝だわ。」
これがテルのレベルである。
だがそんなテルだが高校1年生の時は頭が良く勉強が出来ると思われていた。
なぜなら、テルのお兄ちゃんは私の市内で1番頭の良い高校に行っていたからである。
そして、その弟のテルも勉強が出来るであろうとみんな思っていた。
そしてそのテル自身も〈勉強出来まっせ!〉的なオーラを放っていた。だが時間が経つにつれて〈テルって頭の良くないんじゃね?〉という疑いが持たれていた。
なぜなら、
私のクラスでは、テストが終わるたびに各教科の点数と合計の順位が出る。
1位から40位まで全員の順位が出る。
だが名前が出るのは上位10名だけだ。
その上位10名にテルの名前が出ないのだ。
そして、その疑いが確信に変わる時がおとずれた。
高校1年生の学年末テストである。
私は工業高校であったため【工作】という科目があった。
その科目のテスト前最後の授業の時に先生はテルに言った。
先生「おい、テル!お前次のテスト赤点だったら留年だからなぁ。ちゃんとやれよ〜。」
テル「は?まじかよ!! ありえねぇ。 まじ??」
驚愕するテル。
先生「当たり前だろ! 今まで全部赤点だし、提出物も出さないで。」
絶望するテル。
そして唖然とするみんな。
そしてこの時テルがあほだとわかる。
そして、工業高校にはクラス替えがない。そして、テルと仲良かった我々はテルに留年して欲しくなかったため。
「死ぬ気でやれ!むしろ死ね!」
「他は捨てていいから工作だけはやれ!」
とテルを奮起させた。
そして、工作のテストの前日。
わい「テルやってるか?!寝てないか?」
と連絡する私。
テル「ヤッてる」
何故かヤッをカタカナに変換してるのが気になるがそこはシカト。
頑張れやと言い残し当日へ
当日…
前日に4時間近く勉強し、
誰よりも早く登校するテル、そしてテストの合間に他のテストを捨てて工作だけ勉強するテル。
さすがに大丈夫やろ!と思った我々。
そして、工作のテストが終わる。
わい「テルどうだった?」
テル「来たわ!これは来た。
70は確実に硬い!」
確実。そして硬い。硬いでも信頼度は90%以上あると思う。
そして確実はほぼ100%。
合わせると190%である。
Sammyでいうエイリアン。
EVAだとカオルくん。
新馬戦に出るイクイノックス。
バカラのナチュラル9。
つまり勝ち確定である。私はなら大丈夫やな。と安心した。
………………………………………。
そして時は流れテスト返却。
テルの名前が呼ばれテストを受け取るテル。
テル「は? ありえねぇんだけど!まじで、ありえねぇ。 まじきもいわー。」
キレるテル
我々は、まぁ70は確実に硬いと言ってたけど70いかなくて60くらいやったんやろなぁと思っていた。
がしかし!が、しかしである。
テルの、点数を見て驚愕した。
24点である。
もう一度言う、24点である。
意味不明である。前代未聞である。
世の中には解明出来てない物がある、ピラミッド、マチュピチュ、聖ヨゼフの階段など、様々あるが。
こいつの頭の中もその1つだろう。
前日4時間勉強したこと。
学校が開く時間に登校しテストの合間も工作だけ勉強したこと。
そして、終わったあと70は確実に硬いと発言した結果。
24点。
やっぱり意味不明である。
だが、この問題を解決するのに時間はかからなかった。
先ほども書いたがテストの全教科の点数がランキングとして教室に貼られるのである。
テルは工作が24点である。
そして工作で赤点はテルだけである。
テルを見つけた。
40人中40位である。
しかも9教科中7教科赤点だった。
謎が解けた。
彼は本物であった。
本物のあほだった。
だが絶対に留年したくないテルは後日先生に土下座してなんとか留年を避けたらしい。
なぜそこまでして留年したくないのかは、テルには1つしたに弟がいてその弟が来年同じ科に入学してくる。
つまり留年=弟とおんなじクラスになる。
だからかと、納得する我々。
だが、弟と一緒のクラスのテルも見たかったと思う我々であった…。
終わり。
PS.ちなみに彼は大学を推薦で受けて落ちたのに一般で受けて受かってたよ!
意味不明だね!
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