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【雑感】ジュビロ磐田2022シーズン前半振り返り

伊藤監督を招聘して開幕した2022シーズンが早くも折り返しを迎えようとしています。
第16節を終えて勝ち点15の第15位。降格・プレーオフ圏にはいないもののシーズンがほぼ折り返しの時点での勝ち点15は、J1残留の目安となる勝ち点40の半分すなわち勝ち点20には達していないため、厳しい状況であることは間違いないです。
ただ、同じく昇格組の京都サンガが勝ち点20の第9位と、中~下位の勝ち点差が詰まっているため、きっかけを掴んで浮上したいですね。

今回は2022シーズンの前半戦を簡単に振り返ってみたいと思います。
※リーグ戦のみを対象

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1.戦い方

伊藤監督が目指す後方からボールを大切に繋いでいく、というサッカーをできているかは置いといて目指そうとしている、実践しようとしていることは伝わってくる今シーズン。
そんな今シーズンの戦い方について大きく分けて3フェーズあったように思っています。

①ロマン期(第1~4節)

私がG大阪戦をハイライトでしか確認できていないのですが、開幕戦の福岡戦から第4節G大阪戦までをロマン期と命名。
ロマン期の攻撃面の戦い方として
・2シャドーのうち、1枚(左サイド)が外側に張る
・3DFのうち片方が、高い位置をとる
という可変型の戦い方を志向していました。
シーズン前の記事、レビューからもこの仕込みをしていることが覗えたので、この戦い方が伊藤監督が理想とするサッカーではないか?と感じています。

Q:例えば、前半は大森選手がかなり外に張っている時間帯がありましたが、そこもあらかじめ分かっていたのでしょうか?
「そうですね。あそこは大森選手が外に張ってローテーションしてくるというのは分かっていたので
https://www.targma.jp/football-fukuoka/2022/02/20/post21816/

開幕戦の福岡前嶋選手のインタビューからわかる通り、このサッカーはスカウティング済のように見受けられました。

ロマン期:1勝1敗2分(勝率:25%)
     1試合平均1.75得点、1.25失点

②回帰期(第5~8節)

第5節の浦和戦から第8節の湘南戦までを回帰期と命名。
第5節以降、可変したポジショニングすることがなくなったと記憶しています。
回帰したのはJ2で首位となった昨シーズン2021年の戦い方をベースに試合に挑んでいたと感じました。
思ったように勝てなかったことから、伊藤監督が昨シーズンをリスペクトして立ち返ったのではないか?と思っております。
ただ、もちろん昨シーズンに丸っきり回帰したわけではなく、細かい部分に伊藤監督のエッセンスがありました。

回帰期:0勝2敗2分(勝率:0%)
    1試合平均0.5得点、1.75失点

③改革期(第9~16節)

第9節の広島戦以降、昨シーズン2021年の戦い方をベースに、より伊藤監督のエッセンス、J1残留に向けたリーグへのアジャストしようとしていたことから、改革期と命名。
改革期の特徴としては、
・昌也、力也のシャドー起用によるインテンシティの確保
・ルヴァンカップで成長を見せたカヌ、吉長くんの起用
ではないでしょうか。

回帰期:2勝4敗2分(勝率:25%)
    1試合平均1.13得点、1.63失点

2.出場時間

次に今シーズン3つのフェーズがあったのではないか?ということを踏まえてポジションごとの出場時間を見ていきたいと思います。
※GKは割愛させて頂きます…

①DF

傾向としては、改革期に大井から義道に出場時間が逆転していることが分かります。
今までのジュビロからするとまさに改革ですね。

今シーズンから完全移籍の槙人の出場時間が抜けており、戦い方でもロマン期では可変する役割を担ったりと、伊藤監督からの全幅の信頼が寄せられていることが覗えます。
個人的に意外だったのはシーズン途中合流のリカルドが2位の出場時間だったこと。レフティーのリカルドも伊藤監督から信頼されていることが分かります。

②MF

傾向としては、改革期にこーすけの出場時間が減り、力也の出場時間が増えていることが分かります。
また、改革期の戦い方の特徴として挙げた通り、改革期以降にカヌ、吉長くんの出場時間が増えています。
この2人が更に出場時間を延ばしていくことができるかが、ジュビロ浮上のカギになるのではないでしょうか。

チームトップスコアラーのラルフ、42歳のヤットさん、WB、SB、シャドーと戦い方に幅をもたらすユーティリティプレイヤーの昌也がトップ3という結果に。
大津、黒川、金子が思ったほど出場時間が短いのが意外でした。シャドーのポジションを決め切れていないことの裏返しでしょうか。
特に黒川、金子は出場時間が短いので、後半戦の爆発に期待ですね。

③FW

健勇がファーストチョイスであり、パワーのラッソ、スピードのジャメを途中出場させることで、違いを生み出そうとしていることが分かります。
また、改革期の第10節以降、"2人目"のFWの出場時間が長くなっています。
ファーストチョイスの健勇の出場時間が第10節前後でさほど差がないことから、FW以外の選手とFWの交代が増えていることを意味します。
改革期からJ1で勝ち点を拾うために、戦い方を変えてきていることが分かります。

3.最後に

あくまでも主観ですが、今シーズンの伊藤ジュビロは3フェーズあったのではないか?という仮説を基にこれまでを振り返ってみましたが、皆様はどのように感じられておりますでしょうか。
あーでもないこーでもないと様々な意見を伺うことができたら嬉しいと思っております。

さて、シーズン再開までやっとあと1週間
この中断期間中に進化した我がチームを見れることを願っております。
待ってろ、最高の週末!

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