【先輩ワーホリ体験談!!】カフェラテに恋して♡
こんにちは、ワーホリキャリア.comです!
私たちは海外における就業経験者たちの帰国後のキャリアサポートを行っています。
ワーキングホリデー(ワーホリ)を経験した先輩たちの体験談を伺い、海外での経験や帰国後の仕事についてのインタビューをお届けします。
こちらの記事を通して、
「帰国後のキャリアを迷っている方」
「ワーホリに行こうか迷っている方」
の一歩踏み出す勇気になれると嬉しいです!
第3弾は奥の深~い“カフェ”の世界に魅了され、オーストラリアのメルボルンでコンテストにまで出場してしまった花苗さんのストーリーです。
花苗さんと筆者との出会いはワーホリ渡航前の2018年秋。
“カフェで働く”という明確な目標をお持ちの花苗さんが、お仕事を通じてどのように成長し帰国されるのか本当に楽しみでした。
そして1年半ぶりに再会した花苗さんは、想像をはるかに超えて“極め人”に成長されていました!
1杯目 カフェラテとの運命の出逢い!
カフェラテとの出逢いを語らずして花苗さんのストーリーは始まりません!
短大の卒業旅行に選んだイタリア・スペインの旅。
元々コーヒーは苦手で紅茶党だった花苗さんですが、せっかくのイタリア旅行なので本場イタリアで“カフェラテ”を初めて飲んでみることにしました。
「空港でたまたま寄ったカフェなので、たいして期待もしていなかったのですが、あまりの美味しさに衝撃を受けました!
それからイタリアの道中はカフェラテに夢中になっていました(笑)」
“コーヒー=苦い”という固定観念が覆され、コーヒーへの興味がどんどん沸いていきます。初恋の人を想うように毎日カフェラテのことを考えるように…
イタリアの卒業旅行から戻った花苗さんは、ほどなく内定先の大手自動車メーカーへ入社します。
「コーヒーは趣味となり、コーヒー関連グッズにお給料を注ぎ込みました。しかし本物のコーヒーに触れるには本格的な大型マシーンは欠かせません。
入社して1年を過ぎてもコーヒーへの情熱が冷めることがなかったので、『もう趣味ではなく仕事としてやるしかない!』と心を決めました。」
それから丸山珈琲に転職し、コーヒーの基礎からしっかり学ぶことになります。丸山珈琲は日本のスペシャルティコーヒーの先駆けで、バリスタチャンピオンの登竜門と言えるほど、様々な大会でのチャンピオンを輩出しています。
花苗さんは、厳しくも充実した環境の中で、コーヒー豆の知識やバリスタ技術などを学びます。
2杯目 カフェラテを求めて世界へ…
丸山珈琲での仕事が3年に差し掛かろうとしていた頃、花苗さんは世界のコーヒー文化に触れてみたいと思うようになります。
コーヒーは世界中で愛飲されています。中でも有名なのは、
・イタリアの1日何杯も飲むカフェラテやエスプレッソ
・アメリカ・シアトル発のスペシャルティコーヒー
・オーストリアの歴史あるスイーツとコーヒー…
枚挙に暇がないのですが、実はワーホリ対象国の中で注目されているのが、オーストラリアのメルボルンです!
オーストラリアはヨーロッパからの移民が多い多民族国家なので、イタリアのコーヒー文化が根付いています。
人々はお気に入りの個店カフェに毎日通い、1日何杯もコーヒーを楽しみ、チェーン店が全く流行らない文化はイタリアンスタイルと言えます。
そこにメルボルンはスペシャルティの流れを組み、どのお店もこだわりを持った自慢のコーヒーを提供しています。
「学生の頃、1ヶ月間カナダへ短期留学した経験があり、英会話はコツコツ勉強していました。丸山珈琲にお見えになる外国人のお客様対応は出来るレベルでした。コーヒーと英語を両方学べる環境のオーストラリアへワーホリを決めました!」
こうしてまずは知人を頼りにシドニーへ向かった花苗さん。
カフェで使える英会話はマスターしていたので、語学学校は通わずに、住まいを決めるとすぐに仕事探しに取り掛かります。
目星をつけたカフェを巡り、その場でレジュメ(履歴書と職務経歴書)を配ること1週間。カフェに雇ってもらい働き始めたそうですが、3ヶ月を過ぎた頃、さらにコーヒーを極めるためにいよいよメルボルンへ移動することにします!
3杯目 カフェの本場メルボルンへ!
メルボルンに到着した花苗さんはやはりいくつものカフェを巡り、レジュメを配ってはご自身の出来ることをアピールしました。
ここでもシドニー同様すぐに仕事を見つけられたそう。シフトの関係もあり2カ所のカフェを掛け持ち勤務することになります。
「面接の場でカフェラテを作らされたりすることもありました。完全に実力主義なので経験と腕があれば認めて貰えます。
逆に経験のない方は苦労されていました。日本のように中に入ってから育てて貰うという習慣はありませんので…。また運良く雇って貰えてもクビになることも珍しくないのです。」
“実力主義”とは言い換えれば“平等”とも言えます。日本人だから、という理由で断られることはありません。
花苗さんのように3年間修行したスキルとカフェで使える英語力があれば、たとえローカルのカフェでも仕事に就くことは難しくないのです!
「メルボルンで働いたカフェは二つとも個性的なカフェでした。一つは300席ある有名店で、1日何百杯もひたすらオーダーに応じる忙しい店でした。
もう一つはこぢんまりとしたお洒落な店で、お客様との距離が近く、英語力を磨くことができました。メルボルンではラテアートの腕を磨くことが出来ましたし、カッピングコンテストで3位を獲得することも出来ました!」
カッピングとは味をとり、コーヒーの産地・品種・生産方法などを言い当てるのだそうです。元々コーヒーが苦手だった花苗さんがコンテストに出場するまでになるには、相当な努力を重ねてきたことが想像できます。
4杯目 ワーホリの先の働き方…
メルボルンでの充実したカフェライフを過ごした花苗さん。
オーストラリアのカフェで働いて一番印象に残ったことは、スタッフとお客様との距離感だそうです。
「日本ではお客様はエライという立場で、店側は常に顔色を見てペコペコ気を遣っていますが、オーストラリアでは対等な関係だと感じました!
バリスタを一人前の職人として見て貰えるので、良い仕事をすれば認めてもらえます。自然にお客様とフランクな会話をすることができるのです。」
日本においてはスタッフとお客様との間に上下関係のような物があるのかもしれませんね。昔から店員は手揉みをしながら“お客様は神様だ”という精神で接しているのが定番です(笑)。これが日本のおもてなし精神なのかもしれませんが、モンスターカスタマーを産んだ元凶ともいえます。
花苗さんは1年間のワーホリを終え、日本に戻ってからはカフェで働きながら、次なる働き方を模索していたそうで、
「4月からは英語の学童保育で働きます。子供の自殺問題についていつも心を痛めていたので、子供と接する現場で働いてみたいという気持ちがありました。」
カフェの仕事は週1回に抑え、新たな仕事にチャレンジするそうです。
決めたことをとことん探求しやり抜く花苗さんが、次なる目標と定めたのは子供のために働くこと。業種は全く違いますが、子供たちのためにまた一から勉強し極めていくのでしょうね。
海外で働く楽しさや厳しさなどの経験は、きっと子供たちへの教育にも役に立つと思います。
今後も花苗さんの活躍から目が離せません!
5杯目 花苗さんのワーホリ体験から学べること
その壱 ワーホリへ行くか行かないか迷っているなら行く方を選ぶべし!やりたいことが決まっているなら、迷わず行った方がいい。
その弐 目標を持ってワーホリに臨むなら渡航前の準備がとても大事!ワーホリは有限であることを肝に銘じるべし。
その参 レジュメは職探しの大切な一歩!アピールしたいことをしっかり伝えられるよう準備すべし。
6杯目 編集後記
インタビュー中にまっすぐ見据える凜とした眼差しには強い意志を感じました。花苗さんの探究心から突き動かされる行動力にはもの凄いパワーがあります。
花苗さんのワーホリ体験はまるでお手本のようです。
同じ時期に渡航し、なんとなくカフェで働きたいという知人はたくさんいたそうで、まず数ヶ月語学学校へ行き、その後カフェの仕事が見つからずバリスタの学校に通いお金も時間も費やし、いざ働こうと思ったときには残りのワーホリ滞在日数が僅かというパターンをたくさん見たそう。
それはそれで良い経験だとは思いますが、明確な目標があるのでしたら、しっかり準備をして臨めば、スタート地点が全然違うことは花苗さんの体験からよく分かります。
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