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「今井加奈」は『量産型キュートアイドル』であり続けてほしい。



1.はじめに

アイドルマスターシンデレラガールズ(デレマス)に登場するアイドル「今井加奈いまい かな」に、私が特に興味を持ったのは、このヒドイ内容のnoteを読んでからです。

現実主義者さんのnoteは「補足」も含めて読みましたが、単に現実主義者さんの理解力が低いだけではないかというのが私の感想です。『カレーライスなんて辛いだけでどの店で食べても同じでしょ』という暴論に近い印象を受けました。
読む必要はありませんが、このnoteに出てくる「量産型Cu」という言葉は面白いと思いました。「量産型女子」から着想したのかなと思います。

初めは「不寛容なアンチの偏見を元に叩かれて可哀想だな」と思い、『変なアイドルがいっぱい』のデレマスなので「何か突出した個性があるはずだ」と思ったため、「工藤忍」と「今井加奈」に注目してコミュとかを読んでました。

工藤忍くどう しのぶ」はアイドルであるための「努力」が突出していました。売れない芸人のような「夢追い人」だけど、アイドル(子供の頃からの夢)に自分の人生を懸けて全力な「生き様」が良いと思いました。そのアイドルバカな「生き様」に共感したので、noteを書きました。

「工藤忍」が量産型ではないことは明らかでした。仮に量産された場合、崖っぷちアイドルばかり登場して切実感がヤバいコンテンツになってしまうからです。
「工藤忍」はオリジナルの1人だけで十分です。

対して、「今井加奈」については何が個性として突出しているのか、イマイチ分かりませんでした。「メモを取る」という他のアイドルにはない習慣がありますが、個性としては弱いと感じました。
容姿は可愛いですが、アイドルとしての見た目や言動は普通で、何も「突出した個性」は無いように見えました。「今井加奈」は量産されて何人いても、コンテンツ的に問題ないかもしれないと思いました。

2.アイドルになる前から「今井加奈」が持つ個性

私が「今井加奈」の個性について考察を進める中で、担当Pのnoteを見つけました。


私も、makotoさんの見解(普通論)に賛同します。
「突出した個性」とは、要するに「すごさ」です。
「突出した個性」を持つアイドルが多数登場するデレマスの世界で、「今井加奈」は『自分は何もすごくない、平凡だ』と思っています。そんな子を『アイドルになるのは、そういったすごくない平凡な子だ』とプロデューサーがスカウトして、「今井加奈」のアイドル物語が始まります。
スカウトしたプロデューサー自身が認めるように、アイドルになるに当たって「突出した個性」を「持たない」ことが「今井加奈」の出発点だと気づきました。

では、「今井加奈」はデレマスのアイドルの中で最も「無個性」なのかというと、違うと思います。

J@Qさんのnoteのとおり、「無個性」という名の逆説的な個性としては、「矢口美羽」というパッションアイドルが存在します。(ウソダヨー面白いnoteなのでぜひ読んでみてください♪)

「無個性」ではなく、周りと比べて「平凡」であるのが、「今井加奈」の元々持っている個性だと、私は考えています。

3.アイドルになってから「今井加奈」が得た個性

「今井加奈」はアイドル活動に当たってよくメモを取ります。
プロデューサーの教えやスケジュールもメモしていますが、他のアイドルの良い点を見つけてメモをすることもあります。後で、その気づいた良い点を学んで自分に取り入れるためです。

「学ぶ」という言葉は「真似る」という言葉から生まれました。

仲良くなった周りの可愛いアイドルの良い点や素敵な点をメモしながら学んで取り入れているのが、現在のアイドルになって以降の「今井加奈」の個性ではないかと、私は考えています。

「今井加奈」は、平均点しか取れないため「本物より劣る」のですが、他のアイドルの色々な個性を「広く浅く」網羅する「オールラウンダー」的なアイドルではないかと、私は捉えています。
その意味では、「今井加奈」を『量産型キュートアイドル』と評価するのは、的を射た言葉だと思います。

4.アイドルであり続けて「今井加奈」が得る個性

『量産型キュートアイドル』と言われることは、「今井加奈」にとって「誉め言葉」で、本人は喜ぶと思います。
なぜなら、平凡な自分が他の子と同じように可愛いアイドルをできているか不安で自信のない「今井加奈」にとって、『他のキュートアイドルと代わり映えしない量産型キュートアイドルだ』と言われることは、安心感と自信を得られる言葉だからです。
なお、アイドル活動において「今井加奈」が抱く不安は、平凡な自分をアイドルとして応援してくれるファンがいること自体が嬉しいという「謙虚な姿勢」の裏返しだと、私は見ています。


『量産型キュートアイドル』や『劣化コピー』や『うす味』等と言われても、「今井加奈」には、デレマスのアイドル全員と仲良くなって、彼女たちの可愛い点を、メモして謙虚に学び「広く浅く」取り入れてもらいたいです。

そのメモ(学び)を量産し続けていくことで、『デレマスで最も多くのアイドルとの共通点がある』という「突出した個性」を持つアイドルになってほしいと私は願うからです。

個性の弱い「量産型キュートアイドル」とバカにされたので、
個性を強調するだって?
無理に個性付けをして強く見せようとするから、
個性が弱く見えるんだよ。
逆に考えるんだ。
『量産型キュートアイドルでもいいさ』と考えるんだ。


5.おわりに

「今井加奈」の個性について、過去・現在・未来という観点で考察して、noteを書いてみました。

あくまで私個人の勝手な見解です。
プロデューサーやファンの数だけ色々な解釈があっていいと思います。
・アイドルとしては決して「平凡」ではない
・自己評価が低いだけで元々「平凡」ではない
・アイドル活動を通じて自信を持つことで、周りと比べて「平凡」だと思う自分を否定していくべきだ
・「平凡」というのは個性ではなく「呪い」で、この「呪い」はアイドル活動によって解かれるべきだ
・「そばつゆ」こそが「今井加奈」の個性だ
・「平凡」なままの「今井加奈」では人気にならないのでボイスすら付かない、より目立つような個性を積極的に付けてアピールすべきだ
といった見解もあると思います。


ただ、「アイドル」という競争の激しい芸能の世界に入っても、自分を見失わずに「平凡」な親しみやすい人柄のままでいられたのなら、スカウト時の言葉どおりになって面白いし「夢」があっていいなと、私は思っています。

だから、「今井加奈」は「平凡」という個性を失わずに「アイドル」であり続けてほしいです。「平凡」なまま、「アイドル」になって、「アイドル」でいてほしいです。
『量産型キュートアイドル』と言われても、謙虚にメモを取り続けて周りのアイドルから『可愛い』を学習していく「今井加奈」なら、「突出した個性」を持つアイドルになることができると、私は考えています。いつか『デレマスのアイドルたちと最も共通点が多いアイドル』になれると思います。
ぜひ彼女の魅力が「質より量」の『可愛い』によってデレマスの世界で輝いてほしいと願っています。

でたらめでもいいから
自分の考えを信じて対決していけば
世界だって変えられる

「魔王」/ 伊坂幸太郎
私 俯いてばかりだ   
それでいい
猫背のまま  虎になりたいから

かき鳴らせ  光のファズで 雷鳴を 轟かせたいんだ
打ち鳴らせ  痛みの先へ  さあ行こう  大暴走獰猛な鼓動を
衝動的感情  吠えてみろ!

かき鳴らせ
雷鳴を (Ah~)


いつもどおりの駄文になりましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

もうnoteを書くつもりはなかったのですが、シンデレラガール総選挙Stage for Cinderellaの予選Bが行われている中で、投票以外にも自分なりに何か応援したいなと思いました。「今井加奈」についての考察を書いてみました(noteに書くなら「いまかな」と思って)。
何をやっても平均点止まりということは、何をやらせても安定して平均点をとってくれるという強みだと思います。
個人的には、「辻野あかり」の『可愛い』を「浅く」取り入れた「今井加奈」がどんなものになるか、見てみたいです。(「山形りんご」にならって「土佐文旦」をアピールしたらいいと思います)

私は「辻野あかり」のボイス実装をめぐる過程に感動した者なので、一人でも多くの「声のないアイドル」が飛躍するような総選挙になればいいなと思っています。予選Bでは「ライラさん」に通過の可能性があるように見えますが、「今井加奈」も「声のないアイドル」の一人です。
余っている投票枠があれば、ぜひ投票のほどお願いします!

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Stage for Cinderella公式ホームページより


R4.11.14追記【SfC予選Bが終了して】

予選Bお疲れ様でした。来週の結果を待つのみです。
「ポンコツ」説を書いたnoteを見つけたので紹介します。

担当Pである「香月みなと」さんによる面白い考察がされていて、ぜひ読んでほしいnoteですが、私は「平凡・オールラウンダー」説です。「ポンコツ」だと、何も成長しないイメージがあるからです。

最初は「落ちこぼれ」であっても、「今井加奈」は『周りと比べて自分は平凡なんだ』と意識した上で、自分の置かれた環境や課題を「ポジティブ」に受け入れて「平凡」レベルまで成長するアイドルと、私は見ています。
また、「無知の知」が分かっているので、「学ぶ」ことにも積極的だと思います。

「島村卯月」が「アイドルな自分」を信じて努力するタイプだとすれば、「今井加奈」は「平凡な自分」を信じて努力するタイプだと思います。
自分を信じて成長する「ヒロイン型」の『努力観』と見ていますが、同じ「ヒロイン型」でも、どんな自分を信じるかで違いがあるように思います。

「平凡」なので「深く極める」ような成長は期待できませんが、「広く浅く網羅する」ような成長を期待できると、私は考えました。

ただ、確かに「ポンコツ」「ドジっ娘」的な描写もあります。
これがmakotoさんのnote(今井加奈「普通」論)に書いてあった、「普通」概念の『多様性』なのかなと思います。「今井加奈」が好きな人の数だけ色々な見解がありそうで面白いと、私は思いました。
まさに『今井加奈に異端なし』で、結論が『可愛い』であればどの見解も正解だと思います。
「今井加奈」は、色んなアイドルが持つ色んな『可愛い』を量産してるアイドルなので、結論が『可愛い』なら、どんな異論でも認められると思います。


R4.11.21追記【SfC予選Bの結果を見て】

予選Bの結果を見ました。「ライラさん」ボイス実装おめでとうございます。「今井加奈」は13位に入選できました!投票ありがとうございました。
有志の集計によるTwitter出口調査も見ていましたが、ボイス支援の2番手以降は順位がかなり落ちます。予選Aだと「時子様」は出口で4位をキープしていましたが、結果は12位でした。このnoteを書いた時、「今井加奈」は出口で8位でした。私は『15位に入れるかどうかの瀬戸際かな、応援しよう』と思い、このnoteを書きました。
同じく「声のないアイドル」で3番手にいた「松尾千鶴」も15位に入選しており、凄いと思います。私が観測した限り、「松尾千鶴」は同組内のユニット支援が強かった印象です。バチさんがニコニコ動画にあげたガルズビの動画も面白かったです(ほたるちゃんと関ちゃんにも投票した!よ! MATSUO!)。

あと2ヶ月後には予選Cが始まります。
いよいよ「辻野あかり」の出陣です。

予選Cでボイス支援票が誰に集まるかは分かりませんが、私は「工藤忍」を支援しようと思います。
予選Cには「喜多見柚」と「北条加蓮」もいるので、飛躍のチャンスがあると感じています。(特に「喜多見柚」はフリスクの3人が追いついてくれるのをずっと待っているように思います)
「工藤忍」「浅利七海」「今井加奈」の3人は、ボイスアイドルオーディションで「辻野あかり」としのぎを削ったライバルだと思っているので、個人的に思い入れがあります。
「辻野あかり」と同組になったことで、メカPさんの『この子も声つけて♪ こいつは ごろう・りん(ハァイ!) 』に全力で応えられる時が来たと、私は思っています。3周年が近づいてますが、また「たべるんごのうた」が盛り上がったらいいなと思います。

現在、Cuアイドルの予選通過者は「一ノ瀬志希」だけです。予選通過1位はPaアイドルが占めています。予選通過最多はCoアイドルの6名、ボイス実装もCoアイドルのみです。
予選Cで「辻野あかり」がどこまで行けるかは分かりませんが、Cuアイドルの総大将「島村卯月」もいるので、そろそろ『Cuアイドルも人気があって強いぞ♪』というところを魅せたいです。

追記を含めると5000字超の長文になりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


R5.01.13追記【このnoteの振り返り】

私が書いた中で最もスキ数の多いnoteになりました。
どうやらJ@QさんがTwitterで紹介してくれたことで、makotoさんを含む「今井加奈」担当Pの方々に読んでもらえたからのようです。ありがとうございます!

私は、「今井加奈」のことを担当Pほど深く理解できているとは思っていません。
ただ、『平凡な子がアイドルになる』とスカウトしてくれたプロデューサーの言葉を、「今井加奈」はずっと信じていてアイドル活動の支えにしているのではないかと思いました。「今井加奈」がプロデューサーに向けて言う『すごい子じゃなくて良かった』という言葉は、『平凡な子がアイドルになる』と言ってくれたプロデューサーへの「感謝の気持ち」を伝える言葉だと、私は受けとめています。
だから、「今井加奈」を担当するプロデューサーは『平凡な子がアイドルになる』という「信念」をブレずに持ち続けないといけないと思って、このnoteを書きました。(ジョジョ1部の「ジョースター卿」のような逆転思考の持ち主なのかなと思いました)


また、「ぼっち・ざ・ろっく!」のOP「青春コンプレックス」を聴きながら、このnoteを書きました。
ニコニコ動画で今井加奈×GLAYのデレステMADを熱心に投稿している方がいて、「今井加奈」には邦ロックも似合うと思っています。個性豊かなアイドルが登場するデレマスで『平凡なままアイドルでありたい』という在り方はロックじゃないかと、私は思います。『陰キャならロックをやれ』という言葉と『平凡な子がアイドルになる』という言葉も、どことなく発想が似てるように思います。
キャラクター的に言えば、猫背のまま虎になるギターヒーロー「後藤ひとり」に、平凡なままアイドルになる「今井加奈」は近いところがある気がします。また、「今井加奈」とボーカルの「喜多郁代」は、「今行かな」「来た行くよ」で、名前も噛み合ってます。(偶然だぞ!)
「今井加奈」はデレマスの世界で「平凡」なアイドルですが、それで『なにが悪い』と私は思っています。


振り返ってみると、こんな感じで、『平凡な子がアイドルになる』という言葉と、「ぼざろ」の「青春コンプレックス」の歌詞からインスピレーションを得て、このnoteを書けたのかなと思います。
「辻野あかり」のCVをされる「梅澤めぐ」さんの推しでもあるので、「今井加奈」の考察を一度書いてみたいなという気持ちもありました。


今後のデレステにおいて「今井加奈」がどんな活躍を魅せてくれるかは分かりませんが、一見の価値のあるアイドルだと私は思っています。ぜひ「今井加奈」に注目して見てもらえると嬉しいです。

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