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「深圳で何やるの?」の問いに大卒プー太郎の現時点での答えを出してみた。

ゴールデンウィークも過ぎ、大学を卒業して1ヶ月以上経ってしまったことを実感している井上(@jsygjp)です。

大学院行かずに、就職もせずに中国行くぜ!」と意気揚々とnoteを始めて、これで3note目になります。でも何をするかということについては踏み込んで書くことをしていませんでした。

中国友人「深圳で何すんのよ?遊びに来るの?」(中国人友人に「深圳行くよ!」というと十中八九(いや、”十中十”)、「来玩吗?(遊びに来るの?)」と聞かれます)

遊び、と言われると反射的に違う!と言いたくなりますが、仕事しないし留学しないし、遊びに違いないです。

しかし、目的無くボォーっと深圳に「遊び」に行くのも、『深圳落ち』するのも面白くないので、何か後に残ることをしたいと思うようになり、これまで見る専だったnoteに滞在中の体験を記事として残せるように準備を始めました。

漠然として、まとまってはいませんが現状の私の深圳でやりたいことをここに備忘録として残しておきたいと思います。

本論に入る前に、私の現状について

私は「自分が何をやりたいかわからない」ような凡な若者です。大学在学中、「何か面白いことをしたい」と口にはするものの、その面白そうなことを探すために真剣に時間を作って考えたり、行動したりすることもなく、大学生活を終えてしまいました。

就活した学生であれば、その過程で自分の興味について深く考える時間を作るのでしょうが、私は就活するでもなく大学院になんとなく進学しようとしていたので完全に自分の進むべき道を見失っていました。

これまでの22年間の人生はなんとなくいいと思う選択肢を選んで、高専に進学したり、台湾に留学して中国語を勉強したり、大学に編入したりしてきました。

これらの選択については満足していて、1mmも後悔していません。だからこそ「なんとなくで生きていてもなんとかなる」と考えている私も未だにいるのですが...。

しかし、この度、「住所不定無職22歳男性」という立場になって、さすがに自分の人生をどういう風に舵取りするか真剣に考える必要があることに気づきました。

満足しているとは言っても、これまでの自分の選択を点数化して大学の成績風にいうと「赤点ではないけれど、GPAは限りなく低い」と感じます。まあ、赤点ギリギリでもこれまでは満足していたんです。

しかし、よーく考えてみると自分が目指すところはそんな平凡な赤点回避できればいいみたいなレベルの話だったのだろうか?私の見栄っ張りな部分が「いや違うよね」と言っています。なので、真剣に何がしたいのか考えることにしました。

死ぬまでの目標

アジア(ここではASEAN+東アジアを指し、インドなど南アジア等は含まない)で「INOUEのおかげで楽しい生活送れてます!」て言われるようになる。

アジアで日本人として活躍したい気持ちが強いです。3月にASEANの多くの国を回りましたが、経済発展が進んでいる都市はだいたい中華系が幅を効かせているようだったので、そこで日本人としてのなけなしの愛国心が刺激されました。

あと、単純に場所として好きなので、自分の第二の故郷で仕事をしたいという気持ちもあり、アジアでビジネスやって名をあげたいという発想に至りました。

直近10年の目標

日本国内だけでなくアジアにも進出している若い日本の会社で、似た志を持った仲間と切磋琢磨しながら、楽しく働く。

今のこの目標になる前はいきなり中国の会社で働いて経験を積んでいこうと思っていました。

というわけで、深圳に渡航を決めた時には深圳で仕事してやる!と強く決意していました。

日本の大学卒業してすぐに中国に行って就職する日本人なんていないし、中国語には結構自信あるし、理系だし(日本の就活シーンではよくそう聞くし)、さぞかし重宝されてわりかしいい企業に”余裕で”入れるだろう!

...とか考えていました。安直すぎて恥ずかしいですが正直そう考えていました。

実際、仕事探しをしてみると、中国には旅行でしか行ったことがないのでコネもなし、まずどうやって仕事探しすればいいかわからないし、現実の厳しさをそこで初めて知りました(遅い)。そもそも、就労ビザの条件の問題があり、大卒で直接中国現地企業で働くのは”法律的に”無理ということが後からわかりました(遅い)

アジアで働くなら、中国以外でもいいのですが、めちゃくちゃ思い入れがあるわけでもありませんでしたし、ベトナム語やタイ語など現地の公用語ができるわけでもなかったので、やっぱり日本で働くのがいいなと急に逃げ腰になりました。

また、企業で嫌な上司にゴマすりたくないから起業したいな〜とかも思っていたのですが、起業したらしたで取引先の方にゴマする必要あるんじゃない?!と気づき、やりたいビジネスの種もなく、そんな理由で起業するのは愚であると気づきました。

またチームで仕事する経験を積みたいと思ったので、企業に雇ってもらうのもいいなと思いました。自分で雇うより、すでにあるチームに入れてもらった方がノウハウも蓄積されているし、いいスタートが切れそうだし、深圳渡航が終わったら、とりあえず企業に勤めることにしました(入れてもらえるかは別)。

直近10年間で何をするか

会社勤めするにも、どんな会社で働くかを決めなくてはいけません。業種はなんでもいいというわけではなく、自分の興味のあること・少しは知識がすでにあることに関係することをしている会社に入りたいです。

じゃあ、何やりたいの?って話ですが、

- 無くても生きていけるけど有ったら幸福度が高くなるようなサービス
- 人間の根源的欲求に繋がるサービス

に興味があります。例えば、pairsとかタップル誕生とかみたいな恋人マッチングサービスの開発です。これはちょっと前までそれらの会社に入りたいと思っていました。

あとマリーナベイサンズのイベントプラザでやってるSPECTRAみたいな光をふんだんに使ったショーや最近流行りのteamLabの作品のようなデジタルアートの開発もいいですね。

私だけに限った話ではないとは思いますが、私は人に「楽しかった!」とか「面白い!」と感じてもらって、その結果感謝されたい人間です。

大学院に行くモチベーションが上がらなかったのは、大学で行う研究(特に私が専攻に選んでいた半導体の分野)で、人が「楽しい!」「面白い!」となる様子が想像できなかったからです。

もちろん間接的にはそういう効果はありますが、研究がめちゃくちゃ上手くいって自分が研究した電力変換効率を向上させた半導体デバイスが載った新幹線が世に出たとして、電力効率が上がったところで乗客がそれを実感し、研究者に感謝することはないと思います(運賃が安くなれば嬉しいでしょうが)。

要は、”私自身”が感謝されたいので、半導体の研究ではダメでした。

あれこれ言いましたが「具体的に何するの?」という問いに具体的な答えはないです。現実問題、やりたいことがある会社に絶対に雇ってもらえるわけではないですし、その会社に入ったとして、どういうことをやっていけるのかも想像力の乏しい私にはわからないので、名言しようがないような気がします。

ざっくりというならば、プログラミングとか回路設計とかの知識を活かして、娯楽コンテンツを開発したい。といった具合です。

深圳滞在中にやろうと思うこと

- 「中国で〜やってみた記事」を書けるような面白いことをやってみる
- 大量にあるメイカースペースの雰囲気を知るためにいろんな場所に行ってみる
- 広東語の基礎(発音とか超ベーシックな部分)を習得する
- 深圳在住の人と知り合う(中国人・日本人問わず)

安直ですが「中国で〜やってみた記事」を量産するというのは1つです。

例えば、

「深圳から広州まで100kmシェアチャリ漕いで行ってみた」
「WeChatPayにお金チャージしたいから深圳美女をナンパしまくってみた」
「羅湖イミグレで日本人待ち伏せして、一日ガイドやってみた」

今、適当に考えてみました。記事にした時に面白いかはさておき、これらはやってみようと思います。(チキってやらない、なんてことがないようにここで宣言しておきます!)

次に、深圳には400を超えるメイカースペースがあるようで色々見に行きたいです(最近、日本からの訪問者が多く、受け入れを辞めているところもあるみたいですが...)。

広東語の初歩もせっかく広東省に行くのだからやりたいですね。東南アジアの華僑には広東語母語の方も多いようですし、幅が広げられそうです。あいにく深圳は他省からの移住者も多く、広東語が話せない人も多いようですが広州まで足を伸ばせば状況は変わるはずです。

最後に、深圳で知り合いをたくさん作ることです。中国には旅行でしか行ったことがありませんので、現地に住んでいる友達・知り合いはほぼいません。困った時の頼みの綱になるのは間違いありません。日本語を勉強したい人がいれば教えてあげて、こちらからもギブしつつ、いい関係を築きたいです。

最後に:今やりたいこと以外にやりたいことがあるかもしれない

今回の深圳渡航はあくまでも短期(2~3ヶ月)くらいで行くつもりでいるので「深圳を知り尽くす。深圳マスターになる!」とかはできるわけがありません。目指す気持ちはありますが、先人たちの前で堂々とそれを口にするのはおこがましすぎます。

深圳のこと、中国のことをなるべく多く知り、また中国で活躍されている日本人コミュニティーにもこれもまたおこがましいですがお邪魔させていただきたいと思っています。

帰国後にやりたいと思っているものづくりの基礎の勉強をコツコツとしながら、深圳ないしは中国をエンジョイしたいと思います。

本noteを読了いただきありがとうございます。著者は大学(理系)を卒業して、大学院を蹴って深圳に住み始めるもたった1ヶ月で帰国してきた夢見る世間知らず系プー太郎です。フォロー、サポートいただきましてありがとうございます。